雨竹 盆栽 水石 便り

盆栽歴42年 盆栽家森前誠二がブログで綴る盆栽人の本音と 伝えたい日常の中の”心と技”

カテゴリ: 日常


【8月27日上野グリーンクラブ「水石協会 夏季大オークション」に木村先生 作品を協力出品!】

まもなく喜寿を迎える"名匠"木村正彦先生は、
今も毎日 新たな創作作品の制作に邁進されています。
小僧時代から40年のお付き合いを頂いている私ですが、
15での修行、11年間の住込み生活など、"森前君は僕に似ている"と 
天と地ほども違う私にとても親しくして下さいます。
先日 お伺いした時もご無理をお願いして、
今月の27日に上野グリーンクラブで開催される
水石協会主催の資金捻出を目的とする「夏季大オークション」に、先生の大切な作品を数点出品して頂くことになりました。
「木村正彦の作品」となれば今は海外を中心に、創作石付き盆栽などは、
予約状態(私も2年位 待っています!!)で、
オークションへの出品は、先生のご好意に他なりません。
登録をすれば愛好家の方々もどなたでもご参加出来るオークションです。
前日の午後は下見も出来ます。
是非 お楽しみ下さい。


【失われた広東窯の再現・普及を!】

数年来取り組んできた
"本物の中国現代名鉢"を日本に!
の願いが現実的にこの秋に届きます!

一昨年より試行錯誤の試作から始まった釉薬鉢の原点"広東窯"は、
今春の国風展での発表時は、均窯釉を中心に著名盆栽園の方々よりの注文で、
春に自分で植え替え用にと思っていた分さえも売り切れてしまいました。
一見すると、中渡均窯名器と区別すら出来ない作品と評価頂き、
苦労した甲斐があったと安堵したものです。

「石峰雨竹」と落款を押したこの一連の作品は、その後、窯元である作家本人 劉先生との
"高く売るのではなく、広く多くの愛好家に、永遠の定番と言われる"
と言う願いを基に、名器に伍すランクと、
釉薬の素晴らしさを普及する量産型の双方の制作に取り組んできました。

7月の広州は、気温40度! 
ただ立っているだけでも数分で着替えたくなるような汗が出てきます。
そんな中でも、劉先生と製作スタッフの方々は
私の為に数多くの素晴らしい釉薬発色を呈する作品を生み出してくれていました。
秋には皆様にご覧いただけると思います。

私の夢は、盆栽家としての実用と美意識で描いた鉢を造りたいと思い、
国風級の逸品作・100種 
一般の愛好家が楽しまれ使えるもの・100種 
を完成して、常時羽生に揃えてみたいということです。
「鉢を探すなら、羽生の雨竹亭に行って探そう!」
こんなことを夢見ています。
秋にはこの夢の一部をご覧に是非羽生へ遊びにいらして下さい。

【木村正彦先生に感謝!50年の愛育の結晶!】

先日、新潟県燕市に国風展出品の盆栽「蝦夷松」をお届けに行ってきました!
数年前 "父も高齢の為 整理を含めて相談にのって欲しい"と言う連絡で、
初めて伺った笹川さんの盆栽庭園。
まるで私が小僧に入った40年以上前の
"何処かで見た盆栽棚"の雰囲気をそのままに保存された樹々と棚姿に感動を覚えた事が昨日のように蘇ります。
挿し芽から増やし、育んだ蝦夷松の秀作群、数点の抜きん出た作品。
人に相手にされなくても気の遠くなる程の年月、日々盆栽と共に歩まれたとのこと。
こんな方の作った盆栽を一度でいいから中央の舞台に飾ってあげたい! 
そんな気持ちと笹川のお爺さんの夢が叶って、今年見事に国風盆栽展初入選となりました。
それには 日頃から私に親切にして下さる "世界の木村" 名匠 木村正彦先生 の ご協力が あったからこそです。
鉢合わせ・手入れ・搬出入 すべてを引き受けて下さいました。
元の鉢に戻して 管理上の問題がなくなるまで木村先生は、
ご自分の庭で管理下さり、約1年ぶりに越後の地に戻しました。
笹川さんの棚は相変わらずご自分の"作品"で一杯!

「夢が叶ったら欲が出ました。もう一回ダメでも挑戦したくなりました」
八十路を超えた老愛好家が次の夢を持つ!
素晴らしい事だと思いました。
戻した蝦夷松と共に撮った写真の左側には、ご尊父様より受け継いだ
「中野忠太郎の五葉松」が、斜幹の姿美しく愛育されていました。
おじいちゃん!また伺いますからね!!


【国風賞・内閣総理大臣賞 の盆栽達がズラリ!】

毎年 秋に京都で開催される「日本盆栽大観展」の実行委員長に 
永年の友人であり、盆栽作家の鈴木伸二さんが 任命されました。
" 協力してほしい"との 彼の懇願を請けて また 業界のボランティアが増えそうです(笑)。
先日 打合せで 彼の盆栽庭園へ赴きました。

相変わらずの 手入れの行き届いた 盆栽と庭 には、いつも頭の下がる思いです。

2年前、四国 高砂庵より、故岩崎大蔵先生の遺品盆栽 千点以上を 私の庭に運んだ時、
"息子の為に譲って欲しい"と 彼の願いに応えて割愛した真柏。
当時は状態もあまり良く無く、"彼なら蘇生出来るかもしれない"と思って譲った樹。
葉の緑も濃く、樹勢が素晴らしくなっていました。
"彼に託して良かった!"と、心から思いました。
きっと次の時代、木村正彦先生のところで腕を磨いた彼の息子さん達が、
名樹への道を歩ませてくれるでしょう。

私や伸二さんがここから
"やらなければならない事"・"次の人達に受け継がせなければならない事"、
いろんな事を思う小布施の1日でした。

我が水石協会理事長・小林國雄先生 る創作エネルギーに脱帽!】

世界大会の余熱冷めぬ中、私も事務局長を務める 
日本水石協会主催の歴史ある展示「日本水石名品展・明治神宮」の 
出品審査会・撮影会が、理事長邸宅でもある「春花園盆栽美術館」で 行われました。
久しぶりの理事長邸、世界大会に飾られた黒松「雲龍」も 本来の居所に帰って元気そうでした。
"森ちゃんのお陰で、世界大会・日本の水石百選 も、上手くできてありがとう"
と、相変わらず、上下もなく、ご自分の思ったことを平らに仰る"大好きな"方でした。
驚くのは 庭に溢れるほどの 大型盆栽達です。
ほとんどが、手に入れた姿からご自分の創意を加えた「小林芸術」へと変貌していました。
"俺は樹を作っている時が一番幸せなんだよ" 
本当にこの方は、樹と語り合ったり、喧嘩したり、慰め合ったり・・・
盆栽家、ただひとりの「孤高の作家」なんだなとあらためて思いました。
私と11歳違い、69歳にして、創作意欲は私以上です。
一緒に撮った写真の通り、私はこの"ヤンチャで、わがままで、涙もろくて、人情深い" 作家の、
クシャクシャの笑顔が大好きです。
ああ、また上手にコキ使われそう!!(笑)

↑このページのトップヘ