雨竹 盆栽 水石 便り

盆栽歴44年 盆栽家森前誠二がブログで綴る盆栽人の本音と 伝えたい日常の中の”心と技”

カテゴリ: 展示会


10日5日~8日まで、栃木県宇都宮市 県文化センターで、県内外の名品を集めた「逸品盆栽展」が開催されました!

北関東盆栽組合理事長に我が兄弟子が就任し、依頼もあり雨竹亭を含めて私どものお得意様の名木三点も展示させて頂きました。
初めて訪れる会場でしたが、とても立派な展示室で、

広い空気感の中にまるで美術彫刻を飾るように樹形も様々な樹種豊富な盆栽が飾られていました。

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岩崎太蔵先生が旧蔵されていた五葉松、木村正彦先生に展示前の修正施術をお願いして飾られた玄虹会の寺内先生。

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小泉薫先生旧蔵の名木、赤松文人「観月」を同じく玄虹会 本出先生。

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そして正面を彩ったのは、松柏名樹の大家 舩山会長が珍しく花梨の叢立ちの大樹。

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舩山会長・寺内先生 と共にゆっくりと展覧を観賞しました。
会場に立つと、樹々のそれぞれの「声」が 聞こえて来るような、とても嬉しい気持ちになりました。

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【中国「武陵源」「黄山」を 念想して】

10月からの大個展を直前に、創作盆栽の大作に挑まれている木村正彦先生。
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この林立する真柏石付の創作盆栽は、11月23日からの「日本盆栽大観展」での 
雨竹亭 特別企画展示ブースで開催される「木村正彦作品展示」に飾る為に、私が依頼しているものです。
独創的な真柏の石付盆栽は、先生の美的創作的感性をよく表現したものとして有名ですが、
これ程の大作(高さ120㎝)の、しかも林立景は 初めてのものです。
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若き頃訪れて 先生のこの種の作品の原点となった中国「武陵源」の原風景と、
今春 私達と行った同じ中国の「黄山」の風景を 心の中で合致させた 木村正彦 究極の創作盆栽です。
現在 各立ち石に取り木仕立てで準備された真柏を付け、どの様な林立景とするかを考案の最中!
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最終的に主たる石柱の周りに 小さき立ち石を組込み仕上げます。
盤上に広がる 世界遺産の風景を是非 京都大観展で ご覧下さい。


【銘酒『久保田』の蔵元屋敷・有形保存建築での展示!】

水石協会の理事として、日頃から交流深い中川幹男さんのご案内で、昨年に続いて新潟 長岡に赴きました。
昭和初期の素晴らしい邸宅建築の中での展覧、慌しい毎日から離れて 座敷陳列の空気に触れると、何故かホッとします。
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中央での水石展などでお会いする愛好家の方々もいらっしゃって、
地方の水石展という感覚を超えて、秀石・秀席・名品道具 を拝見する機会となりました。
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羽生でも 雨竹亭の片隅に 小さな和風の“掘っ立て小屋”を建てて、
お客様達と 座敷の中ならではの “しつらえの楽しさ”を 伝えたいと前々から願っているのですが、
予算を貯めると 何故か欲しい盆栽や水石にそのお金が流れていってしまって?
反省・反省!



11月23日より開催される「第38回日本盆栽大観展」に、エスキューブ は18メートルに及ぶ大ブースを設けます。
この中で 木村正彦先生の作品を特別展示する為に、私の依頼に応えてくださって、現在 大型創作盆栽の制作が開始されました。
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今春 先生と旅をした 中国『黄山』の原風景をイメージしての 過去最大級の石付き作品を展示する予定です。
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今回 その制作打合せをさせて頂いた時、原石の加工・切り出し・そしてその石にどの様に盆栽が植栽されるのか、
生理学的にも健康な培養を考えた、先生独自の各所における驚きの隠された技術を知り、
"他で見る類似作品との大きな違い"に感銘を受けました。
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現在は素材である石と真柏各樹の下準備の段階ですが、10月初旬にはいよいよ制作になります。
近代盆栽』が、この制作過程を全面取材され、大観展終了後の直近の1月号(12月1日発売)に、その全容が公開されます。
10日26日から大宮盆栽美術館で開催される『木村正彦の世界』にもこの作品は展示されます。
作家とプロデュース役・この盆栽界には今まで存在しなかった形を名匠と挑戦出来ることに、期待と責任を感じています。
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この制作の助手として、先生の下で修行中の海外からの2人
(アンドレイ・ロシア22歳、アレッサンドロ・イタリア20歳)にも、記憶に残る刻になってくれる事を願っています。

【さいたま市盆栽美術館で開催!】

10月25日より約1ヶ月のロングランで、
名匠木村正彦先生の盆栽家としての歴史と作品を紹介する企画展が、さいたま市大宮盆栽美術館で開催されます。
先生との打合せで、お宅に訪問した時は、丁度明日 美術館用のパンフレット撮影の為に、
作品の最終調整の手入れをされているところでした。
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「毎週9点の入替だから、今から手入れの進行予定が大変だよ」
と笑顔でいらっしゃいました。
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名作『登龍の舞』(真柏)から直近の大作『神威』(一位)まで、
圧倒的な作品群が、盆栽美術館に陳列されます。
「老成」という “老いてなお見えてくる真実”に 今も日々真正面から向き合う姿は、
真の盆栽家のあるべきものと 胸を打たれます。

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