雨竹 盆栽 水石 便り

盆栽歴42年 盆栽家森前誠二がブログで綴る盆栽人の本音と 伝えたい日常の中の”心と技”

カテゴリ: 展示会


【関西開催の最大盆栽展 名品と飾りの競演】

二十代前半の頃より三十年以上参加している大観展も、
今は飾りの審査「大観賞」や水石協会事務局長として「水石協会賞」などに関わるものが私の仕事となっています。
それでも出品作品の頂点を競う「内閣総理大臣賞」や「文部,農林大臣賞」は注目されます。
今回は総理大臣賞と文部大臣賞が甲乙付けがたい拮抗した作品となりました。
結局真柏が総理大臣賞、五葉松が文部科学大臣賞となりました。
私のお気に入りの展示席の数点もご紹介します。

 
【400年の古刹で来月盆栽水石の至高の展覧】

臨済禅 大徳寺内にある 塔頭 芳春院は、戦国大名 前田利家の妻"おまつ"が建立した四百年の古刹です。

「日本の盆栽水石文化の正統を学び伝える」数寄者の集い「玄虹会」の年1回の展覧が行われています。
今年も京都の秋を彩る「日本盆栽大観展」と同じ11月19日から2日間
芳春院全室に"身が引き締まる"程の盆栽水石飾りがされます。 
私共エスキューブ雨竹亭も、初回より勉強を兼ねてお手伝いをしていますが、
盆栽水石の文化が世界規模に広がる中、歴史ある古刹の建築美の中で繰り広げられる"深奥の美"は、
日本が最も捉えるべき文化だと思っています。 

今回は会場の下見とご住職へのご挨拶に伺いましたが、いつ見ても素晴らしく、
禅寺として普段一切の拝観をさせない名刹(大徳寺塔頭の殆どが拝観禁止です)は、
しんと静けさの中にあり、心が洗われるようでした。 

ご住職の希望で"期間中盆栽水石を見たい方のみが良い"との考えで、
招待券持参の方のみが入れます。
ご希望の方は、雨竹亭までお申込み下さい。
券をお送りします。

 
【秋の盆栽展のさきがけ! 木村正彦先生の作品に感動! 】

東京の秋の盆栽展の第一弾として、上野グリーンクラブで開催された「東京展」「瑞祥展」に伺いました。

久しぶりに拝見する瑞祥展は、ひとつの樹種で行われる盆栽展という
他には例を見ない樹形の多様性の楽しみがありました。

同時に開催された東京支部主催の「東京展」は
さすが帝都の長い盆栽趣味の歴史を思わせる幅広い展示で、
"愛好家と出入り方専業者"のあり方に感心させられるものがありました。 
びっくりしたのは名匠木村正彦先生が、東京展にご自分の作品を自身の出品として参加されていたことです。
最近は私共との交流や国風展などの扱い手入れがほとんどで、
公の場に作品出品をされることが少ない先生です。
齢を重ねての作品作りに取り組む姿勢に頭が下がります。 

【樹齢300~500年の真柏 西安 唐苑 大盆栽展!】


私達の西安ギャラリーから30分、
10万坪を越える広大な庭園を有する「西安唐苑」は中国中原の盆栽の象徴。
年に一度の盆栽展に訪れて、あらためてその大きさと完成度の高さに
"日本の盆栽の今後のあり方"というものを考えさせられました。

特に展示品の受賞評価が各審査員の記名得点制で入口に公表されている所などは、
日本でも見習うものがありました。

大型の山採り作品を見るたびに素材の豊かさを痛感します!


[広州 盆栽大典 福田理事長達と合流】

4年に一度の中国大盆栽展、広州への訪問は
"失われた広東鉢"の再現と来年の日本「世界盆栽大会」招待状のお届けが目的です。
7月にようやく辿り着いた広東鉢再現のパートナー劉さんの窯場で、
あの時絵に描いた幾つかの鉢が、胎土の状態でほぼ完成していたことには感激しました。
僅かな修正程度で、後はこれだけの大きさの鉢が釉薬の研究と共に焼成して仕上がるかの段階に入ります。
何とか2月位までに日本に運べればと願ってますが、
"未来に残る仕事"となるよう、納得のいく作品にしたいです。


広東鉢の故郷 広州で開催された盆栽展は、日本盆栽協会福田理事長と合流して、
世界盆栽大会の招待状を中国著名盆栽家にお渡しする活動でした。

圧倒的な展示内容、式典のイベント化など、参考にすべきものが多くありました。

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