雨竹 盆栽 水石 便り

盆栽歴44年 盆栽家森前誠二がブログで綴る盆栽人の本音と 伝えたい日常の中の”心と技”

2018年11月

【羽生に到着!】

九州八女山麓の古い歴史を持つ松の産地、

この地で明治の初めには人の手で手入れが始まった五葉松達が、ようやく羽生に到着しました。

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1年前に交渉して入手して、“根巻き”による樹の樹勢安定を図り、安全を確認しての輸送でした。

友人の庭師を頼んで、大型トラックから下ろし、鉢入れをスタッフみんなで1日がかりで行いました。

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見上げるような大きな松、“こんな大きなものが盆栽になるのか?”という方々もいます。

勿論 日本元来の座敷飾りの盆栽とは一線を画すものですが、間も無く還暦となる私は、

自分の寿命を遥かに超えるこの松達を眺めていると、普段 世間を生きてゆく為の疲れがどこかに行ってしまうように感じるのです。

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“すごいなぁ、よく生きているなぁ、元気だなぁ”と。

ここからこの子達も羽生の一員の仲間入りです。

時事刻々と自然の中に生きてゆく姿を有り難く眺めながら、“どう生きるべきか”を 教えてもらおうと思います。


【さいたま市大宮盆栽美術館】

10月26日から約1ヶ月の長期企画展示としてスタートした 木村先生の作品展。
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先生と美術館からの依頼で 館内展示と図録に所載する 拙文を書いた私、初日を避けて2日目に美術館に伺いました。
木村先生との連絡で、美術館にはいらっしゃらない日だったのに、
駐車場に着いたら、先生がわざわざ来て下さっていたので、恐縮の限りでした。
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この盆栽美術館として、館内全体を“ギャラリー”的に照明を落として、
外光を遮断した仕様は、今回の作品展に対して効果的だったと思います。
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普段先生の庭で拝見している樹々達が、木村正彦と言う作家の作品である事を強く印象つけられる展示、
ご一緒に拝見しながらいつものように冗談を交えての笑顔の談笑。
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先生の自宅に戻ってからのひと時も“この方が世界の木村?”と、あらためてそのお顔を見てしまうほど、変わらない姿。
先生のご理解があって、この作品展終了後に開催される「日本盆栽大観展」の私の大ブースに、
先生の作品から抜粋した数点を、作家の作品として販売も含めて扱わせて頂く事になっています。
「森前さんに私のこの種の作品の評価はお任せするよ」と言われて、プロとして、その扱いに深い責任を想うものがありました。
「作家の作品としての盆栽の評価と流通」これからの盆栽界に 大切な在り方を示す機会と
頑張りたいと思います。
多くの皆さんにも 私が企画構成する 木村先生の作品展示、大観展での観賞を是非お待ちしています!
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【年に2回の 庭内全域を解放しての 展覧!】

1日〜7日、春に続いての羽生本店「秋の観賞会」が始まりました。
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迎庭・応接展示室・展示場・中庭・収蔵庫・など、
雨竹亭の全域をお越し下さる皆様に公開しての観賞会です。
樹齢数百年の古樹名木から、掌に乗る可愛らしい季節の実物盆栽・文物と言うべき名器や卓、そして数百点の水石群。
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秋の1日を 盆栽水石三昧で亭内を逍遥出来る陳列にしました。
普段何気なく棚の片隅に生きてきた樹達が、“私を見て下さい!”と言わんばかりに、静謐な美しさを競い合っています。
国風展級の名品は勿論素晴らしいものですが、細き僅かな鉢に生きる旋律を見せる樹々は、心に沁みるものがあります。
社員・研修生・皆んなが 雨竹亭の中に生きるすべてを見直す機会でもあり、
“この樹はこんな見方や飾り方もあったんだあ”と、展示会の準備が、プロとしての勉強にもなる舞台でした。
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日々の冷気で色づきを変えてゆく葉物盆栽、引き締まった空気で葉色に厳とした強さを増す松柏類。
千点を超える盆栽達の競演をご覧になりに来てください。

羽生本店雨竹亭

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