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盆栽歴42年 盆栽家森前誠二がブログで綴る盆栽人の本音と 伝えたい日常の中の”心と技”

カテゴリ: 中国


【友人  温 貴仁 氏の情熱と大連盆栽世界の今後】

数年来の友人であり、弊社の恩人でもある大連の温 貴仁 氏の所に初めて訪問しました。

道路建設などで国の発展に尽力された温氏は、紫砂の魅力に傾注し、
茶器関係を中心とする個人美術館を開設されました。
私どもとの付き合いで、急須など紫砂茶器を蒐集する為の日本来訪が、
いつの間にか盆器のコレクションと言われる程になったとのこと。
今度は本当に温氏の喜ぶ紫砂名品茶器をご紹介してあげようと思っています。
奥様共々、お優しいお人柄は、"大連は良い所"と言う印象をもたらしてくれました。


【日本に来なくなった宜興の"本当の実力"】

西安ギャラリーのオープンに併せて、以前より希望していた
紫砂の故郷"宜興"へ出向き、今の宜興盆器の真実を見てきました。
以前より何度か訪れた事のある「宝山」は5年前とは大きくその製作品が変わり、
大型の"良作"が数多く積み上げられていました。
ここにある紫泥・朱泥の手作りの盆器の殆どは、現在日本には運ばれていません。
盆器担当の楚さん曰く、
「日本の皆さんとのお付き合いは古く、お世話になっていますが、
最近は中国国内の上質な作品への要望が高く、日本の通信販売用の量産品もコストが上昇している関係で、
以前程の日本受注はありません。
特に森前さんが認めてくれる私達の自信のある本当の宜興の胎土と腕を活かした作品は、
高いと言われて殆ど注文は頂けず、国内で高まる良質作品への注文に宝山も傾注しています。」
とのこと。
"宜興の陶都の技術"は今も僅かに伝承されている事に、震える想いを持ちました。そしてこの本物の秀作を利益があまり無くても日本へ広める事も、
私の大切な役目と確信しました。
秋には私が選んだ"本当の宜興鉢"を日本の盆栽界へ届けたいと思います。


5年間の本当の夢がここから始まります!


エスキューブの対中国盆栽輸送は、5年前に始まりましたが、
私達は単に盆栽を景気の良い中国愛好家に売るためだけではなく、日本の盆栽の真の内容をきちんと伝えて、
両国の盆栽文化が本当の意味で高めあって欲しいと願っています。
その意味で、京都市と姉妹都市である唐の都「西安」の世界遺産である
三蔵法師が経典を納めた「大雁塔」から歩いて僅かの所に、
盆栽ギャラリーが完成したのは、これからの私達が目指す仕事の要となると確信しています。
中国の愛好家に"日本の盆栽文化"を見て頂こうと思っています!


【王 松然 邸での盆栽公開実技演習はテレビ局も加わって!】

盆栽の素材豊富な漢中に初めて招かれて、三代続く名門園林家「王家」で
大勢の愛好家の方々と一緒に実技公開演習をしました。
南山を挟んで西安と共に三国志や
"劉邦と項羽"の生きた歴史を今に伝える「漢中」。
2000年の歴史の上にこうして盆栽を携えて
この「万古の文化」を有する土地と人々と触れあっていることに感慨深いものがあります。
「漢中電子台」と言うテレビ局も取材に来ていました。
盆栽を愛する人達に国境はないと痛感した時間でした!

【熱心な趣味家の方々と五葉松文人木の整姿・・日本と同等の技術や感覚に驚き】

陝西省協会長と武漢盆栽協会の招きでこの1200万都市に初めて来ました。
三国志の時代から歴史に登場する街は、熱気に溢れ盆栽愛好家も大変な数です。
訪れた庭で素材を使っての盆栽教室となり、五葉松の文人風を手入れしました!

落ち枝の在り方や、空間の重要性など、説明するとほぼ同じように認識されていました。
"溢れる素材を有するこの国の盆栽界の未来は明るいな"とつくづく思いました。

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