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盆栽歴45年 盆栽家森前誠二がブログで綴る盆栽人の本音と 伝えたい日常の中の”心と技”

カテゴリ: 盆栽庭園


早春の梅から暖かな日差しの中の桜たち。
季節の移ろいを“先取り“するように、盆栽たちは私達に自然の美しさ・素晴らしさを謳い上げてくれます。
温暖化のせいでしょうか?
桜も私が小さい頃は、入学式の時にはまだ満開かはらはらと散り始める姿の記憶がありましたが、今年は4月の初めには既に散り始めました。


藤も然り。


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まだ三越銀座店にいた頃は、ゴールデンウィークの頃が見頃だったのですが、
この調子だと、それまでに艶やかな花姿は峠を超しそうです!


新緑のもみじも、今が盛り!


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透けるような瑞々しい葉色は、いつ見ても良いですね❗️
そんな事をのんびり思っていたいのですが、この頃になれば、追いかけっこをするように、
芽摘み・新芽切り・に腰の鋏が欠かせません。
芽切り鋏・ピンセット・そして・・植替えの山・山・山・‼️
雑木盆栽はとうに峠を過ぎていますが、ここから残りの五葉松、追いかけるように真柏・黒松・赤松・が続きます。
我が稼業は、自然の移ろいと共に生きるのですが、自然が背中から押しているようです(笑)


【蘇る「蒋介石水掛けの松」❗️ 庭園大入替え❗️】

開園記念の特別展示を終えて、2日間の休園の後、禅林の庭内は、
ここから始まる時を共に刻む新しい“仲間達”を迎えました。

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赤松・銘「群鶴」、蒋介石が愛蔵した歴史を持ち、貴重盆栽にも登録されている、文化遺産と言える日本盆栽界の赤松名樹です。
長く羽生の庭内で培養の時の中にいましたが、この庭園の開園に合わせて、
名匠木村正彦先生にお願いして、広がりすぎていた樹姿を、往時のように、幹芸が見えるように、“しめ込んで“ 頂きました。
鉢も誠山の長方から、中国宜興で誂えた、この樹の為の鉢に植え替えての“上洛“!です。


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真柏・銘「乾坤の神龍」も、20年近く山採り素材の頃から手掛けてきた樹。
五葉松名樹「日暮し」の持つ樹相をどこか感じさせる私が大好きな樹です。


勿論、季節の美しさは何よりも大切。


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1年の丹精を経て、滝のように見事な花姿となった藤の盆栽。
透けるような爽やかな青葉の山もみじ。
この庭園は、伝承されてゆく日本の名盆栽はもとより、
美しい日本の自然が創り出してくれた、四季折々の移ろう“その時“を現す花物や葉物盆栽、そして何気無い山野草。
そんな世界をいつもご紹介してゆきたいと願っております。


【開園記念展・木村正彦・小林國雄・鈴木伸二・井浦貴史・各先生に感謝!】

「百年の初め」に相応しい日本の名樹を集めた開園記念展が無事に終わり、
ここより、長く続く「芳春院盆栽庭園」が静かに始まります。
日本を代表される盆栽作家の皆さんが、私の想いにご協力下さって、
ご本人を代表する盆栽を、この庭園の“柿落とし”に華を添えてくださった事は、生涯忘れません。

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禅の聖地である大徳寺、“茶聖“千利休と三千家の墓所、戦国大名の塔頭群、その中心に造られた盆栽庭園。

ここから、この庭と盆栽達を守り訪れる多くの方々に、盆栽と水石を伝える事が、私の62才よりの務めとなります。

盆栽はどちらかと言えば、狭義なマニアのものとして、戦後豊かな趣味として発展しましたが、
造形美や“作る・育てる“と言う楽しさが、前に出て、古来よりの盆栽に対しての美意識・美学、
と言うような世界観を愛好家や世の中に伝える部分が、疎かになりがちでした。
この庭園が、禅や茶の湯と言う、日本文化の根幹を成す象徴的な地に創設されたことで、
初めてここで盆栽水石をご覧になる方々の意識を、更に文化的な視点で感得していただける事を願っています。

設立者である芳春院ご住職の「開園に際して」の言葉に、
盆栽は「自然のどこにでもある仏性」の象(かたち)として作り出され、「生きる禅・哲学」である
とする言葉を頂いた事は、この庭園に携わる事になった喜びです。
7日より、連綿と続く「芳春院盆栽庭園」が、時々の盆栽を入れ替えながら始まります。
静けさに包まれた禅林の地で、佇むように盆栽達とゆっくり会話を楽しんでいただける事を願っています。

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お陰様で、3月20日「芳春院盆栽庭園」は、開園致しました。
数々の日本の名盆栽が飾られた庭園。


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開園を記念してご協力下さったすべての方々に感謝しかありません。
寺内に住み暮らすようになるなど、思ってもみなかった人生。
ここから始まるこの舞台、何よりも“守る事、続ける事“ に、今は集中したいと思っています。
京都の北に位置する大徳寺。
“北山時雨”(春ですから時雨ではないのですが)、晴れたと思っていると、スッと風が吹き、さぁーっと小雨が降ってきます。
なるほど、この土地が杉苔が痛まず生えるのが分かります。


開園を祝って庭園を訪れて下さった、大徳寺管長・高田ご老師(左)中央は芳春院ご住職

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永い臨済宗大徳寺派本山、初めて建てられた「盆栽庭園」の石柱。感慨の深さは、ひとしおのものがありました!


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世界を代表する日本の盆栽・真柏・銘「登龍の舞」木村正彦先生よりご好意ある展示に感謝しています。

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芽吹きの春。


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展示された盆栽の中でも、楓・花梨・など、新芽が吹き上がる中で、芽先の鋏入れが大切な樹達、開門前の掃除・水掛け・展示の確認・やる事たくさん!で、小僧時代のあの頃を思い出します。

特別に展示された盆栽達のご紹介は、この次に報告させて頂きます。





2年の月日をかけた、庭園が20日に開園します。
芳春院のご住職から申しつかって、ここまで来る間の出来事を思うと、感無量です。

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木村正彦先生には、無理をお願いして、庭内入り口に、先生真骨頂の「石付真柏」の創作盆栽4作。


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大陸中国の「黄山」から、日本の山々「木霊」まで、庭園に近づくほど、“日本“ になってゆきます。

主管として庭園の展示・運営・管理、ここから起きるすべてを託されたご住職の私への信頼。
盆栽水石の文化をここから伝え遺す、残された人生の半分が、この大徳寺での日々となります。


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どうか皆さん、見守って下さい。いつの日か、いらして下さい。
展示された、数々の名樹達と、関わった方々とのお話は、またこのブログでご紹介させて頂きます。
ブログの中に「大徳寺・芳春院盆栽日記」として、綴っていきたいです。

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