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盆栽歴44年 盆栽家森前誠二がブログで綴る盆栽人の本音と 伝えたい日常の中の”心と技”

タグ:五葉松


秋も徐々に色濃くなるにつれ、松柏盆栽の本格的な手入れが出来る季節になりまし
た。

先日ある所から未公開未完の五葉松が手に入りました。

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荒ぶれた立ち上がりの姿
や葉性の素晴らしさが
「この樹は世に出る名木になる」と確信しました。
一の落ち枝を出来るだけ屈曲させ、各枝に
“はずみ”を持たせる間調子に仕上げる事で
今回第1回目の整姿を行いました。

引根の処理、鉢映りなどまだまだ完成迄にやらなければいけないことが山程ありますが、
どうぞご覧ください。

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岩﨑大蔵先生の遺愛石を手に入れたので、三点飾りをしてみました。

「遠くに見える穏やかな景色」が感じられる石なので、
取り合わす盆栽も“険しい姿のものを避けて五葉松の文人系の“流れ”を持つものにしました。

真黒系の石と五葉松の取り合わせには、季節感が出づらいので掛軸に「来雁図」を使って
“穏やかな老松の彼方に見える山並み、空から今年も雁が降りて来て秋の訪れを教えてくれる”

そんな景趣を想って設えてみました。

季節感、流れの調和、全体の間調子など、何十年やっても満点は叶いませんね!

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この間 ブログで紹介した五葉松の根連なりを私の所で“出仕事”に来ている森山義彦君
(木村正彦先生のお弟子さん 修行を終えて九州から来ている)が
軽く整える整枝針金を施しました。

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雨竹亭の応接 床の間も“秋飾り”の季節となり、
「風に靡く松林、仰ぐ名月の向こうには訪れる秋を思わせる稜線美しい鞍馬の遠山石」 。

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五葉松だけでは伝えきれない季節感を名月(掛軸)遠山石(秋色)で表現しました。


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当たり前の飾り、一番“間調子”が大切な飾り。

人間も盆栽も猛暑の夏をよくぞ乗り越えたものです!

漸く盆栽飾りのシーズン到来ですね!

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この樹は栃木県で要職を歴任された先輩が趣味で作っていたものを“強引”に譲って頂いたものです。

根連りの五葉松は作品の多くがやや大型でこの樹のようなサイズの程よい樹は非常に少なく、幹の大小や“流れ”の良さ、針金整姿を必要としない程の鋏技による枝作りの見事さ、等々これからの作出が楽しみな一樹です。

このまま石付きで見るか、鉢に入れて楽しむかは、もう少し樹と対話してからとします。

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エスキューブ雨竹亭が四国「高砂庵」岩﨑先生の遺産盆栽すべてを取得したことは
多くの方々が既にご存知だと思います。

WBFF(世界盆栽友好連盟)の名誉会長として、生前世界の盆栽界に尽くされた先生の所蔵盆栽は
1000点を超える国内最大規模のコレクションでした。


私共は5月にこのコレクションが羽生到着後、
先生が生前手放された名樹の行方を
専業者、愛好家の皆さんの協力で追い続けています。

今回「近代盆栽」の会長のご尽力で岩﨑先生の本にも所載され、
行方不明となっていた五葉松「神拝の瀧」が発見され雨竹亭に届きました。

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先生が蔵されていた時とは別の樹の様な状態ですが
本質的には問題なく、さてここからもう一度当時の名樹へと培養に励みたいと思います。

勿論、縁あってお客様の愛樹となっても見守って行きたいと思います。


“よく生きていてくれた”

これが私の本音です。


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