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盆栽歴44年 盆栽家森前誠二がブログで綴る盆栽人の本音と 伝えたい日常の中の”心と技”

カテゴリ: 展示会

 【14mの巨大ブース!】

2月9日からの第93回 国風盆栽展。
業界最大最高質の売店・上野グリーンクラブでの「立春盆栽大市」は、私が小僧に入った45年前も 憧れと緊張の場所です。
今年も エスキューブは、この2階の半分を使った 最大ブースを設けます。
商売も勿論ですが、国風展と言う トップクラスの愛好家の方々が集う祭典・店の立ち位置をお見せする“ハレ”の舞台でもあります。
毎年“今年はどんな形を作ろうか?”と 準備段階は試行錯誤の繰り返しです。
特にこの数年は、海外勢の購買が、全体の半数近くになり、
市場全体に流通している盆栽の材料も、徐々に減少しているように思います。
本格派の名木・味わいを大切にした雅盆・名鉢・名石・等々、商材を用意するのに、
業界の仲間と 情報の探り合いの様な日々があります。
大体の盆栽の目安が立った中、その全体を第2培養場の収蔵庫を使って並べてみました。
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“今年はこんな感じだな”って、自分に言い聞かせているようです。
まだこれから、器物関係の割り出しがあります。
6~7日に搬入して、初日前日の8日には、愛好家の皆様にも“事前開放”となります。
今年のエスキューブを ご覧頂く 大型売店、楽しみにいらして下さい。
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【羽生 卒業生・研修生 5点出品!】

私が修行を始めた2年目に開催された作風展も44年の歳月が経ちました。
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自分では1度も出品したことの無い展覧会に、私の所から卒業した2名、そして修行中の3名が 出品させて頂きました。
二十歳で銀座へ出た時、5年の修行の後でしたが、「ここからは大好きな樹の手入れより、お客様のお相手を第一とする自分になろう」
と心に決めて番頭までの18年間をひたすらに商売に打ち込みました。
友人の盆栽家達が、この作風展で作家として階段を駆け登る中、“樹に携わりたい”と何度思ったことか!
・・それでも還暦を迎える今、どれ程の出会いと、どれ程の方々の支えで今に至った我が身を思うと、
こうして羽生に来た時に何も出来なかった子達が、作風展の舞台にその名前を刻んでいる事に、自分の役割のようなものを感じます。
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この世界に“生かされて”ここにいる事に感謝!

【小林國雄・鈴木伸二・巨匠達の企画展示!】

今回の大観展は 企画構成による展示が盛り沢山でした!
小店の特別ブースでの木村正彦先生『黄山 幻想』の他にも、小林國雄先生の名樹4点は、
川端康成旧蔵の盆栽や 時価1億円とされる樹など、他を圧倒するものでした。
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美的感性を研ぎ澄ます 鈴木伸二氏は、敢えて名木による構成ではなく、
幻想的な空間美を表現した新感覚のビジュアルアート的 展示をされました!
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将来 起こり得る 都市空間に展開される空間芸術としての盆栽作家の挑戦と言えます!
木村・小林・鈴木・三大作家と言われるそれぞれが、
自己が求める“次なる時代と世界観”を
見事に表現されたと思います。


【見所満載の企画展示の数々!】

今年の大観展は 企画展示の充実が素晴らしいものでした!
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東西の料理の名人「道場六三郎」「祇園佐々木」のお二人が、盆栽を愛する方々だということは、あまり知られていなかったでしょう。
お二人で連席を設えて、五葉松と長寿梅・香楓、日本料理界に革命を起こした二人は、
自然を愛し、盆栽を愛される趣味人だったのです。
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合わせて『華舞樹・KABU-KI』の名で 本物と区別のつかないくらいの“フィギュア”
つまり、造形の盆栽が 女流作家 谷村由華子さんによって発表されて、大変な注目を浴びていました。
平成最期の大観展は、趣味の盆栽愛好家の展示会から、世界に発信する舞台へと少しずつ様相を変えています。
まだ二十歳を過ぎた頃に初めて京都へ来て、この展覧会を手伝った遠い昔を思えば、
こうして大観展の企画者・デザインを担当するようになるとは想像出来ませんでした。
ボランティアでの担当ですが、この世界に生きて これだけの展覧会を手伝える事をありがたく思っています。


【木村正彦先生 創作作品 初の展示販売実現!】

大観展展示ブースの一角に、エスキューブの特設ギャラリーを作らせて頂き、
芸術作品としての展示設備を作り、初の木村正彦先生の創作盆栽を価格を表示して飾らせて頂きました。
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当初は「創作ものなんて、本格盆栽展では見る人がいない」などの揶揄もされましたが、
私は作家としての創作意識を創出される木村先生の作品をこのように価格を表示して飾ってみたかったのです。
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フタを開ければ 初日完売という有難い結果!
勿論先生の作品の力がすべてですが、著名愛好家の皆さんにも評価をいただいたことの方がとても嬉しかったです。
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次代の盆栽界がどのような方向に在るべきかの布石のひとつになればと願っています!

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