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盆栽歴49年 盆栽家森前誠二がブログで綴る盆栽人の本音と 伝えたい日常の中の”心と技”

タグ:木村政彦


【76才にして"前を向いて創作する"情熱!】

日常より(毎月2~3回)おつき合いの深い 名人木村正彦先生、
世界大会ではメインのデモンストレーション(盆栽改作創作実演)を8名の作家に先立って開会式に秋篠宮様ご夫妻の前で実演されました。
この後も各実演者への責任担当として誠心誠意各国の来訪者の為に務められました。
今回の実演でも得意とする石付き盆栽を創作されましたが、
若き頃、故岩崎大藏先生に連れられて訪れた中国「武陵源」で見た
"屹立する天界の風景"を心の記憶として、石中に表現されたそうです。
先生のアシスタントとして実演創作に携わった森山義彦氏は、九州太宰府出身、木村門下の超エリート!
今年 羽生から10~15分の隣町に開園する若き盆栽作家です。
エスキューブも、私と木村先生のお付き合いで"正統の職人になれるように"
と言う木村先生の依頼を受けて、森山氏には、日常的に手入れ依頼をしています。

老練の立場でありながら、今も新たな視点で盆栽に取り組む木村正彦先生・海外への実技講演も含めて、
無我夢中で日々を過ごすその弟子。
いつもそばでお付き合いをする私にとっても"私も私なりに頑張ろう!"と心に思う二人です。


【大型真柏  改作終了!  ここからは培養の日々】

春先に手に入れた真柏素材。
名匠木村政彦先生に基本的な整姿改作をお願いして、
羽生に戻ってから鉢合わせ、植え替えをしました。
鉢は岩崎大蔵先生が中国で特注で誂えたものです。
無駄な細かい芸を取り払い、
真柏が持つ
"ごまかしの無い圧倒的な利芸" 強調した作品になったと思います。
信頼頂く愛好家様と二人三脚で3~5年、
将来の名樹を目指して培養に努めたいと思います。

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