カテゴリ: 日常
北関東唯一の盆栽中心の共販センター!
東北道から北関東道へ、都心から約1時間半、宇都宮・上三川インターを下りて500m。
『宇都宮緑花木センター』があります。
先日久しぶりに行く機会を得て来てみました。
インターネットや、手頃な飾り易い盆栽の「素材」を仕入れる穴場として、年に数回訪れていますが、
鹿沼市の花木センターのように、園芸品が主体ではなく、盆栽を中心とした数少ない共販センターとして魅力ある所です。
組合員制で、自分の棚場を月極料金で持った専門盆栽業・盆栽育成兼業農家・殆ど趣味の盆栽作出者・等々、それぞれが想い思いの盆栽を持ち寄っています。
“この樹は、ちょっと作り直せば良くなる!”や、あの棚は正札が比較的に安く、この棚は高い、と、
広い盆栽棚をゆっくりと歩けば、面白いものに出会えます。
エスキューブのネットオークションは、仕入値の原価のまま出品することが、殆どの方々が周知のものですが、
安く・良く・の材料を集めて、スタッフの手入れで仕上げて送り出す。
月々100〜150点の商品を準備するには、コロナの影響で開催が止まっている業界卸売市場だけに頼らず、
こうして自分で歩いて探してお客様に喜んで頂ける素材を探していこうと思っています。
毎週火曜日に始まり、翌週火曜日22時最終落札となるネットオークション。
皆さんも是非ご覧をなって下さい!
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秘蔵されていた樹齢250年の「幻の祖母五葉松」
【四天王発見!】
3年前、九州八女地方の山里で、代々守り継がれた絶滅種「祖母五葉松」が確認され、
3年前、九州八女地方の山里で、代々守り継がれた絶滅種「祖母五葉松」が確認され、
エスキューブによって『世界盆栽大会』の場で、総額1億円の公開がされたことは、盆栽界のニュースとして大きく取り上げられました。
今回、祖母五葉松を守った現地田中家から秘匿のうちに譲り移された「祖母四天王」と言われた名樹4点が、小店へ届きました。
田中家に残された幾つかの古樹は、現ご当主の意向で、“今あるものは、私の代はここで大切に遺したい”ということで、これ以上の割愛は当時から諦めていました。
今回、羽生に届いた四天王は、圧倒的な存在感。世界大会の巨樹3点に準じる現存が信じられないほどのものでした。
今回、羽生に届いた四天王は、圧倒的な存在感。世界大会の巨樹3点に準じる現存が信じられないほどのものでした。
“これだけの歴史的遺産をどのようにすれば良いものか?”
・・今は唯々現状な生育に努めることを第一に考えています。
3年前、九州に出向き、古老ご夫妻と膝を交えての相談をしたあの時を、ご夫妻の写真を見ながら思い出します。
3年前、九州に出向き、古老ご夫妻と膝を交えての相談をしたあの時を、ご夫妻の写真を見ながら思い出します。
“盆栽など何の役にも立たない。置場を薩摩芋を作るように捨ててしまえ”
との命令に、方便で「畑にする時の風除けに植えますから」と泣く泣く鉢から外して地に植え、
目立たぬように日々夜半に桶で水を与えたと当主田中氏に伺ったことを思い出しました。
盆栽人として、先人が命がけで守ってきたこの稀少種達、同じ心で良き彼らの安住の地を探したいと思います。
初公開!蝦夷松盆栽の王・銘『神威』完成❗️
【名匠・木村正彦師・渾身の作出!】
今から11年前、北海道盆栽界に太いパイプのある埼玉県盆栽業者より
「蝦夷松の未完・未公開の大変な樹がある。買わないか?」と連絡を頂き、現物を確認した時、
圧倒的な大自然が創り上げた天然樹形と、想像すら出来ない程の年輪の古さに“この樹は将来盆栽界の代表的な蝦夷松になる!”と確信しました。
但し高額であること、仕上げるのにある程度の時間がかかることなどから、
大型名木の著名愛好家である福島県の大家にお持ち頂き、植替え・整姿・針金掛け・を繰り返し、
今春、満を持して盆栽作家の頂点に立つ80歳にして今尚日々作品制作に励まれる名匠・木村正彦先生に完成への“最後の仕上げ”をお願いしました。
遠い昔より現地では「蝦夷松の王」として、“神”を意味する『神威・かむい』と言う名を冠されたこの樹は、人の手を嫌う程の存在感。
これに立ち向かい、樹と対峙できる作家はひとりしかいませんでした。
先日、仕上がったこの樹を所蔵者である福島県に持参して、予定される新たな鉢が、余りの大きさの為、1年前に中国宜興窯に特別注文しておいた朱泥長方に4人がかりで植え替えました。
これに立ち向かい、樹と対峙できる作家はひとりしかいませんでした。
先日、仕上がったこの樹を所蔵者である福島県に持参して、予定される新たな鉢が、余りの大きさの為、1年前に中国宜興窯に特別注文しておいた朱泥長方に4人がかりで植え替えました。
巨匠・木村正彦先生のアトリエ庭園
【初公開!改作室!】
桜の花がまだある中、木村先生が30年かけて手作りで作ったツツジの生垣はもう花が咲き誇っています。
桜の花がまだある中、木村先生が30年かけて手作りで作ったツツジの生垣はもう花が咲き誇っています。
このアプローチの奥が先生の自邸、左が作品庭園です。
80歳を迎えても毎日制作活動をされる先生。
80歳を迎えても毎日制作活動をされる先生。
最近の作品から代表的名品まで、この庭で静かな日々を先生と送っています。
そのすぐ脇の一室に先生が半世紀変わらずに盆栽整姿をされる工房があります。
今は私の津山檜の仕上げ仕事をして下さっています。
樹に向かい合って、膝の屈伸で仕事をした方が早いと言うのが先生の考えです。
この考え方・盆栽に対する姿勢にも頭が下がります。
コロナウィルス災禍で、外出での余暇がしづらい日々。
コロナウィルス災禍で、外出での余暇がしづらい日々。
ここは先生と盆栽の楽園のようです。
何も変わらない毎日が続いています。
何も変わらない毎日が続いています。