雨竹 盆栽 水石 便り

盆栽歴43年 盆栽家森前誠二がブログで綴る盆栽人の本音と 伝えたい日常の中の”心と技”

カテゴリ: 展示会


【真柏・書 で 『風神・雷神』】

日本盆栽大観展の特別企画展示(京都国際文化振興財団)で、
盆栽と書による巨大展示が行われました!
『風神・雷神』と名付けられたこの展示は、盆栽作家 鈴木伸二氏の作品でもある 真柏の持つ 神秘性と 、
絵画や書など、芸術活動で多くの作品を生み出した 表現者 片岡鶴太郎氏の
まっすぐな直視力で創出された 「風神」「雷神」で 構成された 9メートルに及ぶものでした。
演出デザインをこの展示企画のオーナーである京都国際文化振興財団(通称 慶雲庵)から、
全権を任された身として"どんな展示デザインが良いものか?"知恵熱が出る日々でした。
施工を担当した大観展の装飾設営担当業者でもあるフジヤの坂川さんの協力を得て、
琳派の表現を基調にした 豪奢な感じの設えとなりました。

巨大な展示スペースを、たった2点の樹と石で表現する初めての展示仕様は、
観客の皆さんの注目を頂いたようです。
演出によってその表情を変える盆栽。
これからも色々な挑戦を続けたいと思います。


【1億円の五葉松「天帝の松」受賞 ‼︎】

京都の秋を彩る「日本盆栽大観展」

今年の最高賞は 4月末に さいたまアリーナで開催された「世界盆栽大会inさいたま」で
『舩山コレクション』の特別ブースの主飾りに横山大観の名画と共に出品され、
訪れる観客の驚きと溜息を呼んだ 五葉松 銘『天帝の松』でした。
東北 福島の地で、五葉松を愛する舩山氏と無名のこの樹を、
この舞台に運ぶまでの思い出が蘇ります。
私も舩山氏も 盆栽展での "賞レース"的な活動には興味がありませんでした。
それでも 何も運動もせず、ただ審査の方々に委ねた結果に頂いたこの受賞は、
ありがたいものと 感謝しています。

近日の間に福島の住み慣れた舩山邸の庭に戻しますが、
しばらくは もう外に出さず、静かで平穏な日々を樹に過ごして貰おうと思っています。


【真柏「風神・雷神」の 展示構想!】

11月18日〜21日の「日本盆栽大観展」で公開される 
一般財団法人『京都国際文化振興財団・慶雲庵』の 特別陳列に 
片岡鶴太郎氏の書「風神・雷神」と 真柏名木のコラボ飾りが行われます。
大観展実行委員長であり、財団の主管盆栽作家の鈴木伸二氏の庭に訪れて、
作品を前に"極秘の打合せ"をしました。
相変わらずの名木群の鈴木邸。
二点の真柏をどんなデザインの展示にするか、
私の拙い練想で設営業者と打合せを始めなければなりません。
知恵熱出そうですが、京都の秋を彩る展覧を是非楽しみにしていて下さい。


【春花園 盆栽庭園で開催!】

来年2月に東京都美術館で開催される第5回「日本の水石展」の選考審査会が
協会理事長 小林國雄師の自邸「啓雅亭」で開催されました。
特別出品・床の間席・一般席・道具飾り など、
百数十席の大展覧も5回目となると、その出品内容もレベル高く、
審査でも理事全員から感嘆の声が出るものも多かったです。

頼 山陽・岩崎財閥・山元春挙・水府散人 等々、歴代の名石から初見参のものまで、
流石に日本水石界を代表する展覧らしく、圧倒的な量と質が勢揃いしました。

併せて、この小林理事長邸はいつ来ても、建築は勿論のこと、棚の盆栽達も名木揃い!

木村正彦先生・小林國雄・そして鈴木伸二氏。
日本を代表する盆栽家は、どの庭も溜息が出る庭です。
私の雨竹亭、お三方からすれば まさに百貨店!
でもそれが私共の良さだと思って居ます。
誰にでも楽しんで頂ける雨竹亭でありたいと思っています。


【将軍 德川慶喜の黒松・羽生から京都へ】

幕末から明治維新への大転換の出来事となった幕府から朝廷への大政奉還。
この舞台となった二条城で、奉還150年を記念して盆栽展が開催されました。
最後の武家政権の将軍であった德川慶喜公が旧蔵していた盆栽を
私が10年以上所蔵していた事で、これの中心的展示を設計段階から依頼されました。
世界遺産・国の重要文化財である二条城での盆栽展示は、
日本盆栽界でも初めてのこと。
当時の日本の実質的帝王の盆栽を、京都における武家の象徴と言える城に飾る。
頭の中に浮かんだのは「覇王としての威厳」を感じさせる
「黒縁に金屏風」でした。

文化財の中にこの仕様をするのは大変でしたが、
関係者の皆さんの理解と協力で設計どおりのものが出来上がりました。
国風賞受賞木を含めて約80点の選び抜かれた名樹達。
その中央に君臨する德川将軍家旧蔵の黒松「鎧掛けの松」。
150年ぶりに将軍の城へ戻った将軍の松。
その瞬間と関わることが出来たこと、
私の盆栽人生にまたひとつの思い出が増えました。

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