雨竹 盆栽 水石 便り

盆栽歴49年 盆栽家森前誠二がブログで綴る盆栽人の本音と 伝えたい日常の中の”心と技”

カテゴリ: 日常


もう半年以上、全国で盆栽の盗難が続いています。
関西を中心に、盆栽園からの被害報告が続いた昨暮。
中品盆栽の高級品など、“昨日の深夜、アソコもやられたらしい“ ・・こんな知らせを毎日聞く辛い日々が続いていました。

業界挙げて、情報の共有をしたり、過去の被害からの注意勧告など、
“受け身“ではあっても仲間の被害を何とか食い止めようとする業者間。

海外の犯罪チームの犯行らしい事は、初期より指摘されていました。
盆栽園は勿論来園される方々を歓迎します。
その来園を利用して、下調べをして、僅か5~10分で10~15鉢を持ち出してしまう💧 
計画指示役・下見役・実行犯・ヤミ取引役など、完全に組織化されているようです。

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私共も、アラーム、防犯カメラ、パトロールなど、大切な盆栽達を守る為に様々な設備や契約をしますが、犯罪は中々止まりません💦
毎日水を与えて、その成長を見守る盆栽。
商売とは言え“愛情“がなければ出来ません。

基本的に盆栽業に携わる者は、“盆栽を盗むなんて有り得ない“という、自分と同じ考えが、基本になってしまいます。
また、そうであってほしいと言う願望もあるかと思います。

羽生には、培養場の各区画に“番犬“がいます。
広い庭内、彼らはいつも夜には庭に放してあります。

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ゴールデンレトリバーやラブラドール、優しく大人しく、盲導犬も多い犬種です。
やっぱり、どんな設備よりもこの子達の“守り“が、何よりも頼りになります。
自然を愛する趣味の盆栽。
どうか、金銭としての悪意が1日も早く消えてくれますように❗️


25歳の時から40年のお付き合いのある愛好家の所へ伺いました。
同じ65歳!
定年して盆栽三昧の日々を送られる手入れ好きの穏やかな方。

北関東の寒気を避ける為、納屋を冬室代わりにして、雑木類を保護されていました。

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もみじ・花梨・楓・椿・・花物がお好きな方。
苗木のような樹から刻を惜しまず40年❗️
いつの間にか、丹精が形になり、美しい樹相を見せるまでになりました。
“太くなくても、展示会向きでなくても、自分の好きな盆栽を!“と言い続けて来た方。

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五葉松・赤松の文人形もお好きで、“ウチの樹達は、風がすり抜けていくよ(笑)“と
いつも変わらぬ方です。
実用で集めた、山秋や鴻陽、そして秀峰、数えれば500点‼️

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あれを入れよう!これに合えば!としているうちに、集まっちゃった‼️と笑顔。
趣味家と言うもの、誰かに評価してもらおうとか、高く売れるようにとか、そんな事全く無い盆栽人生。
羨ましくもあり、見習うべきところもあり、の1日でした。


YouTube「WABIチャンネル」の撮影を兼ねて、雨竹亭がある羽生、飾りの求道に生涯を費やした、
故根岸庄一郎先生(号・雨卲)の遺された本格数寄屋建築の中に、盆栽飾りを今年初めてしました❗️

“明けやらぬ春“・干支の辰(龍)が不二(希望や夢)を目指して昇る。
こんな想いを、玄関・寄付床・書院・茶室、これが“ひとつの主題“で構成されている世界観でまとめてみました。

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玄関脇には、雪屋の香炉、京都清水焼の名工、清水六兵衛の作。
寄付には枯淡の幹味の野梅、掛け物は「雪に独雀」横山大観と並ぶ近代日本画の巨匠、竹内栖鳳の筆。
この2か所に込めた想いは、深々と降り積る雪、梅の花もまだ咲かず、雪上の一羽の雀は、寒さの中翔ぶ刻を待っています。
初春から早春へと移る手前、季節の訪れをじっと待つ“今“を表している世界です。

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本床(書院床)に飾られた真柏、細身ながらも厳しさを宿す姿は、まさに“龍が翔け昇る様“を感じさせています。
天を仰げば、そこには神厳なる霊峰。
不二は山でありながら、その姿を超越した“仰ぐシンボル“。
真柏の“龍“は、この神山に登ろうとする私達の心。
あえて脇床に大型の“大八洲・おおやしま“を配したのも、
“山“の被りと言う“忌み飾り“を承知の上で古典を超えて、年の初めの様々な“願い“を飾りに込めてみました❗️

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茶室には、数少ない門司梅花石。
“まだ咲かぬ梅の花、石の上だけでも咲き待ちの心を伝えたい“、これも願いを込めました‼️
掛け物は、若き“飾り道具としての掛物“の研究に尽力される、石川清秋師の“細雪“。
今年も早く“春よ来い“‼️


明けましておめでとうございます。


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この拙いブログも、9年目に入りました❗️

ありがとうございます。

元日の夕方、北陸を中心に起きた地震💧 

多くの人達が辛い思いの中に新年を迎えられる事になってしまった事、心からお見舞い申し上げます。

 

日常の盆栽屋の独り言から、いつの間にか海外の出来事、果ては、京都大徳寺での庭園❗️

あっという間でもあり、その中で経験した事、出会った人々、

振り返れば“いろいろあったなあ“と思うことばかりでした。


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15歳で盆栽の道に入って、50年の時が経ちました。

私のような好き勝手にしか、物事を出来ない劣等生が、ここまで来れたのは、

周りを支えてくれる家族や仲間、そして何よりも見守って下さるお客様のお蔭です。


美しい自然は私達日本人の宝物です。

それでも時に私達に苦難と試練を与える事もあります。


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でも日本という国は、これをいつも乗り越えて、生きてきました。


新年の床の間飾りをしました。


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“辰年“に因んで、真柏と龍の掛物、

前年の“ウサギが跳ねて、龍が天へ昇る年“になってほしいと、願いを込めてみました❗️

掛物の龍は富士を目指しています。

龍ほどの仏性の化身でも、霊峰から見れば、小さいものです💦

それでも雲間を貫いて“目指す山“へ翔ける龍の姿。


今年も、お客様、業者仲間、スタッフ、そして私を見守ってくれる家族に感謝しながら、

盆栽人として、精一杯の一年を過ごしたいと思います。

今年もどうぞ、宜しくお願いします。

皆様にとっても、佳き年となりますように。


【多くの出会い・たくさんの感謝・次の幕開けへ‼️】

12月26日22:00・10年余り途中で数ヶ月のお休みをしながら続けてきた、Yahoo!オークション(以下、ヤフオク)の雨竹亭盆栽水石オークション。

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最後の出品、皆さんの落札を終えました。
今までの出品総点数は8,000点を優に超えています❗️

“これからの時代は、Web上の市場の公開性が大切“  こんな事をスタッフで考えて始めたヤフオク。
初めは各種対応も含めて苦労の連続でした。
でもその中でも、
“商品説明には皆さんに出来るだけ、掲載品の良い所は勿論、欠点や留意点もキチンと伝える“
これを最後まで貫いた仕事だったと思います。

現在の当社の担当2人になって、安定した閲覧を頂いたヤフオク。
楽しみに観て下さった皆さんには、長い間の感謝しかありません🥲

時代は少しずつ変わり、当社自身の雨竹亭の販売サイト(ECサイト)への応答が増え、海外も含めて多くの方々が利用して下さっています。

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正直申し上げて、“ネット上で顧客同士がビッドを繰り返し、競り合う“という、オークション。
参加される皆さんの楽しみにもなる事は充分理解しています。
しかし、“盆栽水石の文化と市場性“という社会性を大切にしながらお客様に商品を提供していく雨竹亭としての考え方。

ひとつの盆栽・ひとつの鉢や水石を、その内容の説明、評価としての価値、愛好家の皆様に良品を提供させて頂くと言う理念。
そんなコテコテの“昭和の修行盆栽人“は、流動的な販価にも見えるオークションシステムには、中々馴染めずにいました。
それでも、会社運営のため、若い幅広い趣味家の方々への宣伝など、
若いスタッフに背中を押される感じで、“会長はとにかく良い解説をお願いします“と
日々“この樹・この水石にどんな言葉をかけてみようか“ そんな気持ちで、文を起こして来ました。

雨竹亭のECサイトが、羽生雨竹亭に来園される皆さんと同じものをWeb上の画像でも見易く、分かり易いように、
少しずつでも映像も全体構成も日々改善した結果、今では掲載商品が即日の応答を頂くまでになって来ました。
ありがたい事です💧

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新年より、雨竹亭の商品販売サイトは、毎週今までの倍の点数をアップする事になりました。
この為、残業覚悟で日々業務に勤しんでくれるスタッフの苦労を熟慮して、
“二兎は追えず“の例え、長く皆さんにお楽しみ頂いた、ヤフオク出品を終了する事になりました。

ありがとうございました。
廉価品から国風展級まで網羅する盆栽、小品から大型の展覧会出品記録を持つ名石まで掲載の水石。
和物から渡来品まで幅広い盆器の数々。

是非、雨竹亭のWeb販売サイトを楽しんで頂けますよう、お願いします🤲

雨竹亭オンラインショップ

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