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盆栽歴43年 盆栽家森前誠二がブログで綴る盆栽人の本音と 伝えたい日常の中の”心と技”

カテゴリ: 盆栽


【北上市 盆栽家 大町 功氏「桃阳園」】
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岩手県山田町にあった友人大町功氏が東北大震災で家も盆栽もすべてを失って7年になります。
あの日の2日前、私の羽生に来ていた彼。
「このところ地震が多いから嫌だね」と会話して別れた後の悲劇。
三世代のご家族が無事だった事にかえるものはないのは当然ですが、
ご父君が現地で真柏の山採りに生涯をかけたことを思えば、同じ盆栽家として慰める言葉もありませんでした。
「頑張れ!」とエールを送るばかりで、正直 新しく新設したという北上まで出向く勇気がありませんでした。
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一面銀世界の現地で温かく迎えてくれたご家族、庭は雪除けで盆栽は全部温室内でしたが、
設備も盆栽も“よくここまで”と、全体の再興具合に感心するばかりでした。
「昔、山採りしてお世話した樹を少しずつ譲って貰って」と父君の弁。
当の大町氏は、殆どがお客様の手入れで忙しそう。
本当に良かった。来て良かった。
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【1億円「天帝の松」も 故郷で冬眠中です!】

年末から雪の多い 福島県舩山邸に12日 伺いました。
前日が最低気温を更新する寒さだったとタクシーの運転手さんも言っていました。
舩山会長の邸内も雪景色!
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数々の名木達も真っ白な雪の帽子を被って静かに眠っていました。
新緑風展のメインポスターに載せる作品(勿論 今回の出展樹)を お願いに行きましたが、
会長歓談の刻を過ごして、決めるのを忘れてしまいました。
舩山会長曰く「アンタがよく考えてやればいい」と、いつもの調子。
大観展に出品した五葉松「天帝の松」を飾ることを主催側は希望されていましたが、
会長が「去年は世界大会・大観展と、コイツは出稼ぎしてたから、しばらくはここでゆっくりさせてあげたい」
・・会長らしい!
その通りだと思い、日本盆栽協同組合・大嶋理事長に現場から連絡して、他の作品でも良いとの 許可を貰いました。
さて、雪解けの頃には、東京への“出稼ぎ”の盆栽を誰にするか?会長と決めます。
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【エスキューブ天地会と兄弟会 新設会場で!】

庭木を中心に日本最大の中国輸出事業を展開する共種園の父君が運営する「マルキョウ交換会」は、
"お父さん"の人柄もあり、私ども天地会に並ぶ関東最大級のプロオークション会です。
著名盆栽園から地元の愛好家まで幅広く参加され、今回1月5日は初会ということもあって、100人の参加者でした。
小林國雄氏・蔓青園を筆頭に熱い掛け声で進みました。
中国勢の圧倒的な買付の中、"本物"が出てくると、私も含めて日本チームの声が強くなります。
結果、日本チームでは、いつもの通り 私の買付額が1番になりましたが、
初春を彩る流通の元気さを感じる1日でした!


【「面」で作る盆栽から「線」の美を!】

新年恒例の水石協会理事長・春花園 小林國雄理事長宅へ伺いました。
盆栽作家として頂点を歩む理事長は「日本の盆栽を"面"から"線"へ」と説かれます。
応接床の間に飾られた真柏は、まさにその言葉を具現化したものでした。

「棚」と呼ばれる枝の面を作る事をせず、幹・枝・そのすべてに命が生き続ける躍動と苦難を
見事に表現されていました。
大陸中国での活動を精力的に繰り広げる理事長だからこそ、
日本の盆栽のあるべき本質を自身の作家活動によって訴え続けているのだと思います。
水石界の再興と発展を牽引する理事長、人は私の事を「水石協会の懐刀・軍師」と呼ばれますが、
参謀は大将が輝いているからこそのものです。
私から見れば、小林國雄理事長は、木下藤吉郎そのものです。
裸足で前を向いて真っ直ぐ走って行く、でもそれは必ず太陽の射す王道。
だから 私は私の出来る私の仕事をするのです。
真柏に込められた理事長の想いを眼福とする年始参りでした。


【国風賞級の名木群と逸材の山!】

上海から2時間程の中堅都市 常塾。
アパレル産業の立志伝中の人、張会長は70歳。
小学校も行けない境遇からその人望と努力で、財閥と呼ばれるまでになられた方。
盆栽愛好家としてそのお人柄から、日本で言う関東地方全体の協会会長をなさっている。
所有される市内中心地のビルの屋上に約1000坪の盆栽庭園を設けられ、
500点を超える大型名樹が管理されています。
常駐の手入れ師4名、見事な管理と手入れがされていて、
日本にあったなら多くの愛好家が息を飲む程の作品が列をなしています。
利害も投資的感覚もなく、只々 盆栽が好きで集められています。

来年の3月には木村正彦先生とお弟子さん達が、張会長の誘いで 
江蘇省の大イベントにデモンストレーションに参加される予定で、その打合せも兼ねて伺いました。
日本の愛好家の方々、プロの方々にも 
この中国最高レベルのコレクションをお見せしたいくらいです。

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