雨竹 盆栽 水石 便り

盆栽歴45年 盆栽家森前誠二がブログで綴る盆栽人の本音と 伝えたい日常の中の”心と技”

カテゴリ: 盆栽管理


大徳寺盆栽庭園への大移動を14日からに控える中、雑木盆栽を中心に出発前に植替えを済ませたい樹を手入れ斑と集中で進めました!

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2日間で約60点! 
樹に合わせた“根ほどき“、何よりも難しい“鉢合わせ“など、久しぶりに1日庭内の外での仕事になりました。
1年の間に、羽生に入ってきた子供達。
根がまわっていたり、鉢が合っていなかったり、雨竹亭らしい姿にしなければなりません。

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樹種、樹形、によって、根のほどき方も違い、健康状態によっても、
浅い鉢に入れたくても、取り敢えずはやや深鉢に植えるもの、
ひとつひとつ、植替えと言っても施術の内容が異なります。
それでも、気に入った鉢合わせを終えて、タップリと水をあげれば、樹も私達も苦労した甲斐があります。
特に「根締め」と呼ばれる樹が揺れないように、ガッチリと固定させるのが肝心です。


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銅線・アルミ線・割竹・縛り込み・竹の差込・等々、プロとしての“見えない所への技“が、植替えではとても大切です。
カエデ・花梨・が一番早く、モミジは少し葉が動いてからの方が良いです。


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五葉松はここから桜が咲くまで、黒松・赤松・は、ゴールデンウィーク位まで、
真柏・杜松は、もっと遅く、千点を超える盆栽達との作業は、ここからしばらく続きます。
不思議なもので、60才を超える今、次の日には手足が疲れるのですが、盆栽達と過ごす手入れの時は、心はとても健康です。
やっぱり、樹と一緒に過ごす時間は何よりも楽しいです!


毎年恒例となっている、木村先生のアトリエでの、1月24日に行われる来春の国風盆栽展の選考出品樹の鉢替えが行われました。


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高弟、藤川氏、森山氏、弟子のアレッサ君、ハオ君、ツァオ君によって、
十数本の名樹が、培養鉢から、古渡り、中渡り、などの逸品鉢に植替えられました。
盆栽は、書いて名の通り、「盆(鉢)に栽(う)える」ものです。
鉢の調和とレベルによって、厳しい採点選考での点数が変わります。

植替え後には、丁寧な「貼り苔」が、弟子の方々によって行われます。
この苔の貼り方も、ただ貼れば良いのではなく、植え替えた事すらも判別出来ないような、
自然な“古色感“が大切だと、先生はお弟子さん達に指導されています。


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細部に至る細やかな目線、圧倒的な改作術の裏には、こんな“見えない技”も隠されているのです。
私の所の愛好家の盆栽も、合同扱いで8点ほど、ハオ君ツァオ君と共に、先生のアトリエで、審査の日まで見守られています。



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多くの名木素材をご紹介して、二人三脚で国風展や各種展覧会に発表してきた、福島県の舩山様。
もう20年程の刻が経ちました。
40代だった私も60代、舩山様も秋には77歳。盆栽達が少しずつ仕上がってゆく中、
私達もあの頃のヤンチャさから、お互いに何も言わずに分かり合えるお付き合いになっていました。


最近は、何か良い盆栽をご紹介すると言うことよりも、今まで2人で集め創り上げて来た盆栽達の、日々続く“命の変貌”に対して、
1ヶ月に一度位のペースで、スタッフ4〜5人で、細かな鋏入れや、日当たり具合による置き場の移動、肥料の多寡の確認、大型作品の持ち帰りとお届け。
等々、刻を重ねてゆく仕事に専念しています。

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いつかは次の愛好家へのバトンタッチが来ます。
舩山様も私も、どんな姿であれば良いか?
まだまだ固まりません。
今はお年を重ねられた舩山様に、ご負担をなるべくかけないように、盆栽達の手入れに尽くしています。

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溢れる名木群、盆栽界の宝達を見守り続けます。


異常な猛暑だった今年の夏。
9月になってもしばらく暑い日が続きましたが、彼岸を迎えて朝晩の涼しさは、人間も盆栽達もありがたい限りです。

数年前から、松柏類にも寒冷紗で日除けを施している庭、私が修行中の46年前には考えられない事でした。
暑ささえ収まれば、少しでも早く日差しを浴びさせたい盆栽達。
庭に張り巡らされた、各種の寒冷紗を一斉に外しました。

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やっぱり、覆いの無い景色はいいですね!盆栽達もどことなくスッキリしたみたいです。

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ここから11月末~12月中旬まで、日差しをたっぷり受けて肥料を与えて厳しい冬に備えたいと思います。


終戦記念日の15日、羽生の温度計は40度を超えていました!

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テレビの天気予報は熊谷・羽生地方は、38〜9度となっていますが、体感温度は40〜45度だと思います。
私が修行に入った頃、45年前は、暑い日で30〜32度だったと思います。


何万年もかけて種として存在している盆栽達も、たった数十年でこれだけの変化があると、生理的についてゆけないものがあります。
庭も数年前より、各種の日除けを設備していますが、松に日除けをするなど、考えてもいませんでした。

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朝もあまり早く水かけをすると、日中に乾きが強すぎて、8時頃に朝の水を与えるようにしています。
夕方の水は、渇きのあるものを中心に、全体には樹と周りの庭の温度を下げる目的で「葉水」と言うシャワーのような水かけをします。


8月も25日を過ぎると、朝夕の風が少しだけ変わっています。
そこまでの辛抱!盆栽達も必死に我慢しています。“ガンバッテ!“
不思議なもので、35度を超えると樹も水をあまり吸いません。
30~32度だと渇きも良く、樹も“夏バテするんだなあ“とつくづく思いました。


季節は巡ります。
ついこの間までの長梅雨。

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“早く梅雨明けしないかあ、青空しばらく見ていないなあ“と呟いていたのに、
今は“ひと雨欲しいなあ“・・もしかすると、人の心が一番わがままなのかもしれませんね!

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