先日、私がナビゲーターを務めるYouTubeチャンネル「WABI CHANNEL」の撮影で、久しぶりに銀座雨竹庵に半日居ました。
25年前、徒手空拳で遮二無二開いた店、怖いもの無しで、経営学ゼロの私が“銀座森前“として店先に立って長い時が経ちました。

17年前、盆栽と水石しか分からずに走った私の不徳で、多くの方々にご迷惑をお掛けして、
無くなってもおかしくない嵐を、こんな私を“もう一度ガンバレ!“と応援してくださる方々のお陰で、今の雨竹庵として仲間が守ってきてくれました。
店に行くと、当時の佳き思い出、懺悔の思い出、様々な出来事が、走馬灯のように蘇り、
数年前までは、長くても30分くらいしか居る気持ちになれなかった店。

店先を飾る品々は、海外の方々への手軽なものに変わっていますが、
雨の日も風の日も、必死にこの店を守り続けてきた、現エスキューブ社長の堀越氏のコツコツとした日々が、滲み出ている店となりました。
内装は1階も2階も当時と変わっていません。

いつの間にか、“新参者“だったこの店も、銀座名店の団体「銀座百点会」でも、
中堅の古さの店となりました(老舗も多く、吹けば飛ぶような私達が比較できる会ではありません💦)
来店の7割を占める海外のお客様達の声の多くが、店先の30~100万の盆栽を見て感動して“持ち帰りたい!“と、毎日仰います。
植物検疫法や手続きの難しさ、現地での管理の不適合など、堀越氏が時間をかけて説明して、残念そうに店を出る日々です💧
もし、盆栽が自由に外国に持って行けるなら、店の売上は年間数億となるでしょう⁉️
それでも、ひとつ1,000円の鉢、道具・書籍、日本でボンサイショップに行った“思い出“だけでも持って帰って頂いています。
明治以来、銀座のレンガ並木と言われた頃から、たった一軒の盆栽専門店。

街行く人達が、“盆栽!“とびっくりして見て下さる光景。
“盆栽をご存知ですか?“ この言葉をどれほどかけたでしょうか。
あれからの長い時、盆栽は世界の方々が知る日本の文化として認知されました。
若い人達も、“オシャレだね!“ “カッコいいね“ と見て下さいます。
「銀座森前」から「銀座雨竹庵」名は変わっても、心に思うこの店の芯は変わりません。
いつまでも、この銀座で、盆栽と言う小さな小さな灯を守り続けることです。
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