雨竹 盆栽 水石 便り

盆栽歴42年 盆栽家森前誠二がブログで綴る盆栽人の本音と 伝えたい日常の中の”心と技”

カテゴリ: 水石


【第8回「玄虹会展」 盆栽・水石飾りの頂点】

明治・大正・昭和前期に花開いた"座敷飾り"における盆栽水石の美の追求を今に伝える「玄虹会展」が
今年も臨済宗大徳寺派本山の塔頭「芳春院」で開催されました。
戦国武将 前田利家の妻 "おまつの方"が建立したこの名刹は今年創建400年を迎えました。
本堂から始まり、近衛家寄進の大書院、院全体も非公開寺院ですが、
とりわけ奥に位置する茶室「迷雲亭」「落葉亭」は茶人すらが拝見を憧れる文化財。
海外よりの盆栽熱が高まる中、日本の真の盆栽水石文化を物語る最高の世界を3回に分けてご紹介します。
今回は大書院の格調高い飾りです。
鎌倉期の阿弥陀如来の来迎図に貴重盆栽の長寿梅。
神韻纏う古筆の仏教的気高さと二度三度と一年に咲く長寿梅を "めでたさ"の気品で取り合わせた見事な調和。
脇床は「北の御所」と謳われた京都大覚寺伝来の天龍川石 銘「泰山悠遠」
霞棚は法隆寺伝来の百萬塔。
人々の住み暮らす万象の自然界である雄大な山々は本床の精神性を扶けています。
棚上の百萬塔は静謐な古作の中に秘められた「もの言わぬ古雅の美」と如来像を共鳴させています。

主飾りの趣意、そして道具立の吟味の深さ、本展の盆栽美・水石美への求道の深さを痛感させられた一席です。

【水石協会オークション 水石界・盆栽界 有志の心意気に感謝 】

8月28日上野グリーンクラブで開催された、
「日本水石協会・協賛オークション」は、
木村正彦先生・徳尾真砂弘 ・近代盆栽会長・内海日本盆栽協同組合理事長など、
斯界の錚々たる面々を中心に120名を超える参加者でした。
このオークションは"水石界の発展の為"に毎年2月東京都美術館で開催される「日本の水石展」と
来年4月にさいたまスーパーアリーナで予定されている「日本の盆栽水石 至宝展」
での
水石協会が企画する"日本の名品水石を世界の方々に披露する"巨大特別ブース設営資金の協賛事業として催されました。 

昨年の8月は出来高9000万円台と言うバブル期以後最高額となり、
今回も協会役員が出品物のお願いなど総力を挙げて取り組んだ結果、
現在の市況では不可能と思われた1億円(1億800万円)の大台越えとなりました。 
事務局長としてメインオークショナーを務めさせて頂いた私にとっても、
この事業に参画下さり多くの所蔵品をご出品頂いた方々、
当日水石界の未来を思って積極的にオークションに参加下さった皆様、
このすべてに只々、感謝、感謝、感謝 です。
ありがとうございました。


【世界盆栽大会 資金協賛事業  どなたでも参加出来ます!】

私も事務局長を務める日本水石協会の文化普及事業である、
東京都美術館「日本の水石展」や
来春4月にさいたまスーパーアリーナで開催される世界盆栽大会「日本の盆栽水石・至宝展」の運営資金協賛事業として、
今月28日に上野グリーンクラブでオープン参加方式のオークションが 開催されます!
水石・水盤は勿論のこと、盆栽・樹鉢・卓など、
盆栽水石界に必要とされる殆どの物が網羅された大オークションです。

昨年は9000万円台と言うバブル以後の最高出来高となりましたが、
金額だけではなく、盆栽水石の文化を未来に繋げようとするイベントに
プロアマ問わずに多くの方々がご参加いただいたことが、
どんなにこの事業を推進するエネルギーになったか、感謝に堪えませんでした。

今回も前日27日(土)下見、翌28日(日)午前8:00からオークション開始となっています。
当日現金精算方式ですので、水石協会員はもとより、
協会役員・日本水石組合員・日本盆栽協同組合員の保証があればどなたでも参加出来ます。
会費は昼食弁当付で¥1,000です。

普段見ることも少ない名品の数々がライブで落札されていきます。
これをご覧になるだけでも"一見の価値あり"です!
ご参加を心よりお待ちしております。

(写真は昨年の出品状況)


【水石文化を辿る歴史  東山文化・禅・侘び茶…歴史と文化と人物が織りなす世界に水石は誕生しました!】

8月13日、大宮盆栽美術館で開催中の「山水涼景・鑑賞石の世界」の企画展に際して、
「水石の美と歴史」と言うタイトルで講演を依頼されました。

学芸員の方々と共に美術館での講演を楽しみにされる人達、
久しぶりに少し"真面目に"講演しようと思って、今まで42年間仕事の中で学んできた事を何日間かでまとめてみました。
商売の正業に追われて、断片的に知り得た事がいろいろあっても、
これを総体的に時系列でまとめて、水石の誕生から近代に至る道程をひとつの論点で組み上げるのは、
浅学の身にはきつかったです。
それでも「そうか!この時代のこの文化の影響が現代への大切な出来事だったんだ!」と
自分自身が発見出来たような出来事をたくさん見つける時間にもなりました。
"自分が水石界に出来る事"のとても大切なひとつを見つけたような気がします。
これからももっともっと勉強して、水石界の役に立つ資料作りに頑張りたいと思います。

お盆の入りという中、拙い講演に大切な時間を割いて参加下さった皆さんに
感謝・感謝・もう一回感謝!
(美術館講演としては異例の講演室予約満席だったそうで、恥ずかしくも嬉しかったです!)


神居古潭石の名産  北海道石狩地方  札幌で、同地の産石を中心とする名石の展覧が開催されました。

一般社団法人全日本愛石協会と北海道水石連合会の共催によるこの展覧は、
社団法人の新理事長に就任された菅生峰隆先生の人望により、
もう一つの社団法人である日本水石協会もエールを送る形で、
小林國雄理事長を筆頭に笠原常任顧問・米倉相談役など札幌入りのメンバーを交えて、
次代の水石界のあり方を予見する素晴らしいイベントとなりました!

今後、小林・菅生両理事長による水石界の飛躍的な発展が期待されます。

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