雨竹 盆栽 水石 便り

盆栽歴44年 盆栽家森前誠二がブログで綴る盆栽人の本音と 伝えたい日常の中の”心と技”

カテゴリ: 雨竹庵


20年程前、銀座の店で道場六三郎さんに頼まれて 盆栽の本格的な貸出し「レンタルサービス」を始めた頃、
新春くらいは贅沢にと、昔 宮中などで設えられていた松や梅の植栽による「季寄せ飾り」に挑んだものでした。
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ご用意させて頂く所も 20箇所以上となり、初春の銀座を彩る雨竹庵の象徴とまでなりました。
近年は 制作もスタッフに任せていましたが、どうも植栽のバランス・鉢合わせ・根締め・など、及第点ギリギリの感あり!
となり、若いスタッフ達にも 目と手で覚えて欲しくて、久しぶりに陣頭指揮に立って1日季寄せ制作に挑みました。
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1点の盆栽としては、物足りなく見える梅などが、松柏盆栽との組み合わせで、
お正月を寿ぐ立派な盆栽になってゆく姿をみんなが目に焼き付けてくれればと願いました。
「これは何処そこの方・その方を想って見て楽しんで頂く・・」
こんな当たり前の事をあらためて全員に体現してもらえたかと思います。
劣等生の様な樹達も“よく1年頑張ってきたね!”と声をかけながら、
ひと鉢ずつ 飾られる相手さまの前で、見事な正月の彩りとなってくれる事を願って・・・。


軽井沢の店に久しぶりに自分で立って、無事に20日で今年の店仕舞いとなりました。
お陰様で、13日間の売上げ 990万!
ありがとうございました!
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避暑に訪れる熟年のご夫婦・観光で街を歩く若いカップル・家族連れの自転車、
多くの方々が「ワァ!盆栽!キレイ!可愛い!」と ごく自然に声をかけて下さいます。
老若男女を問わず、盆栽が広く社会に受け入れられた事を痛感して、
誰もが無謀だと言った銀座へ店を開いたあの頃を思い出します。
こうして世の中が盆栽を身近な愛らしい存在に感じてくれるようになったのも、
この20年くらいの盆栽界全体の努力の結果だと思います。
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高くなくてもいいのです。
社会に暮らす様々な環境の人達が、ご自分に合った身の丈に合わせた盆栽の楽しみ方を伝えるのが、
私達の本当に大切な役目だと、年を重ねるごとに感じます。
この街で感じる特徴は、誰も仕事に疲れてあくせくしていないところです。
みんな、ここ軽井沢の清涼な空気と、日本屈指の避暑地を満喫されているのでしょう。
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日頃身を潜めている“日本人の美しい心の優しさ”が、日常を離れて本当の素直な自分の中に現れているのでしょう。
そんな心が、盆栽に対して微笑みを返してくれるのだと思います。
20年前、39歳の時 徒手空拳の中で開いた銀座の店。
多くの出会いと沢山の失敗、そしてそんな私を見守ってくださる方々の心。
すべてはこの言葉から始まりました。
『こんにちは!盆栽はお好きですか?』
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軽井沢の店は、自分が独立して本当にやりたかった事を 思い出させてくれます!
盆栽達の待つ羽生に戻ります!
また 慌しい日々が始まりますが、頑張ります!
本の執筆!?予定の半分でした!
なんとか時間を作って上梓に向けて鉢巻締めます!

【短期営業開始!】

7年目の軽井沢店が始まりました。
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最高気温で知られる 埼玉県熊谷市に近い猛暑の羽生本店
盆栽を守る為に 管理を中心とするスタッフ達も 毎朝6時に出勤して水かけをする中、
軽井沢店の常駐者が中々決まらず、結局 私自身が 水石協会の執筆100ページ以上を進める為、
ダンボールふたつ分の資料を携えて、店を守ることになりました。
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飾り付けの際も、友人の鈴木伸二氏が、激励に訪れてくれました。
店にほど近い所に、執筆に合う寝床を確保できたので、
昼間は店、朝夕は執筆とお得意様、という 日々が始まります。
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大観・春草・陳鳴遠・等々、盆栽以外にも 自分で好きな品々を羽生から運んで、
2週間の軽井沢を有意義に過ごしたいと思っています。
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こうして、1000円の可愛らしいミニ盆栽から、国風展に出品された真柏まで、
そして水石・添景などを飾って、避暑の街を歩く若い人達と触れ合うと、
20年前、銀座に店を出したあの頃を思い出します。
「盆栽はお好きですか?」
3個1000円の鉢をスウェーデンから一時帰国された母娘さんにご紹介している自分が、
“こんな時間が本当は一番好きなんだな”と、実感した初日でした。




【羽生に収蔵! 只今 詳細調査中!】

小田原在住の盆栽水石大家、小泉 薫 先生の邸宅より、ご親族の依頼を受けて、
所蔵されていた盆栽水石飾りの座敷用添景道具一式を、羽生に持ち帰りました。
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「盆栽水石界で楽しんだ道具をより広く愛好家の方々へ」と言う、ご親族のご意向によるものです。
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景道を創始された片山一雨先生の直弟子として、邸宅に陳列用の数寄屋書院まで設けられた小泉先生。
その蔵品のレベルは高く、
ここから小泉先生の友人でもある私のお得意様達に、受け継いで頂く思いで、ご紹介したいと思っています。
勿論、エスキューブ にご縁ある皆様にもご提供出来るように、ウェブサイトを通じて何割かはご紹介したいと思います。

水石協会『日本の水石百選』の執筆もあり(汗)8月8日からは軽井沢店の店番をしながら、
2週間ほど、“山にこもる”予定ですが、縁あって使いやすい別荘が借りられたので、
そこに 気に入っている数点を運び、訪れて下さる方々と、眼福の品々を肴に?お茶を飲みたいと願っています。
お時間のある方は、是非 軽井沢へいらして下さい。
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【7年目、お客様は良品を理解!】

人手不足で開店も危ぶまれた軽井沢店の夏季営業。

執筆関係も多く妻と2人で僅かな日数でも店を開けようと、
エスキューブ全体の夏期休業日を使って久しぶりの"現場担当"の日々です。
店にいてとても強く感じるのは、多くの人たちが
「あ!盆栽だ!」
と足を留めて下さる事です。
やはり、世界大会の社会への周知と影響は計り知れないものがあったんだなあ  と思います。
商売の方も、1000~3000円が例年の売り物でしたが、
店構えのために羽生から持ってきた10~30万円の盆栽・古鉢が、4日間の間に200万円売れました。
お客様達は、"持ちやすい良いもの"を手頃な値段で欲していらっしゃる事が、ヒシヒシと感じられます。
"いらっしゃい、こんにちわ"・・
ここから始まる人と人との出会いこそが、この仕事の一番大切な事だと、痛感する"避暑地の店"です。
お越し頂いて、ありがとうございます。

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