雨竹 盆栽 水石 便り

盆栽歴47年 盆栽家森前誠二がブログで綴る盆栽人の本音と 伝えたい日常の中の”心と技”

カテゴリ: 園内


九州から東北を縦断した14号台風。
各地に被害をもたらし、苦難された方々に心からお見舞い申し上げます。
私達、盆栽業は台風が近づけば、すべての予定を壊してでも、“盆栽を守る“事に尽くします。

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羽生雨竹亭は、庭内外、2000点の盆栽!
盆栽にとって一番怖い風害から守る為に、気象予報を見ながら、小屋に取り込むもの、棚から下ろすもの、鉢を縛り込むもの、樹に合わせて全員で行います。

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大した事なければ、こんなに手間かけなくても💦と思う作業💧
それでも、甘く見ていた時に、大切な樹が被害を受けた苦い思い出。
スタッフもキツイ作業を頑張ってくれます。
台風一過、無事に過ぎれば、さあ💦戻し込み!これがキツイです。
“樹を守る“この思いで一気に頑張れるけど、何もなかったあとの作業は、クタクタになります。

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各地のお客様のことも気になりながらも、伺って縛り込みをお手伝いできる所は限られています。
“大丈夫だったですか“こんな連絡しか出来ない時は、申し訳なく歯痒くなります。
“野分“と呼ばれる台風が幾度か過ぎれば、すっかり景色と空気は秋色になります。

守った樹達が、美しい葉色と姿で、訪れる方々を楽しませてくれる事を願って、戻し込み💦に頑張ります。


猛暑が続く8月。
雨竹亭はスタッフが交代で連休を取る中、留守を預かる私も、執筆ばかりでは体が鈍るので、
久しぶりに梯子を使って庭内の巨大な盆栽?の切込みをしました。

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6年前に九州長崎地方から運んだもので、樹の姿が“これなら鉢に入れられる“と思ったものです。

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徒長芽を無心に剪定している時、頭の中はそれだけになり、ハサミと手、目の前の松の枝波。
こんな時間が何よりも好きです。

応接庭園から中庭の盆栽棚群へ入る中門の脇にあるこの樹。

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丁度差枝が門にかかり、まさに“門被り“の迎え松を表しています。
高い所からこの松越しに見る庭園や盆栽棚、樹々と向き合える時間の有り難さをつくづく感じるひとときでした。


先日、ドローンによる羽生の空撮をしてもらいました。

20年の歳月が作り上げた、雨竹亭を空から見るのは、私たちも初めてです。


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当初はこの応接庭園すら無かった雨竹亭。

3年の時をかけて後に、お客様をお迎えするこの庭園が出来ました。今も羽生のとなっています。


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中央道路のやや右下が正門と庭園部分。

右には盆器や水石の収蔵庫、その上は培養庭園です。

その右の白い建物群は、関東最大となったオークション「天地会」の会場です。

道路左側は、5棟のハウス、そして約1500点の大型盆栽を管理する、非公開の培養場です。

その上に見えるのは、

雨竹亭が日本盆栽界に提供する、中国の最上質の泥物鉢・釉薬鉢の置き場です。


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更に高い所から俯瞰すれば、隣接する関東を縦断する「東北自動車道」

雨竹亭は高速の出入口の隣に位置する好適地、全体面積で、15,000㎡になります。

いつの間にか、こんなに大きくなりました。 多くの盆栽達と日々格闘💦の毎日がここで行われています。ぜひ遊びにいらして下さい。


コロナ下で、来園されるお客様も少ない1年。
以前より考えていた、庭園の応接室と展示場の外壁、屋根の改修工事が進んでいます。

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17年前、この地に盆栽園を作って、初めはいらっしゃる方々をお迎えする場も無く、
手入れをする所や、ベニヤ板に敷いてお茶を出す有様だった雨竹亭。
1年をかけて正門・外壁・応接室・展示場・を完成しました。
自然の風雨、商売や人生の風雨(笑)など、この庭と設備と共に歩んで来ました。
還暦になったら痛み出した所を修復しよう、思っていましたが、
2年前より、京都大徳寺の盆栽展園開園工事にかかり出来ませんでした。
風雨でひびが入り、箇所箇所には剥落も見えた建物の外壁。
コロニアルで葺いていた2棟の屋根は、捲れ上がったり、欠落していたり、
ここで改修をしないと雨漏りなど大きな立て直しになりそうだったので、9月いっぱいをかけての整備のしなおしをしました。

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不景気の中、なんで会長は設備にお金を掛けるのだろうと、スタッフが思う気持ちもわかります。
でも私は、盆栽園を開く者は、どんなに小さくてもどんなに粗末でも、訪れる盆栽を愛する方々に、
“やっぱり盆栽はいいなあ!“と、感じていただける場面を用意すべきで、名木が無くても、いつも“美しい庭と盆栽“を見て頂きたいのです。
ここで改修工事をしておけば、10〜15年は大丈夫でしょう。
丁度私がこの庭、この会社を守る時が終わっている頃です。
10月には、“あれ?なんか綺麗になった?スッキリしている“って、来園される皆さんに感じてもらえる庭園になっています。
コロナ!コロナ!疲れます。 
でも、そんな時だからこそ、広々として“三密“なんか程遠い盆栽園で、ゆっくり盆栽と季節の移ろいを楽しんで頂ければと願っています。


毎年2回の恒例となっている、水石協会主催の文化事業資金協賛のオークション。
コロナ災禍となって、本来の会場である上野グリーン倶楽部での開催が難しく、
先日の協議で、屋外の広い会場が確保出来る羽生雨竹亭となりました。
それでも、一般の協会員の方々には、出品の業者代行や、オークション当日参加ではなく、
前日の下見会への誘導をして、会場の“密“を防ぐ準備をしています。
“協会の文化活動の一助になるなら“と、毎回愛好家からの“蔵出し“による貴重な水石・盆栽・鉢・水盤が多数出品されます。
1月の羽生開催を参考に、検温・マスク・消毒・は勿論のこと、今回は参加者の着席椅子の間隔も、厳密に線引きしようと思っています。
“これでいい“なんて言える状況ではなく、気がついたことで、出来る予防措置はすべてに尽くしたいと思います。
さて、会場となる私達の雨竹亭も出品する盆栽・水石の準備に入ります。

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“売りたい物“は中々売れるものはなく、“売りたくない物“は、参加される皆さんが出品を望まれる・・難しい準備です!
事務局を預かる身としては、希望出来高総額、約5,000万❗️(ちょっと無理かも、笑)

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