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盆栽歴44年 盆栽家森前誠二がブログで綴る盆栽人の本音と 伝えたい日常の中の”心と技”

カテゴリ: 盆栽

【小林國雄・鈴木伸二・巨匠達の企画展示!】

今回の大観展は 企画構成による展示が盛り沢山でした!
小店の特別ブースでの木村正彦先生『黄山 幻想』の他にも、小林國雄先生の名樹4点は、
川端康成旧蔵の盆栽や 時価1億円とされる樹など、他を圧倒するものでした。
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美的感性を研ぎ澄ます 鈴木伸二氏は、敢えて名木による構成ではなく、
幻想的な空間美を表現した新感覚のビジュアルアート的 展示をされました!
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将来 起こり得る 都市空間に展開される空間芸術としての盆栽作家の挑戦と言えます!
木村・小林・鈴木・三大作家と言われるそれぞれが、
自己が求める“次なる時代と世界観”を
見事に表現されたと思います。


【見所満載の企画展示の数々!】

今年の大観展は 企画展示の充実が素晴らしいものでした!
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東西の料理の名人「道場六三郎」「祇園佐々木」のお二人が、盆栽を愛する方々だということは、あまり知られていなかったでしょう。
お二人で連席を設えて、五葉松と長寿梅・香楓、日本料理界に革命を起こした二人は、
自然を愛し、盆栽を愛される趣味人だったのです。
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合わせて『華舞樹・KABU-KI』の名で 本物と区別のつかないくらいの“フィギュア”
つまり、造形の盆栽が 女流作家 谷村由華子さんによって発表されて、大変な注目を浴びていました。
平成最期の大観展は、趣味の盆栽愛好家の展示会から、世界に発信する舞台へと少しずつ様相を変えています。
まだ二十歳を過ぎた頃に初めて京都へ来て、この展覧会を手伝った遠い昔を思えば、
こうして大観展の企画者・デザインを担当するようになるとは想像出来ませんでした。
ボランティアでの担当ですが、この世界に生きて これだけの展覧会を手伝える事をありがたく思っています。

【企画展示責任者、もうクタクタ!】

友人鈴木伸二氏との二人三脚で、数ヶ月かけた大観展が始まりました!
京都財団「慶雲庵」の特別企画展示、舩山会長・本出先生の個人特別席。
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「振り返る明治150年の歴史・次代へ繋ぐ伝承の記憶」と銘打って、拙い知恵を絞っての
大展覧となりました。
京都への夢の盆栽美術館建設が、現実味を帯びる中、
財団の展示は全精力を注ぐ苦労がありますが、プロとしての甲斐にもなります。
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舩山会長は「常盤の翠・松風の世界」
本出先生は「樹・石・画・文人精神の世界」を
お二人に任されて創りました!
私や伸二氏だけで“次の時代”が創れる訳ではありません。
ただ、こんな風に今までの盆栽展にはなかった展示企画をする事で、少しずつでもこの世界が開かれていけばと願っています!
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【雑木盆栽の素晴らしさ! 蘇る『昇天の龍』】

大観展の関係で久し振りに大宮盆栽村の竹山先生の所へ伺いました。
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雑木盆栽の名手と謳われた芙蓉園。
ひとつひとつの樹の手入れの行き届いた状態に感銘を受ける程でした。
そして日本盆栽界を代表する名樹 真柏『昇天の龍』 
培養を考えての竹山先生の慧眼で、長く大振りな葉組になっていたものが、
鋏技による“透かし切り”が施されて、往時の姿へ蘇りつつありました。
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若き頃、国風盆栽展で若衆として展示品の警備と水掛け当番となった時、私の持ち場はこの昇天の龍の所でした。
1日この樹の前に立ち続けて、舎利幹や樹姿の隅々を眺め続けたあの頃を思い出し、
50年という人生にも近い時間をひとつの盆栽園で守り続けられる名樹の今を感慨深く拝見してきました。
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盆栽人としての人生で、どれ程の“本物”と出会い、その樹と共に入られるでしょう?
昇天の龍もいずれは竹山先生から次のこの樹に相応しい盆栽家が受け継ぐ時が来るでしょう。
その時も竹山先生が 内に秘めた“受け継ぐ心”を大切にして頂きたいと願っています。
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【愛樹 真柏二点 会場に!】

春の叙勲で旭日双光章を受章された 舩山会長。
長いお出入りをさせて頂くお客様の、ご正業での活躍による栄誉は、私事の様に嬉しいものです。
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300人を超えるお祝いにいらした各界の皆様の前に、会長と共に十数年をかけて
未完の樹から仕上げた真柏二本が、会場飾られて、今日の祝賀を共に祝っていました。
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初夏に東京白金「八芳園」で盆栽界としての祝いをさせて頂いた時、
駆けつけてくださった福田次郎元盆栽協会理事長が、秋の叙勲を受章された報せが先日届き、
こうして盆栽の世界に携わり国や文化の為に尽力される方々を傍に拝見する事で、
あらためてこの世界の為、お客様の為に精進しようと思いました。
また、アトラクションとしてマリンバの演奏がありましたが、奏者は舩山会長の愛孫 花菜さん。
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東京芸大在学中で 既に海外公演などの活動をされて、文部大臣賞も受賞されています。
十代より 正業に励まれ、ご苦労の末に県を代表する業界法人となり、ご子息に社長を譲られ、お孫様は芸大生としてご活躍。
日本人事業家の鑑と言える舩山会長、これからも私は会長の盆栽を守りながら、会長の足跡について行こうと思います。

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