雨竹 盆栽 水石 便り

盆栽歴43年 盆栽家森前誠二がブログで綴る盆栽人の本音と 伝えたい日常の中の”心と技”

カテゴリ: 水石


【総点数1000点強  落札総額 8350万円!】

8月27日(日)、上野グリーンクラブにおいて、
日本水石協会主催による夏季大オークションが開催されました。
私もメインオークショナーとして、朝8時から夜8時まで、
瞬間で目の前の水石・卓・水盤などの発句(セリのスタート値)
を決める緊張感の中で、無事に務めを果たしました。
特別協賛出品を頂いた盆栽作家の木村正彦先生の創作盆栽「真柏石付」も
内外参加の競うビットで、予想を超える140万円で落札されました。
半期に一度の恒例となり始めたこのオークションも、
今回は2500~3500万円の出来高が予想されましたが、結果は8000万円を超えるものとなりました。
愛好家からの寄付に近い出品、水石界のみならず、
盆栽界の専業者の方々の数多くの協力出品と競売参加が、
大きな成果の原動力となった事、主催事務局長を預かる身として感謝感謝です。
それにしても、盆栽以外の全てのオークショナーをひとりでやるのは、少々しんどいものですね!。
でも、世界大会での水石協会「日本の水石百選」の図録制作費捻出には、
本当に有り難いオークションでした。


【北の大地    地元愛溢れる産地石!産地樹種】

3回目となる札幌での水石展盆栽展、地元の産石・樹種の多くが飾られた展覧は、水石展70席余・盆栽展50席。

内容も素晴らしく、特に水石展は主催責任者の菅生会長・木村事務局長らの、
相変わらずの人望とご苦労で、地方展とは思えぬ程。
中央でも全体の展示から減りつつある「水盤石」にも力が入れられ、
神居古潭・豊似・幸太郎 など、北海道ならではの石を拝見して勉強にもなりました。

盆栽展も蝦夷松・一位(オンコ)を心から楽しまれている愛好家の方々の想いが、展示作品からも窺えました。

毎年1度の北海道、来年も初めて見る北の水石達を楽しみにしたいと思っています。


【木村正彦先生・玄虹会の皆さんと】

大宮盆栽美術館と毎年水石協会がコラボして開催している水石展示に際して、
来場の皆さんと展示された名石の数々に対する解説をギャラリートークの形でさせて頂きました。
今回の展示は、京都大徳寺などでの盆栽水石の最高の展覧を毎年されている玄虹会の皆さんに、名石の展示をして頂きました。

美術館にいらっしゃった方々にも普段は図録などでしか見る機会のない名石を
お楽しみいただく機会になったと思います。

会場には名匠 木村正彦先生も私との友好で応援にいらして下さいました。
台座石・水盤石・紋様石・姿石・盆石、そして 真・行・草 の床の間飾り。
短い時間で熱心に私の解説をお聞き下さる皆さんに、
水石の真髄を何処まで伝えられたものかと、もっともっと解説者としての自分を磨かなければと思います。

この企画展は今月26日まで開催しています。


帝都の杜に集められた名石70点!

日本水石界の歴史そのものと言える「日本水石名品展」も 数えて57年目。
都心の杜深き中に佇む社務所講堂と神域である内陣西廻廊。
ここを舞台に今年も、全国から厳正な審査で選ばれた秀石達が、一堂に展覧されました。

今回は特別出品として、京都国際文化振興財団「慶雲庵」より、
有栖川宮旧蔵 盆石「洞天」が出品され、併せてこの石に付属している画帳『洞天帳』も飾られました。

勝海舟・山県有朋・富岡鉄斎・田能村直入・伏見宮貞愛親王・等々、
明治を生き抜いた巨人達がこの石に賛を寄せた綴りが現存している事で、神宮の識者達も驚いていました。
徳川慶喜・厳島神社・岩崎財閥家・出陳された秀石達は、日本の歴史を共に歩いてきた遺産でもあります。

十数年前の記憶が蘇ります。
協会理事職に就いて間もない頃、この展覧も明日で終了という時に、当時の外山宮司様より
「明後日、天皇皇后両陛下と皇太子殿下がご参拝にお越しになられます。それまで展示を伸ばしてくれませんか?」
との依頼。
私と妻は、お迎え役として 当日この 西廻廊内陣にいる事になりました。
学校もろくに行けず、盆栽水石しか出来ないものが、
この様なお役を仰せつかるとは夢にも思いませんでした。
ありがたいものだと本当に思いました。
何も語らぬ石に心を寄せ、声無き声を聴く・・水石趣味は静かに深いものです。


【一休禅師「真珠庵」秘蔵の盆石 初公開!!】

2月10日~13日まで東京都美術館で開催された「第4回日本の水石展」は
同じく美術館で開かれた第91回国風盆栽展と共に大盛況の中無事に閉幕しました。
今回は京都大徳寺 真珠庵 より、正親町天皇ゆかりの盆石が特別出品され、
500年近い歴史の産物を初めて帝都で披露する機会となりました。
明治神宮・さいたま大宮盆栽美術館などの特別出品の他、一般出品の中にも
紀州徳川家所縁の古谷石・明治の画家 山元春挙遺愛石など、
レベルの高さでは他展の追随を許さない本展らしい名石の陳列となりました。

海外からの出品石も年々その内容が素晴らしくなり、
水石が世界の趣味となっていることを痛感する舞台にもなっています。

展示石を一堂に収録した図録は限定ながら、既に販売しています(1部3000円)。
ご要望は協会本部はもとより、エスキューブでも承ります。

↑このページのトップヘ