10年前、中国の経済発展に伴って、日本盆栽界の“古渡盆器“や、中渡実用鉢の多くが、制作地中国へ100年ぶりに“怒涛の里帰り“をしました。
かく言う私も、数多の商売をして稼がせて頂いた主力メンバーでした💦
“こんなに売ってしまったら次代の鉢はどうなるのだろう?“と思う中、
10代の頃から好きだった中国鉢の聖地“宜興“へ取材で赴く機会を得て、
多くの紫砂盆器陶家と出会い、いつの間にか、“もう一度、ホンモノの烏泥や紫泥を作ってみたい“と思うようになりました。

悪戦苦闘の末、数年前に“この土、この焼き・この器形なら、日本盆栽界でも必ず使える“と言うものに届きました。
あれから数年、今ではその後に探索した“失われた広東釉薬“と言われた色鉢も完成して、
来春には、ようやく全国の方々へ通販出来るカタログが出来ます。


味わいを増して、古渡のような風合いになる頃には、私もこの世にもう居ないでしょうが、
“これは中国盆器の再現に努力した盆栽家が残したものだよ“と、誰かが語ってくれれば本望です。
カタログ制作に先立って、以前よりこの鉢類に高い評価を頂いていた“盆栽界の宝“、名匠木村正彦先生に、推薦の評をお願いに伺いました。

“この鉢達は、使うと分かるよ、本当に樹に良いよ“のお言葉❗️
全国の愛好家の方々にお届けする日はもうすぐです。