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盆栽歴44年 盆栽家森前誠二がブログで綴る盆栽人の本音と 伝えたい日常の中の”心と技”

カテゴリ: 盆栽

【船山邸植替え!】

毎年恒例の福島市・船山邸の春の植替え手入れに伺った。
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大型松柏盆栽の宝庫は、実に270点の五葉松名木群!
例年の手入れで、今年の植替え分は通年よりも、比較的少ない方。
それでも 幻の絶滅種五葉松「祖母五葉松」は、四人でやっとの作業でした。
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東京ドームで木村正彦先生の創作盆栽の代表として飾られた、先生の「創作盆栽」の真柏石付も、今回福島に初めて運び込み、
数百年の樹齢の盆栽から 名も知れぬ この五葉松原産地に生きた樹々まで、船山会長の所蔵五葉松は際限がありません。
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1000年の樹齢を持つ 真柏の巨大樹も、健常な姿で私達を迎えてくれました。
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僅か3日間で、大型松柏盆栽を 15~20点 植替えをしました!

【南京で感じた「盆栽人のあるべき姿」】

スタッフ総勢8名を連れての中国 盆栽手入れの旅の中、南京に出向いた折、
以前より交流のあった 中国著名盆栽家 芮先生の自宅に招かれた。
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市内の中心部にある自邸、盆栽の棚を作って楽しむには、勿体ない程の立地。
所狭しと置かれた盆栽は、その種類もサイズも多種多様。
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飾り映えするものもあれば、名も知れぬ素材も。
屋上には石付に使う葉物の材料の育成まで。その中でもやはり目を引いたのは、大型真柏の数々。
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“こんな素材が日本にあればなあ”と、同行した木村正彦師門下、森山義彦の弁。
そして何よりも記憶に残ったのは、芮先生のお人柄。
決して驕らず、所蔵品をひけらかしもせず、唯々 微笑みを持って応対下さっていた。
「私の所をこうして訪ねる盆栽を愛する方々は、私はそのすべてを歓迎します」・・。
想像を絶する所蔵量の鑑賞石を含めて、40年余り一切 手放す事をされず、ひたすらに愛好の道を歩まれている。
こんな邸宅に息づく盆栽達は本当に幸せだと思います。
別にビジネスをするでもなく、盆栽や鑑賞石の歓談をするでもない。
趣味の来客に対して“無償の歓待”をして下さる。
不思議にここで拝見した盆栽達は 何処か穏やかな表情をしているように見える。
また、この「楽園」に“ 遊び ”に来たい。

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【木村正彦先生の 名作の維持管理の使命】

中国某大都市に 多数所蔵されている日本の名木を、
私と木村正彦先生の高弟 森山義彦氏・エスキューブスタッフ2名、
OBとしてまもなく宮城県多賀城市に新たな盆栽園を開く加藤充氏・そして羽生で技術の習得に励む西安の2人、
西安からの応援2名、総勢9名で、5日間で約80本の植替えという 刻の中にいます。
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日本から遠くこの大陸に多くの盆栽が渡っていますが、中国には 愛好家に対してのアフターメンテナンスのシステムがありません。
どちらかと言えば、プロとされる商売をしている人たちが自分の目と力を誇示して、威張っている感じです。
特に高く売れる事には頑張るのですが、その後の手入れや巡回サービスなど、
儲からない事は 超高額品を買ってくれない客とは 面倒くさがってしないという状態です。
訪れたお客様の所は、スタッフの方々の日頃の管理も素晴らしく、日本の盆栽を大切にしてくれています。
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中には木村正彦先生の名作と言える真柏もあり、先生の弟子である森山義彦氏の同行で、手入れ製姿・植替えを行いました。
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盆栽に生きる日本人の 姿勢を語ることなく、仕事で見ていただこうと、スタッフと朝7時〜夜7時まで、泥だらけで 頑張っています。
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この地で生き続ける盆栽達の為にも精一杯の仕事をして帰るつもりです。


【著名盆栽園主 多数参加、約2500万円の取引高!】

3月19日 栃木県鹿沼市 花木センター内 緑の産業館(以前エスキューブで、至宝展・風雅展を開催した建物)で、
北関東盆栽組合主催による 春の大会オークションが開催されました。
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地元は勿論の事、私達 埼玉県の盆栽業者や日本盆栽界を代表する園主達
(蔓青園・今井水光園・大嶋日本盆栽協同組合理事長・山北松月園・等々)
が揃い、将来の名品となる逸材・季節の美しさを奏でる樹々・味わい豊かな風流な樹・盆器・水石、
夕方までかけて、競り声は続きました。
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激減する素材・流出が続く名品・様々な想いを胸に各自は 作品の自己評価と競り値に、一喜一憂していました。
お陰様で、エスキューブも予定通り2トントラック二段積み一台分の仕入れが出来ました。
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【温暖化で予定急ぎ!】

「三寒四温」と言う言葉は既に死語。
染井吉野の開花宣言も全国で早まっています。
盆栽も雑木盆栽を中心に 芽の動きが早くなって、鉢映りや根の老化による植え替えが必要なものを、
早めに施術しなければならず、先日 スタッフ8名を集合させて2日間で60点の植え替えをしました。
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特に鉢映りは、ここからの3~4年のその樹の姿を決める大切なもの!
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羽生の庭内に2000点以上ある鉢でも、ピッタリと言える鉢合せをするには苦労があります。
用土も老成した樹・成長を必要とする樹・実成りを促進する樹、
それぞれの樹に合わせた配合と混入させる肥料分が違います。 
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大切な僅か5~8度の角度の差による樹の正面の捉え方も、その盆栽の表情を大きく変えるものです。
エスキューブ雨竹亭は、年間に800~1000点の盆栽が動きます。
ありがたいことですが、その為に前年に新たに雨竹亭の“家族”となった盆栽達は、
根の処理・鉢映り・樹の表情への創出・など、様々な処置が必要となります。
まさに春は戦争です!
そんな中でも、お世話になる愛好家の皆様のお手入れ(出仕事)も欠かせません。
羽生に在園出来る時間のすべてを“次の季節を無事に美しく過ごす”為の手入れの時間にします。還暦となった中、2日続けると腕が上がらなくなります(笑)。
その分、若きスタッフ達が、まるで盆栽が徐々に仕上がってゆく様に ある程度 仕事を任せられるようになってゆく姿が 嬉しいものです!

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