雨竹 盆栽 水石 便り

盆栽歴49年 盆栽家森前誠二がブログで綴る盆栽人の本音と 伝えたい日常の中の”心と技”

タグ:大宮盆栽美術館


【木村正彦先生・玄虹会の皆さんと】

大宮盆栽美術館と毎年水石協会がコラボして開催している水石展示に際して、
来場の皆さんと展示された名石の数々に対する解説をギャラリートークの形でさせて頂きました。
今回の展示は、京都大徳寺などでの盆栽水石の最高の展覧を毎年されている玄虹会の皆さんに、名石の展示をして頂きました。

美術館にいらっしゃった方々にも普段は図録などでしか見る機会のない名石を
お楽しみいただく機会になったと思います。

会場には名匠 木村正彦先生も私との友好で応援にいらして下さいました。
台座石・水盤石・紋様石・姿石・盆石、そして 真・行・草 の床の間飾り。
短い時間で熱心に私の解説をお聞き下さる皆さんに、
水石の真髄を何処まで伝えられたものかと、もっともっと解説者としての自分を磨かなければと思います。

この企画展は今月26日まで開催しています。


【水石文化を辿る歴史  東山文化・禅・侘び茶…歴史と文化と人物が織りなす世界に水石は誕生しました!】

8月13日、大宮盆栽美術館で開催中の「山水涼景・鑑賞石の世界」の企画展に際して、
「水石の美と歴史」と言うタイトルで講演を依頼されました。

学芸員の方々と共に美術館での講演を楽しみにされる人達、
久しぶりに少し"真面目に"講演しようと思って、今まで42年間仕事の中で学んできた事を何日間かでまとめてみました。
商売の正業に追われて、断片的に知り得た事がいろいろあっても、
これを総体的に時系列でまとめて、水石の誕生から近代に至る道程をひとつの論点で組み上げるのは、
浅学の身にはきつかったです。
それでも「そうか!この時代のこの文化の影響が現代への大切な出来事だったんだ!」と
自分自身が発見出来たような出来事をたくさん見つける時間にもなりました。
"自分が水石界に出来る事"のとても大切なひとつを見つけたような気がします。
これからももっともっと勉強して、水石界の役に立つ資料作りに頑張りたいと思います。

お盆の入りという中、拙い講演に大切な時間を割いて参加下さった皆さんに
感謝・感謝・もう一回感謝!
(美術館講演としては異例の講演室予約満席だったそうで、恥ずかしくも嬉しかったです!)

↑このページのトップヘ