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盆栽歴42年 盆栽家森前誠二がブログで綴る盆栽人の本音と 伝えたい日常の中の”心と技”

タグ:世界盆栽大会


45,000人!の記録的な展覧!

4月27日~30日に開催された「第8回世界盆栽大会」は
予想をはるかに上回る45,000人の入場者数を記録して無事に終わりました。
私は「京都国際文化振興財団・慶雲庵」「舩山コレクション」「日本の水石100選展」の特別ブース三か所の設計デザイン、
展示構成など、半年間に及ぶ準備の末の "能力限界"の仕事に取り組みました。
43年の盆栽水石に関わる刻の中で、これ程の人と規模のイベントに参加出来たことに、感慨深いものを覚えました。
開場前は1~2時間待ちの方もいらしたとか、ありがたいことです。
とにかく人人人!
人の波の中での展覧、盆栽や水石達も驚いたことでしょう。
数回に分けてこの展覧のご報告をさせて頂きます。

【春うらら!爛漫の春姿の庭・盆栽!】

いよいよ日本での28年ぶりの「世界盆栽大会」がさいたま市で始まります。
エスキューブ雨竹亭も記念開催の「日本の盆栽水石至宝展」(28~30日・さいたまアリーナ)で、
20mに及ぶ特別企画ブース(4席の内、3席担当!)や 
お得意様の盆栽水石床の間飾り(A席×19席!)など、昼夜を問わずの大準備で臨んでいます!
海外からの羽生雨竹亭本店への来訪見学も多く、
アメリカ・イタリア・ドイツ・韓国・台湾・中国など、連日その応対が大変です。

新緑の雑木盆栽・藤の美しさが際立つ花物盆栽・そして変わらぬ緑を湛える松や真柏の松柏盆栽。
庭も席飾りも "ようこそ!日本の盆栽へ!"です。

世界、特にアジアがキナ臭いニュースばかりのこの頃、
日本人がどんなに自然を愛して日々たゆまぬ愛情を注いで生きているかを是非見て頂ければと願っています。


「陽春」と言う言葉が、庭の盆栽を見ているだけで感じる季節になりました。

遅霜を心配して室込みしてあった樹々達も、いっぱいの陽射しの下で美しい葉や花を楽しませてくれています。
山桜の静かな花と新緑・淡い紫色の藤桜・
軍配の房の様な花姿を名にした采振り木・深い緑の中にも春の新芽を吹く蝦夷松・・。
棚々に広がる千点を超える盆栽達を見ていると、世界大会の準備や、中国輸送の疲れも何処かにいってしまいます。

やっぱり、盆栽といっしょに過ごす穏やかな日々はいいもんですね!


【手入れの為、高松以来の福島からの出発!】

埼玉アリーナでの世界盆栽大会「日本の盆栽水石 至宝展」に 
20mの特別ブース展示をされる福島市 舩山秋英先生へ事前手入れと構成準備の為、
トラック・ハイエース2台の計3台で 全作品のお預かりに伺いました。
マスコミに"1億円の松"として有名になってしまった五葉松も、
高松大会以来の舩山邸からの"外出"となりました。(積込みも大変!)

舩山邸の盆栽は、国風展出品作品以外は殆どが未公開のものが多く、
ここから1ヶ月の"仕上げ手入れ"で、世界大会に訪れる皆さんへ初公開になります。
雨竹亭・木村正彦先生・森山義彦氏 が手分けして仕事に取り掛かります。
それにしても、舩山先生のコレクションは・・"大型" です!

そして日本最大の真柏も、福島"吾妻富士"を仰ぎながら元気な姿を見せていました!


【20mの特別大展示 小布施・鈴木伸二邸 での作品選別!】

4月の第8回世界盆栽大会では、昨年京都に設立された
「一般財団法人 京都国際文化振興財団」通称「慶雲庵」が、
関東で初めての総長20mに及ぶ大展示を行います。
私共エスキューブと長野県小布施の鈴木伸二氏が作品の管理と展示の企画構成をします。
今回、長野県小布施にある財団の盆栽を確認して、全体の展示構成をどの様にすべきかの思案を開始しました!
日本盆栽家のトップレベルである鈴木伸二氏の棚は、どれを見ても銘品の山!
財団の理事長であり、オーナーでもある田中慶治氏のコレクションは、
まさに日本盆栽界の宝の山でした。
さて、この中から20mに飾る樹を、羽生にある高砂庵岩崎大蔵先生の遺愛品である名木30点と合わせて
"15点のエリート"を選び出すのは"金メダルの中からプラチナメダルを選ぶ"ような難しさ!
でも、日本を代表する最高の展示を任された責任と誇りを持って
会場デザインと共に43年の経験を活かして取り組んでみるつもりです。
忙しい鈴木氏の代わりに私を迎えてくれたのは、
名匠木村正彦先生の弟子である鈴木氏の息子さんと弟子の野村さん。
20代の若き盆栽家と展示の構想を話していると、
私が私の歳でやるべき事が次の世代の記憶になることを実感します。 

ここに来てもうひとつ感慨を覚えたのが、庭内のすべてが美しく静謐で、
"ああ、盆栽っていいもんだなあ"
と素直に感じられる空間が、ちゃんとあることでした。
プロたる者は訪れる方々に何かしらの感動の記憶を持って帰って頂く位の日常を考えたいですね!

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