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盆栽歴42年 盆栽家森前誠二がブログで綴る盆栽人の本音と 伝えたい日常の中の”心と技”

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【初の盆栽 出品!セレブの中で注目される盆栽達】

先日、北京クリスティーズ本社 迎賓展示館にて、同社初の盆栽出品が行われ、
香港クリスティーズが中心となって、上位顧客のみを対象にしたプレビュー晩餐会が開催されました。

主催者よりの依頼により、盆栽の実演を含めた講演をさせて頂きました。
助手は木村正彦先生のお弟子さん森山義彦くんと私の弟子白石友也君。

中国でも盆栽がオークションハウスに登場して久しいですが、
世界のオークションハウスとして最古の歴史と品格を持つクリスティーズが、
欧州本部との意思で、今回の開催に同意された事は、
将来の世界の盆栽界にとって、大きな一歩となったと喜んでいます。

美術品と同じ市場環境に盆栽が位置付けられる時代、
私達プロもそれに相応しい鑑識眼・正当性を認識しなければなりません。
時代は着実に変化しています。


【総点数1000点強  落札総額 8350万円!】

8月27日(日)、上野グリーンクラブにおいて、
日本水石協会主催による夏季大オークションが開催されました。
私もメインオークショナーとして、朝8時から夜8時まで、
瞬間で目の前の水石・卓・水盤などの発句(セリのスタート値)
を決める緊張感の中で、無事に務めを果たしました。
特別協賛出品を頂いた盆栽作家の木村正彦先生の創作盆栽「真柏石付」も
内外参加の競うビットで、予想を超える140万円で落札されました。
半期に一度の恒例となり始めたこのオークションも、
今回は2500~3500万円の出来高が予想されましたが、結果は8000万円を超えるものとなりました。
愛好家からの寄付に近い出品、水石界のみならず、
盆栽界の専業者の方々の数多くの協力出品と競売参加が、
大きな成果の原動力となった事、主催事務局長を預かる身として感謝感謝です。
それにしても、盆栽以外の全てのオークショナーをひとりでやるのは、少々しんどいものですね!。
でも、世界大会での水石協会「日本の水石百選」の図録制作費捻出には、
本当に有り難いオークションでした。


【8月27日上野グリーンクラブ「水石協会 夏季大オークション」に木村先生 作品を協力出品!】

まもなく喜寿を迎える"名匠"木村正彦先生は、
今も毎日 新たな創作作品の制作に邁進されています。
小僧時代から40年のお付き合いを頂いている私ですが、
15での修行、11年間の住込み生活など、"森前君は僕に似ている"と 
天と地ほども違う私にとても親しくして下さいます。
先日 お伺いした時もご無理をお願いして、
今月の27日に上野グリーンクラブで開催される
水石協会主催の資金捻出を目的とする「夏季大オークション」に、先生の大切な作品を数点出品して頂くことになりました。
「木村正彦の作品」となれば今は海外を中心に、創作石付き盆栽などは、
予約状態(私も2年位 待っています!!)で、
オークションへの出品は、先生のご好意に他なりません。
登録をすれば愛好家の方々もどなたでもご参加出来るオークションです。
前日の午後は下見も出来ます。
是非 お楽しみ下さい。


【木村正彦・小林國雄・二大作家の作品群 中国最大美術オークションに登場!!】

以前より取引を頂いている北京の溤さんの「大観堂盆景園」が開園しました。
短い時間を割いて当日の夕方伺いました。
古美術を主体とする世界的な活躍をされるオーナーは、
盆栽を既成の世界から"美術との融合"をコンセプトに新しい切り口での展開をされています。
蒐集された500点を超える盆栽は勿論のこと、室内展示場は現代美術から香木・美術的年代家具など、
幅広い"アート"と盆栽が繰り広げる空間が創出されていました。

「すべての作品や美術が、それぞれの価値観を持ち、共に鑑賞されることで新たな美的喚起を生み出す」
ロンドン・香港・ニューヨーク・北京・上海など、
国際的に数億円の美術品を手掛ける溤オーナーならではの視点が生み出した 捉え方に脱帽です。

併せて、北京で開催された世界五大美術オークション「嘉得オークション」の大舞台に別室ではなく、
各出品作品とコラボするように陳列された盆栽はオーナーの所有する木村正彦先生小林國雄先生らの名木達。
今回の出品で直ぐに成果を求めるものではなく、
盆栽の持つ本来の価値観と将来への市場性価値の変化を睨んでの挑戦は、
日本のプロである私ですらその目標の高さに頭が下がる思いでした。
日本もそろそろ盆栽の美術的市場性の開拓を真剣に考える時が来ていることを痛感しました。


【長老達が守り抜いた珠玉の道具類 】

8月28日、上野グリーンクラブで開催された「日本水石協会 夏季大オークション」が、
1億越えとなった事は既にお伝えしました。
この時 私共羽生雨竹亭で落札した各種道具類は100点以上! 
2000万円近い購入となりました。
愛好家所蔵の古石はもちろんの事、普段目にする事のなくなった水盤・卓など、
"ここから次の世代に任せるよ" 
と言われているような名品の数々を斯界発展のために放出して下さった古老の皆様の"声なき声"を思えば、
大切に愛好家の皆様にお世話させて頂こうと思っています。
若き頃、100~200万円で扱ったものが数十万円で手に入る事が良きも悪きも悩ましいところですが、
それぞれが水石界においてどれ程大切な"実用の美"であるかを正統にお伝えしたいと思います。
ひとつひとつに込められた歴代の所蔵者の"想い"を心に刻んで取り扱いたいものです。 

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