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盆栽歴44年 盆栽家森前誠二がブログで綴る盆栽人の本音と 伝えたい日常の中の”心と技”

カテゴリ: 盆栽

【作品制作への情熱!】

羽生と同じく、木村先生の住む埼玉県伊奈町(羽生から車で30分)は、連日35度を超える猛暑。
屋外での作業は体感気温が楽に40度を超えます。
そんな中でも 先日先生の所へ 作品の相談と9月にご一緒する海外旅行の打合せで伺いました。
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立っているだけでも 汗が玉のように出てくる中、先生はいつもの格好で 奥の作業所から笑顔で出迎えて下さいました。
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見たことのない真柏の名木を私が棚で眺めていると「森前さん、この樹がどの樹か分かりますか?」との問いかけ。
見当のつかない私を見て先生は微笑みながら、「国風賞を頂いた樹だよ。どうしても納得いかないところがあったので、少し変えてみたんだ!」と。
たしかによく見ると数年前先生の作品として国風賞を受賞された真柏でした。
少し根の処理をされたのか?全体の高さが低くなっていました!
もっと驚いたのは、「木村ワールド」とまで評価される
中国『武陵源』をモデルにした真柏の石付き群の脇に
先生の背の高さ程もある同じジャンルの大型真柏石付きが ありました。
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春に先生と行った中国黄山の大自然のあの日、78歳の誕生日を黄山の上でお祝いした事が信じられません!
先生の創作意欲は 歳を重ねるごとに深く強くなられているように思います。
「秋には森前さんと行った 黄山の面影を写した作品を作ろうと思っているんだ!」と、
先生は すでに頭の中にある自分の創作世界を語られていました。
8月の初めに『近代盆栽』に その改作過程が一挙公開された、
北海道からの大型一位『神威』も、内庭に日除けをして守られていました。
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灼熱の夏、木村正彦先生の盆栽にかける情熱は、それ以上に熱かったです!


【舩山 秋英 先生 叙勲・内閣総理大臣賞 受章記念 展覧祝賀会】

7月5日 都内屈指の名庭「八芳園」を舞台に、“1億円の五葉松”として知られる 
舩山会長の盆栽の昨年の日本盆栽大観展での、内閣総理大臣賞受賞と、
先生がこの春 天皇陛下より長年の正業による社会への貢献を讃えての叙勲「旭日双光章」を受賞されたことを、
友人達との盆栽水石研究愛好会「玄虹会」の有志が この五葉松を中心に、展覧会形式で祝いの飾りを不詳 私の企画で開催しました。
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当日は、盆栽界の頂点の面々が、皆 祝賀にいらして下さいました。
特にこの祝賀展は、自身が開くのではなく“朋友の信”を第一とする、私のお客様達の総意で開催されたことだと思います。
内閣総理大臣賞をとっても、叙勲の栄誉を授かっても、普段と何も変わらない舩山会長。
お側で 出入り方を努めて 十数年の時が経ちますが、どれ程の事を教わったか 数えようが無いほどです。
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木村正彦先生・小林國雄先生・友人の鈴木伸二氏・同じく内閣総理大臣賞作家 浅子隆敏氏
そして世界大会を指揮した 日本盆栽協会前理事長 福田次郎先生は、木村先生と同じく 私と40年のご指導を頂く方です。
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岩崎理事長・大嶋理事長・内海理事長・竹山先生・等々、私的な祝賀会にこれだけの錚々たる方々が集うことは、普段はありません。
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各飾りの席の気品、訪れて下さった方々の盆栽人としての美しい立居振舞。
恩顧 舩山会長へのほんの僅かな恩返しが出来たような気がします。
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レベルの向上⤴︎⤴︎⤴︎❗️】


日本盆栽協会 東北協議会でもある恒例の盆栽展。昨年の福島開催に続き、今年は岩手県花巻市!

60余席の見事な展覧でした。

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地元岩手を代表する同業 大町氏の薫陶よろしく、真柏・一位の国風点クラスの名樹が揃う壮観なものでした。

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私も大変お世話になっている福島の舩山さんは、特別出品の扱いで昨年の世界大会にも陳列した五葉松の逸品を

金屏風の前に2席飾られ、大町氏の同輩 長野県の井浦氏が作風展で内閣総理大臣賞を受賞された真柏と共に、

会場の格調を一層のものとしていました。

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小店OB加藤充君や銀座店長 島田君らがお世話になっている多くの方々との挨拶を済ませて、和気あいあいの懇親会を楽しみました。

“東北は温かいなあ”とつくづく思う1日でした。

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【僅か十数年で、次代の名樹の担い手となった逸材!】

日本はおろか、中国・海外全てにおいて、盆栽界の“序列”とは無縁に「名木を見るなら宝樹園」とまで言わしめる椎野健太郎氏。
神奈川県秦野市の山間部 自然豊かな風光明媚の地に軽トラック1台から身を起こして、
いまや私も含めて日本盆栽界(特にプロの間)で知らぬ者はいないとまでなった若きトップランナー。
名門 岡崎鈴木「大樹園」での修行を経た、俗に言う“叩き上げ”。
小田原の大家小泉薫先生の所へ赴いた帰途、久しぶりに訪問しました。
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この季節、霞立つ山々に囲まれた“仙境”のような彼の庭は、前にも増して名品と言える樹々が静かな刻の流れの中にいました。
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寡黙で芯の強さを秘める椎野さん、盆栽に対する姿勢、若さ、良き仲間達、老成の時を間近にする私からは、
このような“本物の考え”を持つ日本盆栽家が、業界の垢に汚れることなく成長してくれることを、只々願うばかりでした。

【新たなる盆栽文化のテーマパークへの発信】

世界の大都市上海から僅か1時間半、水豊かにして緑深き美しい街「太仓」☆太倉 があります。
自動車関連の大工業地として発展を続けるこの地に、将来の中国盆栽界、
そして世界の人々が「盆栽のテーマパーク」と呼び訪れるようになるかもしれない 夢の計画が進んでいます。
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若き中国盆栽家 孫君。
数年前より日本で熱心に技術と市場の勉強をする姿を拝見していましたが、
謙虚でおとなしい彼が 多くの人達に支えられて この一大計画の中心となるとは思いもしませんでした。
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前回の訪問から僅かの間に、彼が熱意を持って私に語った世界は、着々と実現への道を進んでいました。
「森前先生が協力して下さったなら、私の夢は現実になります。」
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中国西安に始めて訪れて、資産家の趣味としての盆栽から、
産業の文化の一体化を形にした「盆栽文化産業・展示流通センター」という発想を論説した私の考えを実現して下さる若者と
その彼をサポートして下さる行政の方々。
まもなく60歳となる私の想いが、こうして受け継がれ形になってゆくことに、喜びと 私がやるべき出来る事の支援を考える旅でした。
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