雨竹 盆栽 水石 便り

盆栽歴44年 盆栽家森前誠二がブログで綴る盆栽人の本音と 伝えたい日常の中の”心と技”

カテゴリ: 展示会


帝都の杜、明治神宮の楼内東廻廊で、毎年恒例の「奉納盆栽展」が、1日より始まりました!
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一の鳥居・二の鳥居・楼前鳥居 を更に本殿に進んだ 内陣と言える 場所に盆栽を奉納陳列して18年目の展覧です。
四十代前半、この展覧を企画開催した理事時代のあの頃が懐かしく思い出されます。
今回も 神宮の盆栽「五葉松」を中心に水石協会が選出した全国からの18点の名樹達が、参詣に訪れた多くの方々を迎えています。
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近年は、東京NO.1の観光スポットとなったこの明治神宮。
朝から海外からの圧倒的な観光客の皆さんが、展示された盆栽に感嘆の声をあげて、カメラを皆々掲げていました。
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この奉納盆栽展は、5日まで開催され、引き続き『第58回 日本水石名品展』が行われます。
その際、盆栽の若干数が延長展示されます。
まもなく創建100年を迎える明治神宮。100年前、全国からの“献木”でこの杜が創られたことを、どれだけの方が知っているでしょうか?
ある意味では、この杜を築いた人達の自然に対する畏敬の念が、日本人の心底にある盆栽に対する精神とも言えます。
そんな気持ちを持って展覧を楽しんでください。

【上野公園で開幕!】

サツキ展として 一番古く権威ある展覧が、上野公園噴水広場で開催されました。
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若き頃、サツキ界の頂上を駆け回っていた頃以来、本当に久方振りに上野の会場へ伺いました。
当時は公園の下にある不忍池畔で行われていましたが、今は社団法人となったサツキ協会は、様々な難関をクリアーして、
上野公園の誰も使用の許可が取れない噴水広場で見事な作品を披露しています。
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銘木の部・名花の部・共に 絢爛な花姿は息を飲む程でしたが、
それ以上に美しい花々を咲き誇させる培養の素晴らしさには頭が下がります。
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盆栽とサツキは別々の世界と捉われがちですが、多くの盆栽家・水石家が、
サツキを趣味とした所から 始めたと言います。サツキは私達の趣味の登竜門なのです。
初めて見る新花の美しさは60歳を間近にした今、「またサツキをやってみようか?」と心動かされる想いを持ちました。
素直に「綺麗だなあ」と思う自分がそこに居ました!

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【『春の逸品鑑賞会』ありがとうございました】

久し振りの羽生での皆様を招いての展覧会。
天候にも恵まれてご無沙汰している多くのお客様と有難い時間を過ごす佳きイベントとなりました。
2日には名匠木村正彦先生が愛好家の方々といらして下さってビックリ!
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庭の隅々まで ここに生きる盆栽達を“この樹はこう作れば人が見てくれるようになる”
と思って、売れてしまったものの代わりに植替えや手入れをして飾ってみると、またお客様の目に留まって“お嫁に行く”事になって。
日常からひとつひとつの盆栽達と真摯に向き合うことの大切さを改めて知る機会となりました。
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10年前、無一文に等しい所から歩んだ歳月。
庭にある盆栽や、水石水盤・樹鉢・掛軸等々。
このすべてが、雨竹亭の「今」を物語っています。
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展示場にかけられた掛軸も、大観・春草・栖鳳・探幽 等々、
時をかけて盆栽水石の飾りの為に集めた作品、手に入れた時の苦労や思い出、使わずに旅立つものへの愛惜の念。
訪れて下さるお客様・ここを守るスタッフ達・たくさんの『宝物』にもう一度気付かさせてくれる展覧会でした。
ありがとうございました!


【『緑風展』舩山会長の正面展示席】

日本盆栽協同組合主催の『新緑風展』ポスター用 展示品を同組合 大嶋理事長・石井理事 に依頼されて、
福島県著名愛好家としてご懇意にさせて頂いている舩山会長にお願いしました。
同展正面飾りに相応しい一席を用意するにあたり、
会長の溢れる盆栽・美術コレクションの中から取合せをして、写真の席飾りを設えてみました。
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貴重盆栽のこの吾妻五葉松は、長く福島地方で愛培されたものを、
舩山会長が10年ほど前に受け継ぎ、私と二人三脚で現在の姿に仕上げたものです。
独特な樹相は、他に見ない景色を示しています。
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取合せの水石は、本邦初公開のもので、静岳石としてはその姿・大きさ・共に稀有なるもので、波頭を思い浮かべる様から『沖波浦』の銘としました。
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掛け軸には、舩山会長が盆栽と同じように愛好される日本画の名品コレクションから、近代日本画の大家、横山大観の名画を使用しました。

『残雪見ゆる霊峰の麓に広がる満開の桜・松の翠と共に日本の春を象徴している。
眼下に生きる老松の豊かな翠と生き抜く姿・遥か海原には 波頭見事な大自然』

展覧会の正面を飾る 王道の飾りは、いつ見ても胸のすく思いです。

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 【春の逸品鑑賞会】

ゼロからのスタートで 開園した雨竹亭も、お陰様で10年。
あっという間でもあり、その間に経験させて頂いた出来事を思えば、本当に走馬灯を見ているような歳月でした。
すべては私ども 出来の悪い拙い身に温かいご芳情をおかけ下さった 愛好家の皆様と、
共に正業に励む同業の方々のご支援に他なりません。
感謝の心を込めて久し振りに 雨竹亭で 季節の盆栽・水石飾りを設えて、皆様にご披露させて頂きました。
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重厚な名樹や名石も素晴らしいものですが、ささやかな草物・水盤に合わせることで広がる景色を映し出す景石。
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麗らかな天気の中、この趣味の有難さを私たち自身も感じる機会となっています。
6日までの展覧、雨竹亭の正門は 訪れて下さる皆様にいつも “ 開門 ” しています。
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