雨竹 盆栽 水石 便り

盆栽歴45年 盆栽家森前誠二がブログで綴る盆栽人の本音と 伝えたい日常の中の”心と技”

カテゴリ: 盆栽

【マルキョウ植木】

千葉・匝瑳市で、植木・盆栽の生産と販売をされるマルキョウ植木・江波戸さん。
私より7歳上の68歳、バイタリティーあふれる活躍にはいつも頭が下がります。

image

大型の槇の植木から、最近は「次の時代のために」と、お孫さん達と、若木の生産までされています。
広大な培養場を埋め尽くす程の松柏の群、私もそうですが、これだけの圧倒される量、自分の気持ちが相当に強くなければ維持管理は出来ません。


月に数回のオークション会場としても、全国の業者に知られる江波戸さん。

image

お年を重ねても“前へ前へ“と日々努力される姿は、すべてに見習うものがあります。
名木から苗木まで、プロのあるべき姿がここにありました。

image


生産が減少する盆栽界、唯一の里、四国鬼無は私達にとっても大切な場所。
日頃からお世話になっている北谷養盛園さんへ伺いました。

image

4代にわたる培養で出来た黒松・五葉松。培養の苦労から年々の手入など、普段は買付が主な予定ですが、
今回は会社のみんなを連れて、“作り手の方々のご苦労の現場“を直に見て、エスキューブがすべき意味を伝えたくて来ました。

image



また、通販大手“妙興“の辻本さんの好意で、“これからの盆栽通信販売”がしなければならない意味とスキルについて、とても貴重な時間をご一緒しました。

image

“4億円の盆栽通販市場を10倍に出来れば“と言う想いを描かれる辻本さんは、自身が苦労されて辿った世界を、私達に惜しみなく公開して下さいました。
“ひとりが頑張ってもダメです。みんなでこの世界に何が貢献できるか?私で協力する事が有れば”、
とここからの通信販売での盆栽の在り方の構築をしました。
会社の若いスタッフ達に託す“次の時代の仕事“。年をとりました!皆んなの成長を願うばかりです。


コロナウィルスの感染予防で、開催が危ぶまれていた業界中央オークション「水曜会」
上野グリーンクラブで多くのプロ盆栽作家・バイヤー・を集めて久しぶりに開催されました。

IMG_9166
IMG_9168

在宅の人達が多い社会環境、通信販売での盆栽購入が伸びる中、オークションでも中型の作品に声が集中しました。
先日の私の水石図鑑執筆の時も、山里まで陣中見舞いに来てくれた鈴木伸二さんも
「作りたいような素材がないですね」と嘆く程、“おっ“と見直すような樹は中々出ません。
やはりコロナの影響で、遠くからの“眼垢が着いていない樹“が、東京開催という事で、集荷が少ないようです。

IMG_9167
IMG_9170

その為に組合も考えて、ライブ映像での会員参加ができるように、色々と設備の試行錯誤をしているようです。
それでも、ここへ来れば、どうしても“虫“が騒いで、結局300万程の仕入れをしました。

今日も、13日に予定されている水石協会の大オークションの業界への挨拶も兼ねてきました。
私の羽生で行われる年に2回の大会、沢山の盆栽や水石・鉢・が集まる事を祈っています。

IMG_9169

同席した水石協会の役員としていつも一緒に苦労している、蔓青園の加藤さん・鈴木伸二さん・みんなで多くの参加をお願いしました!


3年前の『世界盆栽大会inさいたま』での、日本水石協会による未曾有の名石展覧「日本の水石百選」を基に、
平成の時代にも作られなかった名石図鑑を作ろうと決めて、長い刻が経ってしまいました。
協会からも「森前君に頼るしかないが、まだ出来ないか?」と幾度も言われて、愛好家の方々にも申し訳なく思っていました。

「百選」だけで作れば、昨年には執筆を終えていたのですが、“もう二度と作れない”と思うと、その後に登場した無名の名石の多い事!
『近代盆栽』日本執筆している「名石探訪」・毎年協会が開催する「日本の水石展・東京都美術館」・歴史ある「日本水石名品展・明治神宮」等々、
“まだこんな素晴らしい水石が隠れていた!”と、これも載せたい、これも記録を残したい、と、
既に200点近い賓石が候補となってしまいました!


“いつまでも待たせられない!“そんな事をずっと思っていて、コロナ災禍に悩む今夏、
社員の全員に夏季連休を取らせる間、お盆も羽生の留守役をして、
“最終執筆はここに居たら雑用でいつになっても出来ない!“と、腹を決めて、某所山奥の“隠れ家”に1週間籠る事にしました。

IMG_9120

ここから基本の単体解説を全品仕上げるまで頑張ります。
「筆を置く」にまで至らなくても、せめて単体執筆を終了させて、全体構成と巻頭巻末の編集を後にするまでにここで仕上げたいと思います。

IMG_9121

心配なのは、盆栽の無い刻を私が本当に1週間も持つかな?と少し心配です。笑!


名門、蔓青園氏の紹介で、羽生に届いた黒松の太幹素材!

IMG_9118

庭木と大型盆栽の狭間にある様なこの樹、冬季まで管理に努めて、枝接ぎ、胴接ぎを施術して、
10年後には全体を半分の大きさにした作品にしようと思っています。

「こんな樹が本物になるのか?」と見る人の方が多いでしょう。
しかし、こういう素材が、“これがあの時の粗樹?!“と言うくらいに変貌していきます。

IMG_9119

市場で明日にでも売れる樹を扱う、これも商売ですが、
盆栽業として、“次の時代に残せる役立つ素材“、これを仕立てておくことも、大切な仕事です。

自分でも分かっているのですけど、私はどうしても“自分より遥かに大いなる樹“に魅力を感じるのです。
“これがいつの日か、多くの人達を魅了してくれれば“。
そんなロマンばかりを相変わらず追い求める私です(笑)

↑このページのトップヘ