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盆栽歴42年 盆栽家森前誠二がブログで綴る盆栽人の本音と 伝えたい日常の中の”心と技”

タグ:慶雲庵


【鈴木伸二氏と描いた"夢の実現" 京都盆栽美術館!】

世界盆栽大会の「日本の盆栽水石至宝展」で、メインの飾りを受け持った
「京都国際文化振興財団」『慶雲庵』の特別展示。
 
漆黒の舞台に陳列された日本の名樹達と盆器群・そして日本盆栽界の宝と謳われた小川悠山『平和卓』。
圧倒的な展示群は訪れる多くの方々に溜息の出る刻となりましたが、
この財団がここから古都京都に繰り広げる美術館への世界は、
日本盆栽界の未来を大きく変えてゆくものになると確信しています。
オーナーであり、財団の理事長でもある田中慶治氏は、創業100年を超える京都老舗の3代目。
社業に邁進され、今春ご子息に代を譲られご自身は会長職となられました。
"風前の灯火"であった(財)高木盆栽美術館を内閣府の承認をとって名称変更・所在地変更をしたのが昨春。
世界の人々に『慶雲庵』コレクションを今回披露することになったのです。
私と30年以上の親交を重ねる盆栽作家 鈴木伸二氏 と"未来に繋ぐ本当の盆栽美術館"を創りたいと言う夢が、
田中オーナーと共鳴し、実現に向けての一歩が始まりました。

ある意味で私の責任も重いものがあります。
" 田中さんからの信頼・伸二氏の夢・私の能力の集大成・・様々な思いをこの企画に込めて 
今回のブース設計の基本構想・展示内容の精査・パンフレット作成など、昼夜を問わずの時間を過ごしました。

3日間の押し寄せる人波!
秋篠宮様ご夫妻のご高覧 "やって良かった"安堵感と充実感はひとしおでした。
ここから伸二氏と地元である近代盆栽の徳尾会長・社長の連合艦隊で、頑張ります!


45,000人!の記録的な展覧!

4月27日~30日に開催された「第8回世界盆栽大会」は
予想をはるかに上回る45,000人の入場者数を記録して無事に終わりました。
私は「京都国際文化振興財団・慶雲庵」「舩山コレクション」「日本の水石100選展」の特別ブース三か所の設計デザイン、
展示構成など、半年間に及ぶ準備の末の "能力限界"の仕事に取り組みました。
43年の盆栽水石に関わる刻の中で、これ程の人と規模のイベントに参加出来たことに、感慨深いものを覚えました。
開場前は1~2時間待ちの方もいらしたとか、ありがたいことです。
とにかく人人人!
人の波の中での展覧、盆栽や水石達も驚いたことでしょう。
数回に分けてこの展覧のご報告をさせて頂きます。


【20mの特別大展示 小布施・鈴木伸二邸 での作品選別!】

4月の第8回世界盆栽大会では、昨年京都に設立された
「一般財団法人 京都国際文化振興財団」通称「慶雲庵」が、
関東で初めての総長20mに及ぶ大展示を行います。
私共エスキューブと長野県小布施の鈴木伸二氏が作品の管理と展示の企画構成をします。
今回、長野県小布施にある財団の盆栽を確認して、全体の展示構成をどの様にすべきかの思案を開始しました!
日本盆栽家のトップレベルである鈴木伸二氏の棚は、どれを見ても銘品の山!
財団の理事長であり、オーナーでもある田中慶治氏のコレクションは、
まさに日本盆栽界の宝の山でした。
さて、この中から20mに飾る樹を、羽生にある高砂庵岩崎大蔵先生の遺愛品である名木30点と合わせて
"15点のエリート"を選び出すのは"金メダルの中からプラチナメダルを選ぶ"ような難しさ!
でも、日本を代表する最高の展示を任された責任と誇りを持って
会場デザインと共に43年の経験を活かして取り組んでみるつもりです。
忙しい鈴木氏の代わりに私を迎えてくれたのは、
名匠木村正彦先生の弟子である鈴木氏の息子さんと弟子の野村さん。
20代の若き盆栽家と展示の構想を話していると、
私が私の歳でやるべき事が次の世代の記憶になることを実感します。 

ここに来てもうひとつ感慨を覚えたのが、庭内のすべてが美しく静謐で、
"ああ、盆栽っていいもんだなあ"
と素直に感じられる空間が、ちゃんとあることでした。
プロたる者は訪れる方々に何かしらの感動の記憶を持って帰って頂く位の日常を考えたいですね!

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