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盆栽歴45年 盆栽家森前誠二がブログで綴る盆栽人の本音と 伝えたい日常の中の”心と技”

カテゴリ: 盆栽


記録的な脅威が心配な台風19号、私達盆栽家は すべての仕事を中止しても、樹を守る事に尽くします。
出来るだけの盆栽達を暴風雨から防ぐ為に、応接室・展示場・手入小屋・スタジオまで、取り込める所全部を使って樹の安全を第一にします。
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幾星霜をかけて先達の盆栽家達が守り伝えたもの、一度の天災でその継承を失うわけにはいきません!
それでも羽生の盆栽は2000点以上。
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全部をしまうわけにはいきません。
老幹の肌を大切にしたいもの・葉物・実物・文人樹・伝承名樹。
そして何よりも大切なのが、お客様からお預かりしている盆栽達。
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日本は島国なんだと海外から帰るといつも思いますが、災害は来て欲しくないですね。
台風一過の秋晴れを祈るばかりです。


※掲載している画像は昨日11日に撮影されたものです。


私に真柏盆栽の圧倒的な迫力と年輪の凄まじさを教えて下さった、須坂市の井浦さん。
三陸の海岸に聳り立つ 断崖絶壁に、数百年の命を必死に繋いだ真柏達。
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その命の造形を井浦さんの庭で拝見して20年の時が経ちました。
天国に逝かれた先輩は、ご子息貴史さんという、自身が生涯をかけて残された原木の数々を大切に受け継いでいます。
先日久し振りに 須坂に出向く機会があって、貴史さんとゆっくり話す時を得て、
父君が遺した真柏の中から、一樹を譲って頂くことになりました。
彼の所で 真柏改作の技を学ぶ小林君に “思うように好きに仕上げてみて!”と、
未来の名木を未来の盆栽作家に託しました。
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北陸に赴いた帰路、立ち寄れば、彼がこの樹と取り組んでいる真っ最中でした。
“思いっきりやってね!” 
それだけを伝えてよけいな “ああしてほしい・こうしてくれるといい” など、若き栽匠が迷うことのないように退出しました。
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まもなく 羽生にこの樹は到着します。
そこからは、この樹がどこまで登りつめて行くか!私の仕事です。
仕上がった姿を近日お伝えしますので、乞うご期待!

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【五葉松の競り合い!】

9月27日 栃木県西那須野で、北関東地方を代表するプロ盆栽園大会オークションが開催されました!
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那須五葉松の故郷での開催、さすがに葉性素晴らしい五葉松群が数百点出品されました!
私の兄弟子である鈴木理事長からの参加要請で、自然豊かな那須へ赴き、多くの五葉松を落札しました。
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そのまま展覧会に飾れるもの・手入れをして姿を整えるもの・将来性を見据えるもの、
様々な樹々が順々に競台に上がり、次々と落札されてゆきます。
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最近は、海外勢の参加により、多くの古樹達が流出し、
大きなプロオークションも出品数が減少して全体の質も低下しています。
だからこそ、みんなの目を惹く作品が乗ると、一斉に声が上がります!
今回もトラック1台分の落札仕入れ!
相変わらず “束ね買いの森前”なんて言われるけど、
エスキューブは ネットオークション・羽生本店・銀座店・そしてレンタル事業部・と、
盆栽の活用範囲は、幅広いのです。


古くは昭和前期に盆栽として作られ、戦時中は地に植え、
戦後大切に培養された “黒松の王”と称された巨木が1年の交渉の末、羽生の庭に到着しました。
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数年前拝見した時は、まだ枝作りの初期で、今ほどの量感は感じられませんでした。
木箱に植えられたこの樹を庭に飾るのに、総重量1トンを超える台として、
栃木県大谷地区の名産「大谷石」の“特級質”を切り出し注文して、到着を待ちました!
昨年の台風で倒れたこの羽生雨竹亭の地に100年前よりあった梅の古木の跡地、
ここに据えよう!と 思って4寸の厚みの板も用意しました。
ユニックで吊り上げられて、前庭に据えられた黒松。
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“やっぱり大きい” ここからこの樹を本物の大型名木「黒松の王」にする為の日々が始まります!


【圧巻の幻の真柏原木群との対面】

中国江蘇省と山東省の境、新沂(しんい)という地域は、黒松の原産地であり、
山東省からの樹齢1000年を超える巨大真柏群の集産地です。
以前より中国で時折拝見する信じられない程の巨大な真柏、いつかその原木が集まる地に行きたいと思っていました。
そんな時、日頃からお世話になっている江蘇省盆栽界の張主席より
「木村先生・森前君で、新沂で開催される中日盆栽文化交流会に来てもらえないか?」
との連絡を頂き、かの巨大真柏群を視察できるなら木村先生も行きたいとなったので、
合計5日間の行程で森山義彦氏・浅子隆敏氏を伴って、中国へ赴きました!
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講演は 私の3時間の講義・木村 森山 浅子 三氏による黒松実演改作 を1日行いました。
後、2日間を各所真柏と現地の「油松」と呼ばれる黒松類の原木を拝見に出かけました!
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“どのようにしてこんな巨大な真柏(正確には側柏という名前)が自生しているのだろう?”と目を疑う程の存在感!
木村先生如く
「森前君の能力で、何とかこれを日本に運べないか?これが来れば私は、登龍の舞 を超える作品を作りたい!」
の弁。
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真柏も黒松も、日本では既に枯渇して素材の入手が不可能なものばかり!
植物検疫・通関・根洗い・様々な問題がありますが、実現できるか?挑戦してみようと思います!
・・次の時代の日本盆栽界の為に!

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