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盆栽歴45年 盆栽家森前誠二がブログで綴る盆栽人の本音と 伝えたい日常の中の”心と技”

2020年04月

【初公開!改作室!】

桜の花がまだある中、木村先生が30年かけて手作りで作ったツツジの生垣はもう花が咲き誇っています。
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このアプローチの奥が先生の自邸、左が作品庭園です。
80歳を迎えても毎日制作活動をされる先生。
最近の作品から代表的名品まで、この庭で静かな日々を先生と送っています。
そのすぐ脇の一室に先生が半世紀変わらずに盆栽整姿をされる工房があります。
今は私の津山檜の仕上げ仕事をして下さっています。
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先生は昔から正座をして針金掛けをなさいます。
樹に向かい合って、膝の屈伸で仕事をした方が早いと言うのが先生の考えです。
この考え方・盆栽に対する姿勢にも頭が下がります。
コロナウィルス災禍で、外出での余暇がしづらい日々。
ここは先生と盆栽の楽園のようです。
何も変わらない毎日が続いています。


福島県へ手入れに出向いた時、昨年の同じ頃初めて出会った「種からの栽培」を今も大切に続けている『野尻種苗』さん。
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何も無い所から新しい命を産み出し、そこから将来の盆栽が誕生する・・
私達盆栽家が忘れかけている原点の姿がここにあります。
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名木や名器を扱う日常、そんな日常がコロナウィルス災禍で崩れている今、15歳の冬、修行に入った46年前のあの時、
毎日ハウスの中で“元接ぎ”技法で八房五葉の苗木を各種作っていた頃を思い出しました。
先日も栃木県の交換会で、あの頃作った瑞祥が立派な盆栽になって登場したことは、この福島の実生苗作りに通じる感慨がありました。
人々の生活すら煩わすコロナウィルス。
こんな時盆栽業としてすべきことは、次の時代に残す命をたくさん作ること、
そう思ってスタッフに相談したら、みんな“やりましょう!”と言ってくれました。
事情を話して野尻さんの常務が
「本当は契約栽培が殆どですが、森前さんのおっしゃる気持ちに応えたいので、特別にお分けします」!
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五葉松3年生1000本・黒松2年生500本。
私達はこの命を守り育てる責任があります。
仕事もしづらい毎日、こんな時新しい命にふれることは、とても嬉しく、何か忘れていた感覚が蘇ります。
一年後、この子達がどんな姿になっているか、ぜひご覧にいらして下さい。
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【総額10億円超えの春の手入れ!】

福島市に八分咲きの桜が咲く中、
毎年恒例の舩山会長邸・春の手入れ植替えにスタッフと宮城県の加藤充君・埼玉県の森山義彦君の合計7人で伺いました。
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あいかわらずの名木群。
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無粋な盆栽商的見方をすれば、ここにある盆栽達で約10億円と言う価値もあながち夢とは言えません。
手入れの方は総数200点を超えるコレクションの内、事前に予定した数十点を手始めに、
今回は外庭に植えてある8年前に移植して届いた吾妻五葉松の素材の鉢上げもしました。
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十数年、毎年行なってきた植替え手入れですが、いつのまにか樹が徐々に古色と格を帯びてきたのを感じます。
鉢合わせも既に尽くしたものが多くなり、根ほどきによる「本植替え」と、
表土の目詰まりを避ける為に、上土をはずして表面の水の浸透を良くする「表土替え」の二分する作業をしました。
出入り方として、普段は舩山会長に水遣り・消毒・施肥・をお願いしている中、会長が普段盆栽を管理なさる時に、
少しでも樹の為になり、会長の仕事が楽になる事を願って、それぞれの樹に合った手入れをしました。
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おひとりの愛好家の棚をこうして長くお手入れに入らせて頂くと、“盆栽は手入れを続ける事で完成されていく”ということを実感します。
金銭的な価値観などここにある樹達には関係ありません。
みんな平等に舩山会長の愛情を受けて育っているのです。
五葉松のふるさと・福島県吾妻地方。
吹く風の冷たさが樹を育んでくれる事を肌で感じる3日間でした。


1998年5月39歳の春、明治以来初の盆栽店を銀座に開いて、経営を替えながら23年目の今、
4月1日よりしばらくの間の臨時休業に入ります。
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徒手空拳で初めて、どんな時も銀座の盆栽屋としての扉を開け続けた店。
コロナウィルスの感染予防の一環として銀座名店会の一員として断腸の決断をしました。
東京の災禍がどれくらいで終息するのかわかりませんが、・・ツライです。
家賃100万を超える店を閉め続けなければならないと言う辛さと、
たとえどんなに小さな商いでも、盆栽に興味を持ってくださる人達の「窓」であり続けようと思った店。
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しばらくの間、お客様の応対は羽生本店「雨竹亭」となりますが、
こんな時こそ、自然に触れ合い、空気の澄んだ盆栽庭園で災禍に疲れた心と身体を癒して頂ければと願っています。
歩いて数歩で通り過ぎてしまう店。
それでも人生の3分の一を費やした店。
盆栽達が寒い冬を乗り切って芽生える季節を迎えるように、
一日も早く元通りの銀座、華やいだ街で、いつものとおり「盆栽はお好きですか?」の声をかけたいです。

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