雨竹 盆栽 水石 便り

盆栽歴44年 盆栽家森前誠二がブログで綴る盆栽人の本音と 伝えたい日常の中の”心と技”

カテゴリ: 水石


春花園 盆栽美術館の成熟度満点!

日本水石協会の今年の名品展(明治神宮・6月12日〜16日)に展示される日本の名水石達の、
出品審査会が、理事長である 春花園 小林國雄師の邸宅「啓雅亭」で行われました。
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先輩として・私の恩師の友人として・そして“愛すべき人柄”。
水石協会の理事長と事務局長というタッグを組んで6年になる中、
盆栽水石という世界に見せられて走り続けた似た者同士が、いつのまにか70と60の年齢になっていました。
“そろそろ後輩達の成長と努力を喚起させないと”という想いが、小林理事長の再来年の勇退・森前事務局長の4年後の退任・で、2人で相談して決めました!
百人力の2人がいつまでも先頭を切って協会を運営していたのでは、
若年の役員達がいつまで経っても「自分たちでまかなう協会・未来の水石界」という責務を実践出来ないと判断したからです。
2人とも何も無い頃から、良くここまで来ましたね!と語り合う中、啓雅亭の庭を見れば、日本を代表する名盆栽の山々。
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お互いに海外からの研修生を育てて、ひとりでも新しい愛好家を増やしたい!
この気持ちで 自分というものを駆り立てて来たのも似ています。
「理事長は この春花園をどうするの?」と尋ねれば、「モリちゃんだって同じだろ!俺たちの生き方や動き方を受け継ぐ奴なんていやしないさ!お互い一代限りだよ!」
当たっていないとも言えませんが、たとえすべてを伝えられなくても、
盆栽人・水石家・としての“大切なもの”が何か?を 私達の生き方から学んでもらえたならと、
後に続く者達を信じて行きたいと思っています。
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勿論 私も理事長も、自分の求める「夢」に向かって、どんなに年を重ねても、
たとえ明日斃れる時が来ようとも、前に向かう事だけに生きると思います。
何かの本に書いてありました。
「出来れば 逝くその時が来ても、一歩でも前に向かって斃れたい」
道はまだまだ続きます。
とりあえず今は、来年に挙行される明治神宮100年祭・東京五輪記念・水石協会60周年記念・この三祝展として
明治神宮が 100年の歴史の中、水石協会を信頼して下さって、初めて神宮の杜の中、参道に100mを超える展示施設を作り、
100数十点の日本を代表する名盆栽を一堂に展覧すること、そして同じく明治神宮の杜の中に守られている旧社務所・現在の参集殿(昭和の名建築)で、
100石を超える名石を大展覧を敢行すること!これに邁進したいと思っています。
2人の道は 続きます。
盆栽に完成がないように。
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【至高の水石飾り!】

玄虹会長老の根岸庄一郎先生の邸宅に同好の「玄虹会」有志メンバーが集いました。
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今春より 体調を崩した根岸先生を見舞い励ます同朋の集いは、
根岸先生の渾身の座敷飾りを満喫させて頂く機会ともなりました。
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玄関脇には、端午の節句を間近にした木彫の鐘馗像・寄付き床は 宇田荻邨の筆による扇面の「さくらんぼ」 
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広間床の間は、間調子絶妙のポンピラ石の遠山型を名器 植松陶翠の水盤に合わせ。
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掛物は 児玉希望の「若鮎」大脇床は木彫の「杭に翡翠」。
季節を捉え、主たる水石を映えさせる道具立て。
名手と謳われた根岸先生の面目躍如と言える見事な設えでした。
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近年は、盆栽も水石も単体としてのコレクションは、名品を蒐集される方も多くいますが、
それを使い切って、総合的に設えて飾り込む・・と言う 日本文化を凝縮した盆栽水石趣味へと昇華できる方が少なくなりました。
これは 私達 プロと言われる者共の研鑽の不甲斐なさによるところが大きく、将来を憂う部分があります。
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貧者の一灯かもしれませんが、私も先師片山一雨先生・恩師 須藤雨伯 より薫陶を受けた
「正統の盆栽水石飾り」の中に息づいた文化そのものを、僅かでも伝えて行きたいと思います。
・・・飾りの中に、席主の人格が響くような・・・切なる願いです!


【小林國雄 理事長の圧倒的 盆栽作品に囲まれて!】

東京都美術館で毎年早春に開催される「日本の水石展」の 、
来春用の審査選考・撮影会が、
日本水石協会の 春花園 小林國雄理事長宅「啓雅亭・春花園盆栽美術館」で行われました。
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年々レベルが高まる出品石はもちろんのこと、相変わらずの理事長の盆栽作品群には息を呑むばかりです。
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私よりひとまわり年上の理事長、このところ、何となく温和で慈しみ深い相貌になられた様に思います。
“盆栽に向き合う刻と、弟子達の成長が 一番楽しいよ”と、今も昔も その時に自身が想う感情をそのままに言われる。
本来の心が 素直であることが、亭内にある 見事な作品を生み出したのだなあ、と あらためて思いました。
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小林理事長が太閤秀吉・不肖私が黒田官兵衛。
そんな事を世間に評されてもう7年、再来年、平成から新しき御代となった中、
明治神宮で予定している盆栽水石の一大展覧は、理事長と私の水石協会での集大成になる大催事。
長沢・鈴木 両副理事長・鈴木伸二氏・加藤蔓青園氏・など、多くの同志と共に、「果てなき夢」を追い続けて行きたいと思います。

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【 盆栽業界屈指のオークション】

半世紀の歴史を持つ、日本盆栽協同組合主催の 定例オークション「水曜会」は、
毎月組合員登録を持つ盆栽業者のみが参加できる 名門オークション。
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年2回(3月・10月)の大会は、私も参加して 全国から集められた秀作盆栽を買い付けています。
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今回は約1000点の出品!
お陰様で私もトラック1台分の買付で、取引高1位となりました。
但し、今回の様子を見ていても多少の不安が残ります。
出品作品のレベルが徐々に下がっているように感じられます。
市場に流通する盆栽そのものの数と内容が減少しているのです。
対中国関連の勢いは相変わらずのものがありますが、国内全体の市況はけして上向いているようではありません。
拙い私が言えることではありませんが、業者全体が、
“明日売れるものばかりに傾注して抱えて作る”
と言う盆栽業本来の姿を何処かにおき忘れているように思います。
新たな愛好家の方々への積極的なアプローチや、盆栽展などでどの様なプレゼンが必要なのか?
真剣に考える刻が待った無しで近づいていると思います。
買い付けた盆栽も、少しでも手直ししてより良いものにしてからお客様にご紹介する、
そんな当たり前のことをコツコツと続けたいと思います。


【銘酒『久保田』の蔵元屋敷・有形保存建築での展示!】

水石協会の理事として、日頃から交流深い中川幹男さんのご案内で、昨年に続いて新潟 長岡に赴きました。
昭和初期の素晴らしい邸宅建築の中での展覧、慌しい毎日から離れて 座敷陳列の空気に触れると、何故かホッとします。
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中央での水石展などでお会いする愛好家の方々もいらっしゃって、
地方の水石展という感覚を超えて、秀石・秀席・名品道具 を拝見する機会となりました。
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羽生でも 雨竹亭の片隅に 小さな和風の“掘っ立て小屋”を建てて、
お客様達と 座敷の中ならではの “しつらえの楽しさ”を 伝えたいと前々から願っているのですが、
予算を貯めると 何故か欲しい盆栽や水石にそのお金が流れていってしまって?
反省・反省!

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