2016年06月30日 「夏越の祓」邪気を祓って夏を乗り切る! 【長刀鉾に無病息災と家内安全の祈りを込めて】6月30日は半年の「穢れ」を落し、斎戒した身であらたな半年を迎える"夏越の祓"。 雨竹亭も新春、国風展・都美水石展・風雅展・明治神宮水石展等々、 様々な行事をお客様と共に歩んで来ました! 夏を迎える前、私も訪中を控え、留守中の息災を願う気持ちを込めて、 応接室の飾りを設えました。 主木のイワシデは雑木盆栽の"鋏作り"はかくあるべし、 と言えるほどの見事な仕立てを見せる逸樹。 名匠 山北松月翁の作。 掛物は月下に進む長刀鉾。7月中京都を彩る「祇園祭」の象徴です。山鉾の先頭をいくこの長刀鉾は邪を祓い、 古来疫病などを祓う思いが込められたと言われます。 脇床の峯雲名水盤に取り合わせた揖斐川石は、深山の奥に渓聲聴こえる谷姿。 病虫害に強いイワシデ、邪気を祓う長刀鉾、霊気宿る清流の聲・・・。厳しい夏を乗り切る思いを一席に込めてみました。