雨竹 盆栽 水石 便り

盆栽歴47年 盆栽家森前誠二がブログで綴る盆栽人の本音と 伝えたい日常の中の”心と技”

カテゴリ: 雨竹庵


人の流れが戻ってきた銀座。
久しぶりに「銀座雨竹庵」で人と待合せしました。

海外の皆さんが、お土産に持って帰れる水石・道具・添景などを毎日お求めに数多く来店下さる日常にもどって来ました。
前身の“銀座森前“から数えて、もう24年になります。

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この街も私が徒手空拳で店を開いた頃からは、大分変わりました。
何処か“昔の銀座の面影“が消えてゆく気もして寂しい気持ちですが、それだけ日本と海外が近くなったのでしょう。
“和の文化を伝える銀座の商店“が減る中、四半世紀の歴史の“新参者“の私達。
それでも訪れる海の彼方からのお客さま達に、盆栽の素晴らしさを僅かでも記憶として持ち帰ってくれる事を願っています。

多くの海外の方が、“この盆栽を持ち帰りたいが“とお声を頂きます。

植物の検疫と言う大きな壁で、持ち帰れない事を伝えるしかない現状に、忸怩たる想いもあります。
小さな鉢に入っている盆栽が、果たして各国の自然を破壊するような病虫害の危険があるのでしょうか?
健康を維持する為に、日夜消毒をしているのに💧

“文化発信をこれからの日本の産業に“と、お上は謳い上げますが、
5,000~15,000円の盆栽に、数日又は数ヶ月かかる検疫面の諸条件は、理屈では通りますが、観光で訪れて下さる人達には無理です。

ハサミや持ち帰れる盆栽に関連する品々を、せめてもとお求めになる方々をお相手すればするほど、対応が出来ない歯痒さです💦

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それでも、七丁目の小さな店は、間もなく25年目を迎えます。
道ゆく人達の様子が変わっても、街並みが変わっても、銀座に一軒の盆栽専門店は、
今日も夕暮れの街灯りのショーウィンドウに盆栽を飾り、皆さんに“生の盆栽“をご覧頂いています。


非常事態宣言が解除されたばかりの東京。
勿論キチンと“三密“を避けての日常生活が必須ですが、そんな毎日にも「春」はチャンと来ます。
オフィスも店舗も休業が続いた去年の春。
そんな中でも私達「銀座雨竹庵」の盆栽が、
店先・エントランス・窓口・などに飾られる事を喜んで下さるクライアントの皆様!
本当にありがたいものです。
さあ!日本の花木の象徴「桜」の晴れ舞台の季節に入って来ました!


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各所のレンタル盆栽のお得意様達に、一番喜んで頂く花物盆栽です!
一年365日の内、室内に飾ると、その花姿はわずかに1週間。
その為に羽生雨竹亭のスタッフは、残りの350日以上を、“花のない桜“達と過ごして過ごしています。ホントにご苦労様!


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でも、いろんな場面に飾られる桜の盆栽達は、何処でも人気者です。
その花姿を見て、人が一瞬でも優しい心に包まれてくれるなら、一年の苦労は報われます。


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役目を終えて“我が家“へ樹達が帰ってきたら、消毒・植替え・手入れ・等々、また長い1年が始まります。
考えてみれば、クリスマスのモミの木・お正月の松竹梅・みんな1年を1度の時の為に生きています。
私達も、今日、今、この時、が「一期一会」の一瞬と思って日々を過ごしたいものですね。
ありがとう、桜たち。



コロナ災禍の収束が見えない東京。
私共の銀座店「雨竹庵」も、お客様・スタッフの罹患を防ぐことを考え、4月1日よりの休業が今も続いています。
その中で再開した銀座最大のコンセプトビル「GINZA SIX」で、盆栽の展示のお誘いがあり、
7月1日より、ギャラリー会場で大小数々の盆栽をご覧頂いております。
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外出自粛など、人々の日常の生活がままならない中、“盆栽で何か役に立てる事はないものか?”と、思案していた時のお誘いでした。
『夏を感じ、星を想う』きっと有名なコピーライターの方が考えてくださったのでしょう。
日本人は季節を五感で感じ取り、日々の生活の中で自然に接して生きてきました。
都会は本物の自然に触れる機会が少ない所、何気ない“生きる命”を見過ごしてしまう、まさに“東京砂漠”と言う言葉が昔流行りましたが、
今のウィルス災禍は、人が移ろう季節の素晴らしさを忘れ失うようなものを感じます。
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夏を感じ星を想う・・いいですね! 
そんな情緒って、生きてゆく中でとても大切だと思います。
それが、盆栽で皆さんに提供できたら・・。
名もなき小さな命から、数百年を小さな鉢の中で生き続ける命まで、
無機質な都会の中で、ひとりひとり、感じ方は違っても、盆栽から“何か”を想ってくれれば・・とても嬉しいです!
(9日まで展示・小店の銀座店長、島田君が常駐しています。是非見て下さい)


1998年5月39歳の春、明治以来初の盆栽店を銀座に開いて、経営を替えながら23年目の今、
4月1日よりしばらくの間の臨時休業に入ります。
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徒手空拳で初めて、どんな時も銀座の盆栽屋としての扉を開け続けた店。
コロナウィルスの感染予防の一環として銀座名店会の一員として断腸の決断をしました。
東京の災禍がどれくらいで終息するのかわかりませんが、・・ツライです。
家賃100万を超える店を閉め続けなければならないと言う辛さと、
たとえどんなに小さな商いでも、盆栽に興味を持ってくださる人達の「窓」であり続けようと思った店。
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しばらくの間、お客様の応対は羽生本店「雨竹亭」となりますが、
こんな時こそ、自然に触れ合い、空気の澄んだ盆栽庭園で災禍に疲れた心と身体を癒して頂ければと願っています。
歩いて数歩で通り過ぎてしまう店。
それでも人生の3分の一を費やした店。
盆栽達が寒い冬を乗り切って芽生える季節を迎えるように、
一日も早く元通りの銀座、華やいだ街で、いつものとおり「盆栽はお好きですか?」の声をかけたいです。

【世界に広がる文化】
先日 京都盆栽美術館の設計打合せに、オリンピック会場のデザインの一部も行なっている
日本デザインとの 
京都盆栽財団 理事長面談に立ち会う為に、夕方の灯り美しい銀座の店で待ち合わせました。
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久し振りに 見る銀座の店姿。
小さな店に訪れて下さる多くの外国人観光客。
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銀座の盆栽ショップ、盆栽好きの海外の方の多くがいつのまにかネット情報の中で店の存在をご存知で、
先日は 天皇陛下の式典に来訪された ジョージアの大統領も直接店に盆栽を求めにいらして下さいました。
私が自分でこの店を切り盛りしていた20年前とは、在り方も 求められる内容も様変わりしましたが、
日本の盆栽をご紹介する店としての意味は、何も変わらずに日々が続いています。
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もっともっと、この銀座の片隅で 皆さんにお伝え出来る“何か”を見つけてゆきたいです。

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