雨竹 盆栽 水石 便り

盆栽歴43年 盆栽家森前誠二がブログで綴る盆栽人の本音と 伝えたい日常の中の”心と技”

カテゴリ: 雨竹亭


名匠 木村正彦先生の所で6年の修行を終え、
故郷九州太宰府で著名盆栽家の父と正業に励む中、
最近は羽生雨竹亭の名木素材を一心不乱に手入れする森山義彦君。

26歳の将来を属望される彼は近来稀に見る
“名匠への期待”が出来る逸材です!

月のうち10日間程毎月手入れ仕事に泊まり込みで雨竹亭に暮らす彼を皆んなで応援してあげて
下さい

image


秋も徐々に色濃くなるにつれ、松柏盆栽の本格的な手入れが出来る季節になりまし
た。

先日ある所から未公開未完の五葉松が手に入りました。

image



荒ぶれた立ち上がりの姿
や葉性の素晴らしさが
「この樹は世に出る名木になる」と確信しました。
一の落ち枝を出来るだけ屈曲させ、各枝に
“はずみ”を持たせる間調子に仕上げる事で
今回第1回目の整姿を行いました。

引根の処理、鉢映りなどまだまだ完成迄にやらなければいけないことが山程ありますが、
どうぞご覧ください。

image

image


真柏の素材が激減する中、プロの月例市場
(交換会と呼ばれるオークション)に流通するクラスは
“国風展には届かず一般愛好家には高額”
と俗に言う中途半端なダブツキ品がほとんどです。

でもそんなクラスの真柏を樹造りや鉢合わせでワンランク上の鑑賞価値にすることが
私達プロの仕事だと思っています。

この樹はまさにそのような樹で真柏の大切な「風雪に耐えて生き抜いた姿」が感じられる所があります。

今回は見付(正面)を変えてひとまわり鉢を小さくして少しでも
“荘厳”な雰囲気が出るようにしてみました。

敢えて真柏の基本と言える
“根元に水吸いが見える見付”
と言う概念を捨てて天然の舎利幹の美を強調した正面として、中品ながら迫力ある景を見せる作品であることを大切にしたものです。

従来の正面の写真と両方を見比べてどち
らが良いかご覧になって下さい。

(どちらもいいかな?)
imageimage

 私の下に来て四年目となる新井君。

この秋初めて作風展の新鋭若手作家部門に挑戦します。
作風展といえば見事な改作による古木の姿が有名ですが、
年々コツコツと培養管理が続けられてきた樹や人がもっと再評価されるべきだと私は思います。

この若手部門のように様々な形で門戸を開いて多くの人々が
“挑戦”出来るシステムを広げていってほしいものです。

さて新井君は花梨の中品株立ちです。
親心としてなんとか入選することを拝んでおります。


image28


image27


10年振りに千葉県の九十九里方面に出掛けた時、偶然に手に入った古木真柏。

枝配りも時間をかけて創り上げた“本物”で将来はプロの眼を引く名樹となる可能性を持った樹です。
舎利芸の“磨き直し”や鉢映りの再考など、
まだまだこの樹本来の素晴らしさは半分しか表現されていないと思います。


image26

現在よりもやや左からの見付の方が真柏らしい“流麗”な線を強調できると思います。


全ての手入れが終わった後、またご覧にいれましょう!

↑このページのトップヘ