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盆栽歴45年 盆栽家森前誠二がブログで綴る盆栽人の本音と 伝えたい日常の中の”心と技”

カテゴリ: 盆栽


京都の「慶雲庵」一般財団法人「京都国際文化振興財団」の収蔵庫から先週お預かりしてきた名器を鈴木伸二氏に預けて、
以前より財団が所蔵していた宰相吉田茂が愛した盆栽・ヒマラヤ杉を、国風展に特別出品する為の 鉢合わせの植え替えが行われました!
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京都に盆栽美術館を概観する予定の財団、その準備室長として 将来の館長となる鈴木伸二さんと、二人三脚の日々。
国風展には 財団として この盆栽と岸信介元首相旧蔵の菊花石「菊衣」が出品されます。
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盆栽は 鉢映りで こんなにも品格が出るものかと、あらためて鉢との取り合わせの大切さを実感しました!


【お得意様の皆さんと 日帰り旅行!】

玄虹会の皆さんと新年の顔合わせを兼ねての、小旅行をしました。
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今回は 立川市昭和記念公園の盆栽庭園!
私を含めて殆どの方が、行ったことがなかったのです。
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広大な敷地、各所の素晴らしい景観、特に盆栽庭園が隣接されている日本庭園部分は、設計から各建築物まで、日本の粋を集めた内容。
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盆栽園の方は、昔から親しくさせて頂く鈴木さんが、温かく迎えて下さいました。
鈴木さんは、盆栽家として、昔ながらの鋏作りでゆっくりと時間をかけて樹を仕上げる古典派。
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守られている盆栽達も、鈴木さんの温厚な性格がそのまま反映されているような、観ていてしみじみとするものでした。
足を伸ばして、圏央道の川島インターから15分ほどにある、「遠山記念館」へ。
昭和初期、日興証券の創業者 遠山完一翁が、生母の為に故郷に私財を投じて作り上げた名建築!
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数年前に重要文化財に指定された圧巻の邸宅と庭園!
戦時中にこれが都心にあったら空襲で灰燼に帰していただろうと思うと、故郷に錦を飾った遠山翁の徳に感謝しました。
羽生からわずか3~40分のところにある名庭。今度はスタッフみんなで来ようと思いました!

【小品盆栽の大展覧!】

京都行きの予定がうまく合ったので、40年ぶりの雅風展を参観に行きました!
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秋の京都の盆栽展『大観展』と同じ 平安神宮前の「みやこメッセ」
当時は二階で開催されていた雅風展も、今は爆発的に増えた小品盆栽愛好家のおかげで、大観展と同じく一階会場となっていました。
小品盆栽となると“アマチュアレベル”の私から見れば、どの席も只々頭が下がる程の見事な丹精!
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樹種の構成・鉢合わせ・樹作りと持込み・・どこから見ても すごい!のひとこと!
近年は海外、特に台湾・韓国・中国の愛好家やバイヤーの人達による 作家小鉢の爆買いが凄いそうです。
私が小品鉢を扱っていたのは40年近く前、まだ二十代の駆け出しの頃、
銀座三越の店で 小鉢流通業界の長老話であった 杉浦國夫先生の指導で、
東福寺・湧泉・竹本・香山・真葛・小野・など、今では美術館行きの品々を日々一生懸命 商いをしていた頃です。
当時 5~10万だった湧泉が 秀作となれば50~100万と聞いて、時代の格差を感じるばかりです。
近年は 新作に近い絵付作家小鉢が 工芸美術として海外で大変な人気との事。
残念ながら私には、盆栽を入れて派手さの出てしまう絵付小鉢がなぜそんなに人気なのか?わかりません!
小品盆栽も、小僧の頃に教えを受けたのは「手のひらに載る程の中、
たったひと枝に持ち込んだ絵心深い味を楽しむ、商売にならない極上の趣味世界」と諭されたもの。
今の「大樹の相」を基本とした樹姿とは全然違うものでした。
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私にとって小品盆栽は、丹精と持主の愛情の結晶であって、商売の対象には見えないのです。
やっぱり 昭和の時代に小僧を経た、古い盆栽屋なんでしょうかね!

【恩人の追善盆栽展に感激!】

名古屋 吹上ホールで開催された『銘風盆栽展』と 昨年天界に逝かれた、
二十代からお世話になった盆栽界の恩人、鬼頭正男先生の追善盆栽展を拝見に伺いました!
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久しぶりの銘風盆栽展、タイトル前の黒松は素晴らしいものでした。
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又、内閣総理大臣賞を受賞された森山和雄先生は、亡くなられた鬼頭先生と共に、若き頃より存じ上げる大家、
会場で私を見つけてお優しい応対を頂き、そのお人柄にあらためて感激しました。
鬼頭先生の特別展示は、正面に先生のご遺影、そこに天皇陛下よりの叙勲の章。 
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盆栽界以外でも、日本の産業、中京地域の経済界の発展に尽くされた 人格者として深く尊敬するばかりです。
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若き頃、鬼頭先生の旧社屋の屋上で皐月盆栽の手入れをした事を思い出し、
あの頃「先生、皐月よりも盆栽が面白いですよ!」と、若気のいたりでお話をした事、
その先生が国風賞を受賞され、協会の重鎮となられた事、
私が13年前、自身の不徳で奈落の底へ落ちた時も お買い物など 私を気遣ってくださった事。
会場で先生のご遺影に向かって、「ありがとうございました。先生」を声を出さずに頭を下げるのが精一杯でした。
本物の大家、旦那さんと言われる愛好家が鬼籍に逝かれるこの頃、次の時代の大家となられる方の水先案内人となるよう、
プロとしてあらためてここからの精進を想う刻となりました。
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ありがとうございました。中京の大人(たいじん)!

【今年の初手入れで 大型名木へ!】

元旦から6日まで、恒例の「新春盆栽展」を開いて、多くのお得意様と楽しいひと時を過ごさせて頂いた新年。
歳の初めの大仕事を、昨年末に入手した巨大な五葉松で始めました!
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九州にあったこの樹は、あまりの大きさで、今までおそらく30年近く、植え替えもされずに大型水瓶に植えられていました。
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人の手で 鉢から抜ける大きさではないので、フョークリフトを使って吊り上げての作業!
根の状態も良く、少し大きめの鉢に上手く合わせることができました!
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樹筋は良かったのに、鉢合わせが盆栽としてお見せできるものではなかったもの、
ここからは 数少ない無傷の丸幹名木としての道を、ゆっくりでいいから歩いて欲しいです!
羽生雨竹亭の応接庭園の門脇にあります。
皆さん是非ご覧にいらしてくださいね!​​

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