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盆栽歴44年 盆栽家森前誠二がブログで綴る盆栽人の本音と 伝えたい日常の中の”心と技”

カテゴリ: 雨竹亭

【吾妻五葉松「山の神」大改作!】

昨年の国風展売店で、鈴木伸二さんから入手した吾妻五葉松。
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昭和30年代、吾妻スカイライン建設に際して、道路予定地に自生する五葉松の採取が特別に許可されました。
この樹もその時に 下界に降ろされたものです。
根元部分に山採りならではの厳しい舎利芸を持ちながらも、全体として表面的に上手にまとめられている姿。
“ この樹は ちゃんと作るべき!” と思って、まず1年間 培養状態を高める事に専念しました。
厳寒の今、ここが手入れ時!  
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満を持して 大掛かりな枝抜きと基本的な樹形作りに挑みました。
吾妻五葉松の特性と言える “枝が直線的に走る” 嫌味を取り払って、
親幹も差枝も 左へ綺麗に流れる「枝元の作り」を 鉄棒とジャッキを使って進めました。
返しの枝も「鶴鍋」にならないように、元から折れるギリギリの畳み込みをしました。
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友人の寺川さん・スタッフの小川君・の協力を得て、なんとか、1回目の「今」出来る姿を浮かび出させたかと思います。
ここから2~3年の肥培管理で葉組みを増やし、重量感ある「山の神」が 目覚めます!
次の時代に伝承する樹の技。
この樹が盆栽界の晴れ舞台で 王者の佇まいを見せる頃には、私も老成した隠居になっているでしょう。
それでも、こんな仕事がなによりも好きです。
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【大型五葉松の植替え!】

厳寒の羽生第3培養場。
ここは未完の素材を手に入れて、少しずつ改作や手入れをする作品を生み出す「名樹のゆりかご」です。
今年の改作のはじめに、昨年 九州から運んだ五葉松の大樹、
プラスチックの大きな土管の様な鉢植だったものを、本鉢に入れ替える作業をしました。
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あまりに大きく、手で動かすことが大変なので、昨年買ったフォークリフトで吊り上げての根ほどきとなりました。
(フォークリフトを持つなんて、盆栽屋じゃないと思っていたのですが!)
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ここから切込み・枝作り・を繰り返して、樹齢150年のもう手に入らないクラスの五葉松大樹が盆栽界に登場します。
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こんな盆栽と格闘するような作業をみんなでしている時が、何よりも楽しいものです。
早春から陽春まで、国風展やお客様の手入れ・植替え・を挟んで、盆栽と「命の対話」をする時間が多くなります。
頑張ります!

【寝食忘れて手入れ修行!】

凍てつく1月の羽生、普段の仕事を終えての手入れ小屋での若者達。
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私達の時代は 修行という対価の無い盆栽を学ぶために住み込みで修行が当たり前の時代でした。
月1度の日帰りの休み、朝6時頃から遅い日は師匠が戻る夜中まで待機。
手入れの忙しい時期は深夜までの作業が続く日々でした。
今も木村正彦先生や、友人の鈴木伸二さんの所など、
その技の習得の為に 青春の大切な刻を盆栽に捧げる者たちも多くいます。
エスキューブは社会保険・厚生年金を完備した事業体です。
お客様と自分達の給料を稼ぎ出す為には、様々な仕事が日夜あります。
そんな中でも自分の盆栽人としての腕を磨くのは「自分自身の考え」と日頃から説いています。
将来の私の片腕?の見込みある小川君。
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中国の提携法人「楊凌雨竹亭園芸公司」から3年の技術研修で羽生にいるハオ君とツァオ君。
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そして見習いとして1年経ってもまだ先行きが心配な長野県からの前島君。
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“手入れの出来る僅かな季節、腕を磨きたいなら 仕事が終わってから自分で頑張りなさい!素材も道具も銅線も自由に使っていいから”
と 叱咤激励を続けているうちに いつのまにかみんなで手入れ小屋に夜いる時間が増えてきました。
“盆栽と向き合って夢中になる”そんな時間がどれほど貴重な経験なのか、私の年になると彼らの姿が眩しく見える時があります。
“そんなに上手くなくてもいい、盆栽を通して人として成長してほしい”
こんなこそばゆい言葉も心のそこから本心で願う自分、年をとったのかなあ?って思うこの頃です。

新春の盆栽飾り

明けましておめでとうございます。
私どもエスキューブを支えてくださるすべての皆様、昨年中のご芳情にあらためて御礼申し上げます。
本年も旧に倍してのご支援・ご交誼を宜しくお願い申し上げます。

年が改まるのは いつも良いものですね!
毎年の恒例ですが、元旦は朝 氏神社である下野国八幡宮へ詣でて、
神棚をあらためて、雑煮を食べ頂いて、師匠竹楓園へ挨拶に赴き、両親の墓参をして、羽生に午後戻ります。
会社組織として、一時は三が日を休んだこともありましたが、小僧あがりの私はどうしても
納得出来ず、
年明け元旦から庭の門を開けて愛好家の皆様をお迎えすることから、その年を始めたいと、古い昭和の人間を貫いています。
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関東の正月は晴れが多く、澄みきった冬空の陽射しの下で、
盆栽達が静かに新年を迎える姿は、何ものにも代え難い “盆栽はいいなあ!”と感じるのは私だけでしょうか。
“今年もこの子達(盆栽)と生きて行こう”と思う新春。
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7日までの新春盆栽展、静かに盆栽達と触れ合うひとときを楽しみに是非いらして下さい。
還暦の年、盆栽が教えてくれる“新たな出会い”で、1年を過ごしたいと思います。

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独立して21年、銀座の店を開いた年から この「ふきのとう」を、お世話になったお客様に1年の想いを込めて お届けしています。
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銀座の店を夜閉めてから 栃木の自宅に戻って、手入れ小屋もない中、小さな庭の露天で、ふきのとうの皮をむきながら鉢を合わせて、
ひとりひとりの皆様の顔を思い浮かべて かじかむ手を温めながら作ったあの頃、
その気持ちをスタッフにも受け継ぎたくてずっと続けています。
温暖化・ふきのとうの生産農家の激減など、埼玉の桑畑の畝で作っていたふきのとうも、
今では福島・山形まで 友人に自採りに出向いてもらっています。
橋の欄干や武道館の天に見られる「宝珠」に見立てて、
『来年も宝の芽がたくさん出ますように』のなぞらえの気持ちを込めています。
今年も本当に多くの皆様のお世話になりました。
来る年も皆様にとって素晴らしい年となりますように!
ありがとうございました。
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(元旦から羽生雨竹亭は、新春の盆栽飾りで 皆様をお迎えさせて頂きます。)
※ふきのとうは、販売品は作っていません。お得意様への感謝の形です

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