雨竹 盆栽 水石 便り

盆栽歴44年 盆栽家森前誠二がブログで綴る盆栽人の本音と 伝えたい日常の中の”心と技”

カテゴリ: 水石


【小林國雄 理事長の圧倒的 盆栽作品に囲まれて!】

東京都美術館で毎年早春に開催される「日本の水石展」の 、
来春用の審査選考・撮影会が、
日本水石協会の 春花園 小林國雄理事長宅「啓雅亭・春花園盆栽美術館」で行われました。
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年々レベルが高まる出品石はもちろんのこと、相変わらずの理事長の盆栽作品群には息を呑むばかりです。
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私よりひとまわり年上の理事長、このところ、何となく温和で慈しみ深い相貌になられた様に思います。
“盆栽に向き合う刻と、弟子達の成長が 一番楽しいよ”と、今も昔も その時に自身が想う感情をそのままに言われる。
本来の心が 素直であることが、亭内にある 見事な作品を生み出したのだなあ、と あらためて思いました。
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小林理事長が太閤秀吉・不肖私が黒田官兵衛。
そんな事を世間に評されてもう7年、再来年、平成から新しき御代となった中、
明治神宮で予定している盆栽水石の一大展覧は、理事長と私の水石協会での集大成になる大催事。
長沢・鈴木 両副理事長・鈴木伸二氏・加藤蔓青園氏・など、多くの同志と共に、「果てなき夢」を追い続けて行きたいと思います。

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【 盆栽業界屈指のオークション】

半世紀の歴史を持つ、日本盆栽協同組合主催の 定例オークション「水曜会」は、
毎月組合員登録を持つ盆栽業者のみが参加できる 名門オークション。
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年2回(3月・10月)の大会は、私も参加して 全国から集められた秀作盆栽を買い付けています。
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今回は約1000点の出品!
お陰様で私もトラック1台分の買付で、取引高1位となりました。
但し、今回の様子を見ていても多少の不安が残ります。
出品作品のレベルが徐々に下がっているように感じられます。
市場に流通する盆栽そのものの数と内容が減少しているのです。
対中国関連の勢いは相変わらずのものがありますが、国内全体の市況はけして上向いているようではありません。
拙い私が言えることではありませんが、業者全体が、
“明日売れるものばかりに傾注して抱えて作る”
と言う盆栽業本来の姿を何処かにおき忘れているように思います。
新たな愛好家の方々への積極的なアプローチや、盆栽展などでどの様なプレゼンが必要なのか?
真剣に考える刻が待った無しで近づいていると思います。
買い付けた盆栽も、少しでも手直ししてより良いものにしてからお客様にご紹介する、
そんな当たり前のことをコツコツと続けたいと思います。


【銘酒『久保田』の蔵元屋敷・有形保存建築での展示!】

水石協会の理事として、日頃から交流深い中川幹男さんのご案内で、昨年に続いて新潟 長岡に赴きました。
昭和初期の素晴らしい邸宅建築の中での展覧、慌しい毎日から離れて 座敷陳列の空気に触れると、何故かホッとします。
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中央での水石展などでお会いする愛好家の方々もいらっしゃって、
地方の水石展という感覚を超えて、秀石・秀席・名品道具 を拝見する機会となりました。
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羽生でも 雨竹亭の片隅に 小さな和風の“掘っ立て小屋”を建てて、
お客様達と 座敷の中ならではの “しつらえの楽しさ”を 伝えたいと前々から願っているのですが、
予算を貯めると 何故か欲しい盆栽や水石にそのお金が流れていってしまって?
反省・反省!


【1億円越え!】

8月26日に上野グリーンクラブで開催された
「盆栽・水石 大オークション」(日本水石協会主催)は、
日本トップクラスの専業者・盆栽作家・愛好家が参加して、総出来高1億300万という今季最高額となりました。
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企画・事務局を預かる私にとっても本当に有難い結果でした。
弱小水石協会の様々な文化企画展の予算捻出の為に行われたオークションですが、水石・樹鉢・卓・水盤 は 勿論のこと、
名匠木村正彦先生をはじめ、小林國雄理事長・鈴木伸二理事・など、
日本盆栽界を代表する面々の全てが、ボランティアの精神で参加して下さったことに、心から感謝しています。
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盆栽部門は予想通り木村正彦先生の文部大臣賞受賞作品の真柏が550万の最高値、
水盤では吉村香風園出品の名器「紫南京楕円」が 350万、
主人公である水石部門は、関西に眠り続けた孔雀菊花石が1350万で落札されました。
私も1億円のうち、2000万程の買付となりました。
これからも、水石文化の発展と伝播の為に年2回のこのオークションで、各地に眠り続けている名品を探したいと思います。
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【美術館ならではの 格調高い展示!】

日本水石協会との共催の形で、毎年恒例となっている大宮盆栽美術館の水石展が開催されています。

後期展(13〜15日)は、私の監修担当。
5席の “平飾り”・3席の床の間飾りで構成されています。
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盆栽に興味を持ってこの美術館にいらっしゃる方々の殆どが、水石をご覧になるのが初めての方。
“河原にある石”が 美術館の床の間に飾られている事に、初めは不思議そうな目で見ていた人たちが、
学芸員さん達が分かりやすく書いた解説などによって、見終わる頃には、納得の表情を浮かべられているのが、微笑ましかったです。
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14日に「盆栽アカデミー」の文化講演会で『水石の歴史と文化』をテーマに午前午後2回にわたって、講座を開かせていただきました。
古代から室町期の「東山文化」による盆石の誕生、江戸期の大名・茶人・文人による熟成、
そして明治からの「水石」という表現への変遷を出来るだけ丁寧にお話しさせて頂きました。
若き頃、片山一雨先生・高橋貞助先生・村田香樹園師・吉村香風園師・小口賢一先生・福島茂夫先生・等々、
数え切れない多くの皆様に盆栽・水石の文化をご教授頂いたあの頃を思って、微力でも次代へ繋ぐ役目の少しでも出来ればと、
勉強のつもりでこれからもお手伝いしてゆきたいと思います。
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