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盆栽歴44年 盆栽家森前誠二がブログで綴る盆栽人の本音と 伝えたい日常の中の”心と技”

カテゴリ: 盆栽


【“山懐の隠れ家”で 開催された 盆栽水石飾りの深奥!】

春、または秋に 京都 禅林「大徳寺・芳春院」で開催されてきた、数寄ごころ豊かな盆栽水石愛好家の集い「玄虹会」。
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今回は所を替えて、同じ京都でも 山科の山々に囲まれた“隠れ里”の風を色濃く残す地に、
戦前より保存管理されている名亭『わらびの里・霞中庵』を舞台に、名刹での設えとは またひと味違う 部屋飾りを試みました。
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初夏の風薫る季節、打ち水のされた名庭と、各室で現出された詩情溢れる静謐幽玄の世界。
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圧倒的な名木だけが、求められるのではなく、一木一草に 潤湿な“緑陰”の感受を楽しむ季節を、
どの様に 設えるかを研修する目的もあっての展覧でした。
何回かに分けて、心に残る席飾りをご紹介させて頂きます。
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帝都の杜、明治神宮の楼内東廻廊で、毎年恒例の「奉納盆栽展」が、1日より始まりました!
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一の鳥居・二の鳥居・楼前鳥居 を更に本殿に進んだ 内陣と言える 場所に盆栽を奉納陳列して18年目の展覧です。
四十代前半、この展覧を企画開催した理事時代のあの頃が懐かしく思い出されます。
今回も 神宮の盆栽「五葉松」を中心に水石協会が選出した全国からの18点の名樹達が、参詣に訪れた多くの方々を迎えています。
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近年は、東京NO.1の観光スポットとなったこの明治神宮。
朝から海外からの圧倒的な観光客の皆さんが、展示された盆栽に感嘆の声をあげて、カメラを皆々掲げていました。
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この奉納盆栽展は、5日まで開催され、引き続き『第58回 日本水石名品展』が行われます。
その際、盆栽の若干数が延長展示されます。
まもなく創建100年を迎える明治神宮。100年前、全国からの“献木”でこの杜が創られたことを、どれだけの方が知っているでしょうか?
ある意味では、この杜を築いた人達の自然に対する畏敬の念が、日本人の心底にある盆栽に対する精神とも言えます。
そんな気持ちを持って展覧を楽しんでください。

【上野公園で開幕!】

サツキ展として 一番古く権威ある展覧が、上野公園噴水広場で開催されました。
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若き頃、サツキ界の頂上を駆け回っていた頃以来、本当に久方振りに上野の会場へ伺いました。
当時は公園の下にある不忍池畔で行われていましたが、今は社団法人となったサツキ協会は、様々な難関をクリアーして、
上野公園の誰も使用の許可が取れない噴水広場で見事な作品を披露しています。
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銘木の部・名花の部・共に 絢爛な花姿は息を飲む程でしたが、
それ以上に美しい花々を咲き誇させる培養の素晴らしさには頭が下がります。
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盆栽とサツキは別々の世界と捉われがちですが、多くの盆栽家・水石家が、
サツキを趣味とした所から 始めたと言います。サツキは私達の趣味の登竜門なのです。
初めて見る新花の美しさは60歳を間近にした今、「またサツキをやってみようか?」と心動かされる想いを持ちました。
素直に「綺麗だなあ」と思う自分がそこに居ました!

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【五葉松終了から黒松へ!】

毎年行われる200~300点の春の植替えは、モミジやカエデなど雑木盆栽を2~3月に終えると、五葉松に移ります。
ゴールデンウィークまでこれを続けて、ひと段落の間もなく、真柏・杜松・黒松・赤松となります。
普通盆栽園では 自園の盆栽50から多くても100点、お客様への“出仕事”で50点くらいなのですが、
私どもは 年間で500~800点の盆栽が動き、昨年手入れをして植替えをした樹は、50点程しか残りません。
新しく“羽生の家族”となった樹は、どうしても手入れや植替えが必要なものが多く、
他の仕事をこなしながらも、みんなで夜半まで頑張る日が続きます。
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先日最後となる五葉松の植替えを終了して、いよいよ黒松類に入りました!
杜松の文人樹の作出をして、立ち姿を安定させる為に、“根締め”をしました。
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しっかりとさせる為に「四方竹留め」というプロ仕様の施術で行いました。
四国で以前から予約していた黒松の「秘蔵の逸材」を運び、植替えに入ります。
この樹達もいずれは名木として盆栽界に残る樹にしたいと思います。
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昨年より日本に勉強に来ている中国西安の若者達も、いつのまにか 植替えの助手を出来るようになりました!
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この子達も「名木」にして生まれ故郷で立派な盆栽家になってくれることを願うばかりです!

【『春花園 盆栽美術館』】

今年の明治神宮「第58回 日本水石名品展」の 審査選考と図録撮影の為、
久しぶりに理事長宅でもある「春花園盆栽美術館」に赴きました。
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皐月盆栽の花が咲き始めた邸内は、所狭しと名木群がズラリ! 
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しかもよく見れば 殆どの樹が以前見た時からの手入れによって、少しずつ樹相を変えていました。
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「古希を迎えて 今は樹を作ることが何よりも楽しい時間なんだよ」と 盆栽作家である理事長の偽らざる気持ちのようです。
潤いのある庭と空気、2代目の若き美術館 館長となった神君達スタッフも
盆栽のように少しずつ、成長していることが、心地よい時間でした。
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