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盆栽歴47年 盆栽家森前誠二がブログで綴る盆栽人の本音と 伝えたい日常の中の”心と技”

カテゴリ: 大徳寺・芳春院盆栽日記

【盆栽庭園・大雪❗️1年ぶりの雪かき‼️】


2021年の12月末、記録的な大雪で盆栽の雪帽子かき!通路の除雪!に1日汗をかいた大徳寺・芳春院盆栽庭園。

124日夕方、僅か1時間で真っ白!の景色❗️


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25日には朝には25cmの積雪!

京都市とは言え、北部に位置する大徳寺は、盆栽の環境には羽生より優れていますが、北山を超えて日本海側の気候が入り込むと、景色は一変してしまいます!


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盆栽に積もる雪は、降り止まぬうちに箒で落とさないと、止んでからでは固まってしまいます。

降り続ける間に雪帽子を払い、各所の通路の確保が大切です。

盆栽は意外に雪には強く、重さを受けないようにすれば、それ以外の雪害はありません。

関東のように強い寒気による以上な低温の方が、寒風による“凍み“がないので、却って樹には良いのです。

芳春院の和尚様は間もなく75歳ですが、もう5時には寺の通路(100m!)の掃き掃除をご自分でなさっていました!

頭が下がります💧


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ここからあと1ヶ月、2月を超えれば、の兆しが大徳寺にも来ます。

「京都・冬の旅」の特別公開で、7年ぶりの公開となっている芳春院。

土日には、“寒さもなんのその“と、大勢の観光の方が寺にも庭園にも訪れています。

雪に耐える盆栽達と共に庭を守りながら頑張ります‼️

 

【初春!盆梅の美!禅語と盆栽!禅寺の庭園にピッタリ❗️】

1月も鏡開きも過ぎ、寒さの厳しい中、ここ京都大徳寺・芳春院の盆栽庭園も、梅の盆栽が松の名木と共に庭で際立ってきました!

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寮舎「通玄庵」の床の間も緋梅の古木。
庭園の展示場には野梅(白花一重咲)や、緋梅の石付。

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細身の中に隠された黒松の無駄を削ぎ落とした文人風の姿には、老僧の面影が重なります。
芳春院ご住職が仰られていた“盆栽は修行僧に似ている“の言葉がこの樹に映ります。

ご住職が書かれた書 “月落露光冷 独坐松根下“   この樹のありのままの生き方を伝えています。
脇に飾られた八海山の姿石、冷気を纏う夜半の月の下、露光が松の下に坐する老僧を映しています。

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芳春院盆栽庭園は、国風賞受賞の花梨名樹や、名匠加藤三郎翁遺愛の五葉松根連りなど、
日本盆栽界の大型名木が、まるで仏性“十二神将“のように佇んでいますが、
展示場内のこのような“何気ない盆栽“に見える樹々の中に潜む、禅味溢れる景色を楽しんで頂く為の庭でもあって欲しいのです。

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今年初めての大徳寺・芳春院に入りました。

日本海気候の“時雨“が時折山を越えて大徳寺の庭に氷雨や風花を呼びます。

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冷たい空気の中ですが、潤湿なせいか?
盆栽達も葉色を落とさず、美しい冬の色を見せてくれています。
除夜から新年の各行事、臨済宗大徳寺派の本山の正月は、ご住職はじめ、各塔頭の方々もお忙しい三日間のようです。

朝の冷気満ちる庭の盆栽達、それぞれが立派に歳を越して生きています。

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ひとつひとつの貌、ひとつひとつの命の息吹、見ていると時間がいつの間にか過ぎてしまいます💦
翠湛える松、冬姿の雑木達、椿の花が深々とする空気の中、深紅の花を咲かせ始めました❗️
今年もこの子達と頑張ります‼️

【除夜の鐘直近の大徳寺芳春院盆栽庭園❗️】

京都禅林・大徳寺芳春院の盆栽庭園を預かって2度目の年の瀬を迎えました。
朝夕に聞こえる僧堂からの修行僧達の読経の声や鐘の音、
京都北山に近いこの地独特の“北山時雨“の風情、何処となく盆栽達が居心地良く葉色の良さを湛える姿。

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盆栽界唯一の樹々とゆっくり向き合って、“何か“を探してほしい庭。
静かな刻がいつの間にか過ぎてゆくここが、盆栽の“聖地“になってくれればと、
来年からは、慶雲庵盆栽財団と禅林が共同で開く世界に変貌する工事に入る予定です。

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裏手の塔頭「龍泉庵」に佇む黒松の巨木、その下には万両が紅白のたわわな実を付けています。

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開園の時、蔓青園さんに無理をお願いして運んだ、故加藤三郎先生の龍眼石などの石群は、入口から中国から日本への世界観を表しています。
対面の名匠木村正彦先生にお願いした真柏の石付群。
これも入口から大陸から日本への景色を物語っています。

慶雲庵盆栽財団との協力で、この庭は大きくグレードが上がります。
それでも、ここで伝えたい気持ちは、私も財団も大徳寺も同じです。

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盆栽の持つ“生きる“という事へのメッセージを感じてほしい事です。
私は盆栽の小さな守り役です。
ここにある盆栽達にどれほどの事を教えてもらっているか!


【一足早い新春の飾り❗️“梅に鶯”  大徳寺「通玄庵」】

先日、大徳寺芳春院盆栽庭園で、KBS京都テレビの年末年始特番の録画がありました。
大晦日の23時から明けて新年の深夜1時までの番組の“新年を迎えてから“の時間に放映するようです。
そのため少し早めに、庭園内の寮舎“通玄庵“に新春の飾りをしつらえました。

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細身の中に凛とした厳しさを秘めた、野梅の古木。
何年も作ってきましたが、幹味が気に入っています。

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“返しの流れ“が、一度左方へ向かった幹が樹冠近くで、中央へと帰ってくる樹姿。
今年は梅の花の動きが早く、この分だと本当に新年にはチラホラと咲き始めそうです。

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掛物は明治の名筆、中島来章の「鶯」空を切るように翔ぶ姿1羽。

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大家ならではの筆です。

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脇に陶製のくず屋香炉。
渋めの釉薬には屋根に初雪を想わせる白釉。

“梅ひと枝に花一輪“  厳しい寒さの中、葉も芽もない中、スッと蕾から清楚な花を咲かせる梅は、日本の初春・早春を謳う有難い樹種です!

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