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盆栽歴47年 盆栽家森前誠二がブログで綴る盆栽人の本音と 伝えたい日常の中の”心と技”

カテゴリ: 展示会

【盆栽作家の名品のオンパレード‼️】

47年目(実際は昨年のコロナ中止を挟んで48年)の日本盆栽作風展が、上野グリーン倶楽部で開催されました。
大賞である内閣総理大臣賞は、私共羽生雨竹亭のそばの仲間である、森山義彦さん。

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名匠木村正彦先生の直弟子として、先生の名作真柏「登龍の舞」以来の真柏での大賞受賞!
所蔵者である舩山秋英氏と共に、会場にお祝いに行きました。

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大賞の真柏は他を圧倒する存在感!
それでも他の作品群も、作家各自が丹精と情熱を注いだ秀作ばかり。

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日本の盆栽界は、正式にプロとして登録した証となる「日本盆栽協同組合員」になる事で、審査資格を得ます。
つまり、国風展は愛好家の展示会、作風展は商売だけではなく、盆栽家として作出や培養を手がけるプロの発表の場なのです。

海外と違って、日本は盆栽を業とする者と趣味とされる方がハッキリ区別されています。

たとえ僅かな金額の盆栽を愛好されていても、純粋に趣味として楽しまれる方を尊び、
上位として、どんなに名品を所有していても、それを売買して生活をしている者は、愛好家より一歩下がって礼儀を立てるものです。

海外も最近は日本も、“セミプロ“的に、愛好家なのか?商売なのか?区別のつかない方々がいますが、
盆栽を心から愛好される趣味の方とは一線を画して私達プロは見ています。

素材からの作出が難しい昨今。
若いプロ作家を支えて下さるのは、次代の盆栽界を思って下さる趣味家の方々の応援あればこそです。

全国にいらっしゃる愛好家の皆さんの支えが、若いプロ達を創っています。
ありがとうございます。


史上最年少で国風盆栽展に入選した、雨竹亭の盆栽教室に通う清水ちえりちゃん。
いつの間にか中学ニ年生!

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ビックリするほど背も高くなり、テレビ「博士ちゃん」で共演した芦田愛菜ちゃんよりも高いそうです。
3回目となる来春の国風盆栽展、選考審査が近づく中、出品樹の相談と鉢合わせの為に、木村先生の所へ“SOS“で伺いました。

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“この樹なら、この鉢が良いと思うよ“、ちえりちゃんには格別に優しい先生💦
1月7日の申込み締切に対して、早めの確認。
入選すれば、相変わらずの最年少記録は確実!
それにしても、人は盆栽よりも成長が早いですね❗️
どちらも、愛情こそが最大の要素ですね!!!


盆栽展での“賞レース“的な世界とは違う、盆栽水石の座敷陳列と言う、古来よりの“しつらえ“形式で、
趣味を通して、更に深い美意識を希求する事を目的とした愛好会として、多くの趣味家が知る、玄虹会。
その年に1回の展示も、13回を数える展覧となりました。

コロナ禍の中でも、昨年は3月の春季展、今年は晩秋の飾りを行いました。


会場は、第1回よりご理解を頂く、京都臨済宗名刹「大徳寺」の最大塔頭『芳春院』。

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本堂・書院・そして文化財と言える茶室「迷雲亭」と「落葉亭」。
格調高い名樹をはじめ、玄虹会ならではの味わい深い文人調の盆栽、圧倒的な水石群。

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特に床の間5席は、単に掛物を合わせるにとどまらず、席が表現する内面的な“席趣“まで掘り下げた意味を潜ませています。

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海外の盆栽水石のレベルが格段に高くなってきた今、私達日本人が求めた、盆栽や水石の単体の持つ素晴らしさだけではなく、
“空間全体を捉えた総合的な世界観“を、飾りに創り上げることが、これからの盆栽水石趣味の大切なものではないでしょうか?

その意味でも、この玄虹会は、未来への提言にもなる「失われつつある日本の文化」を示しているように思います。


【内閣総理大臣賞に五葉松「百万石」❗️】

コロナ禍で昨年は40年の歴史の中で、初めて中止になった同展。
やっぱり晩秋の古都を彩る盆栽展として、私も二十代から携わってきた催事、
こうして独特の雰囲気を肌で感じれば、早く日常の社会に戻って欲しいものだなあ、と思います。


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設計、企画、を任された、田中財団の国風賞・内閣総理大臣賞・受賞樹のみで構成した特別展示も、
構想を立てた通りに完成し、財団所有の五葉松「百万石」も狙い通り、内閣総理大臣賞を受賞出来ました。

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また、お得意様達の展示もそれぞれ全席受賞となり、ホッとしています。

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明日よりの売店は、会社のスタッフにある程度任せて、京都市長の案内役、大徳寺の庭園案内、
そして趣味家の最高峰の団体「玄虹会」の年に1回の展覧『玄虹会展』の開催運営進行に注力したいと思います。

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でも、いまだ収まらないコロナ禍の中での開催、出品や売店出店もどうなるか?不安視する声もありましたが、開けてみれば、従来通りの状態。有難いものです。

【圧巻の財団展示❗️】

コロナ禍で昨年中止となった晩秋の京都の大イベント「日本盆栽大観展」第41回展が、
11月19日~22日まで、歴史的文化遺産群の中心地、京都平安神宮前「みやこメッセ」で開催されます。
毎年、友人の盆栽作家である、鈴木伸二さんが実行委員長を務める事、
そして私が旧高木盆栽美術館を継承された、京都国際文化振興財団「慶雲庵」の美術館準備委員会室長を預かる関係で、
企画担当者として、同展の構成をする事になりました。

財団も間もなく美術館建設予定地の発表(場所は現在極秘です!)となる前の大展覧!
今回は、盆栽以外にも膨大な盆器・水石などを所蔵している財団ですが、“ここからの財団の姿“をスッキリと皆さんにご覧頂こうと、
所蔵する名盆栽から精選して、過去、国風賞や内閣総理大臣賞を受賞した作品のみで構成すると言う、前代未聞の形をとります。

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温暖化や盆栽の文化的歴史的価値の再評価が求められる現代、その保存伝承の為に財団が繰り広げている“真の姿“を圧倒的な所蔵盆栽群で披露します。

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海外の愛好家の皆さんの来場が難しい中だからこそ、映像などが、世界に拡散する事で、
“やっぱり日本の名樹は素晴らしい“と思って頂けたら嬉しいです。

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毎年の事ですが、11月は、雨竹亭の観照会・大観展・そして私が懇意にさせて頂く著名愛好家の団体
「玄虹会」の展覧が、京都禅林『大徳寺』で開催、準備、手入れ、展示構成・!!!
目がまわります❗️
それでも、盆栽や水石を皆さんにお伝えするこの仕事、ありがたいと思っています。
間もなく開催!楽しみにしていて下さい!

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