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盆栽歴44年 盆栽家森前誠二がブログで綴る盆栽人の本音と 伝えたい日常の中の”心と技”

カテゴリ: 盆栽


【盆栽の維持管理こそが、日本盆栽家の仕事!】

私を含めて 木村正彦先生門下・森山義彦氏・独立間もない白石友也君・スタッフの小川君で、
中国著名愛好家の邸宅で 50点を超える盆栽古木の手入れの旅です。
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想像を超える勢いで発展を続ける中国盆栽界ですが、
この国では 手に入れた後の 盆栽の手入れや管理に対しての プロアマ共に意識がまだ足りません。
盆栽は 長い時をかけて、先人達が守り伝えたものです。
盆栽は手に入れた時から、その命を持ち主が預かるものです。
その考えを中国の愛好家に伝えるのに苦労しました。
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航空券・宿泊費・人件費 など、日本の愛好家の方々に比べれば、数倍の経費がかかる事ですが、
これをする事で 盆栽達がどれだけ素晴らしくなるか、与えられた日数を一生懸命務めたいと思っています。
日本の盆栽家が、どんな思いで盆栽と接しているか、その責任を痛感しながら 頑張ります!
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【中国「武陵源」「黄山」を 念想して】

10月からの大個展を直前に、創作盆栽の大作に挑まれている木村正彦先生。
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この林立する真柏石付の創作盆栽は、11月23日からの「日本盆栽大観展」での 
雨竹亭 特別企画展示ブースで開催される「木村正彦作品展示」に飾る為に、私が依頼しているものです。
独創的な真柏の石付盆栽は、先生の美的創作的感性をよく表現したものとして有名ですが、
これ程の大作(高さ120㎝)の、しかも林立景は 初めてのものです。
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若き頃訪れて 先生のこの種の作品の原点となった中国「武陵源」の原風景と、
今春 私達と行った同じ中国の「黄山」の風景を 心の中で合致させた 木村正彦 究極の創作盆栽です。
現在 各立ち石に取り木仕立てで準備された真柏を付け、どの様な林立景とするかを考案の最中!
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最終的に主たる石柱の周りに 小さき立ち石を組込み仕上げます。
盤上に広がる 世界遺産の風景を是非 京都大観展で ご覧下さい。


千葉県匝瑳市マルキョウ盆栽が主催する交換会が10日現地で開催されました。
海外からの参加者も含めて毎月盛大に開かれ、小社の「天地会」、
群馬県の「6日会」と共に、民間三大交換会と言われています。
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会主の江波戸さんは、気風の良さは天下一品の方!
娘婿の光一さんの共種園さんと共に、エスキューブの事業の良き理解者でもあります。
市場流通は、時として盆栽の人気種の相場が変動して 安いなあと思う時、
中々買えない時 など様々ですが、ここマルキョウは現地の愛好家も参加される為、
“こんな樹があったんだ?”と 感心するものがあります。
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海外の購買力が強く、徐々に市場の優良な盆栽が減少する中、
愛好家の皆さんの為にも 私達専業者は頑張らないといけません。



11月23日より開催される「第38回日本盆栽大観展」に、エスキューブ は18メートルに及ぶ大ブースを設けます。
この中で 木村正彦先生の作品を特別展示する為に、私の依頼に応えてくださって、現在 大型創作盆栽の制作が開始されました。
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今春 先生と旅をした 中国『黄山』の原風景をイメージしての 過去最大級の石付き作品を展示する予定です。
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今回 その制作打合せをさせて頂いた時、原石の加工・切り出し・そしてその石にどの様に盆栽が植栽されるのか、
生理学的にも健康な培養を考えた、先生独自の各所における驚きの隠された技術を知り、
"他で見る類似作品との大きな違い"に感銘を受けました。
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現在は素材である石と真柏各樹の下準備の段階ですが、10月初旬にはいよいよ制作になります。
近代盆栽』が、この制作過程を全面取材され、大観展終了後の直近の1月号(12月1日発売)に、その全容が公開されます。
10日26日から大宮盆栽美術館で開催される『木村正彦の世界』にもこの作品は展示されます。
作家とプロデュース役・この盆栽界には今まで存在しなかった形を名匠と挑戦出来ることに、期待と責任を感じています。
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この制作の助手として、先生の下で修行中の海外からの2人
(アンドレイ・ロシア22歳、アレッサンドロ・イタリア20歳)にも、記憶に残る刻になってくれる事を願っています。

【「祖母五葉松」の故郷 九州 八女地方へ】

八月の終わり、久しぶりに九州 八女の地に赴きました。
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数年前、縁あって偶然出会った祖母五葉松の守家「田中家」ご当主も奥様も
高齢とは言え、相変わらず 盆栽の愛培に汗をかきながら過ごされていました。
「森前さんのおかげで、いろんな人がうちの五葉松を見に来るよ!
森前さんには魔法にかかったみたいに、代々受け継いで来た樹の何本かを譲ったけど、
やっぱり大切にしてくれる人にしか渡せないね」
と、以前と変わらない話ぶりが嬉しくなりました。
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半日いる間に、また「森前マジック?」で、
何点かを譲って頂くことになり、お互いに笑顔でお別れしました。
(田中さんご夫婦も笑顔でしたよ!念のため!)
田中家の親戚筋の庭に伺って、そこの先代が残された盆栽・庭木を拝見して、
この地が本当に松を愛した地域なんだとあらためて感じましたが、
地元を離れて大企業で活躍された現ご当主が、先代の盆栽を維持管理されている姿を拝見して
“これ以上このままでいると、樹たちも限界”なのが感じられて、割愛を申し出ましたが、
いつもあることですが、プロが一括買取を申し出れば、「安く買い叩かれるのではないか」と不安を感じられて ご返事が頂けません。
わかってはいるのですが、盆栽のことが心配です。
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庭の五葉松も「これを鉢上げすれば面白い!」と思うものがありましたが、
根巻き・抜き込み を依頼する地元のプロに尋ねたところ、
「接口に問題があって抜く時に外れる恐れがある」とのこと。
やっぱりその道で苦労している人の意見は大切です。
暑い1日でしたが、五葉松を守るご夫婦に会えた楽しい旅でした!
(田中さんには祖母五葉松ではなく、矮鶏五葉松だよ!と何度も言われました・笑)

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