【訪れて下さる方々への庭園整備💦】
このブログが公開されている時には、もう京都で大観展の会場で右往左往している事だと思います。
毎年の行事なのに、大観展前になると、“どうしてこんなに忙しないのだろう“と自問自答します。
4日間のイベントの為にかかる準備、全部で10日間以上、毎日3~4名が、この準備に費やされます😥
正直言って、“この時間を使って、普段のような仕事をしていたらどれ程の手入れや作業が出来るだろう“ とも思いたくなります(笑)
出品される愛好家の皆さんとのご相談、お預かり、手入れ、卓や掛軸、そして添え物の取り合せ、
またお世話になっている京都国際文化振興財団(通称・慶雲庵)の、
企画展示の創案から出品物の選出、そして雨竹亭の10mを超える特設売店の商品準備に手入れ💦
もう40年以上、小僧の頃から続いている催事です。
今年は水石組合(水石を業とする団体・今年、新たな組織運営となりました)の特別ブース(展示販売会)が設けられ、
約300点超の水石・水盤・卓などが、一同に展示される企画が会場であります。
この総括責任者の役目となり、仲間の業界人との連絡や設営の準備など、目が回る大観展になりました😅
65歳を目前にするこの頃は、心の何処かで、“静かな盆栽人としての毎日“を渇望しているのでしょうかね❗️
会場へ運び込まれる雨竹亭のメイン商品達、庭内の“美しい樹達“が、“出稼ぎ“に出動する中、
それでも大観展に合わせて、海外の団体が羽生までいらっしゃいます。
残された樹々で、もう一度庭内を飾り込む💦
これも大切な仕事です。
普通の商売の盆栽園なら、“訪れるお客様に楽しんでもらう為“という、作業時間はあまりないでしょう。
私達の庭は規模も大きく、飾り替えとなれば、数人で丸1日かかります。
時々思います。“なぜこんなに苦労してでも、この形を取るのだろう“と。
生活のためだけなら、要らない事かもしれません。
お得意様・業界・売れる商売、これで足りるのかもしれません。
しかし、私には無理でしょう(笑)
この頃特に思うのですが、私は何故?何がしたくて、年を重ねてこうしているのだろうとふと思います。
きっと私は、“自分が何者なのか?“ “自分は何が出来るのだろう“
頭の中で考えることはいつも盆栽と水石を通して“伝えたい何か“なのです。
多くのお客様にも恵まれました。
挫けそうな時に、どれ程の人達に助けられてここに居るでしょう。
そんな七転八倒の人生ですが、どんな時でも、
“こんなことしたらいいだろうなあ“
“こう言うことをすべきじゃないだろうか“
そんなことばかりです💦
私は盆栽作家なんて高尚な者ではありません。
自分で手掛けた盆栽を買ってほしくて右往左往と世の中を泳ぐようなら、真の作家とは言えないし、
自分には出来ません。
私は"盆栽商"です。
絵で言えば“画商“です。
勿論、11年の住込修行を経ていますから、相応の腕には自信はあります。
でも私の“矜持“が、「ハサミと算盤は相持つものではない」です。
だからこそ、スタッフには作風展への挑戦の道も後押ししますが、私は生涯、
盆栽作家としての評価を得たいとは思わないのです。
盆栽や水石に対する“目筋“については、それは、自負こそあれ、
最終的には周りの方々が、判断されることだと思います。
初めて、画像のないブログを書きました。
2015年以来です!
ここからも毎日“迷いながら“ それでも盆栽や水石、そして周りのすべての人達に助けられて歩んで行くと思います。
心だけは、「禅僧になりたかった15の小僧」のままで❗️