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盆栽歴44年 盆栽家森前誠二がブログで綴る盆栽人の本音と 伝えたい日常の中の”心と技”

2017年10月


【ニューヨーク・ワシントン】

2年ぶりにアメリカに来ました。
今回は今年の春に ワシントン国立植物園内にある盆栽庭園に
私の所蔵する盆栽を3点寄贈したことで、式典に所蔵招聘された事で 計画しました。
40年前、日本から建国200年を祝って贈られた盆栽達、
40周年の式典を前に羽生の庭からワシントンに届けた盆栽。
振り返れば41年前、修行3年目の年にアメリカへ行かせてもらえる機会がありました。
直前になって17歳と8ヶ月という事で、単独渡航が中止になった事を思い出します。
そして今回、植物園全体を管理するアメリカの財団理事長の招待で式典に行く事になったこと。
"人生は不思議な巡り合わせだなあ"とつくづく思いました。
渡航に先立ち、ニューヨーク盆栽会より「途中の日程で講演を頼みたい」
との依頼があり、旧友達の誘いを断るわけもいかず、
ニューヨーク・ロチェスター・ワシントンの行程を作りました。
途中、毎年お世話になっている愛好家のダグラス邸にお邪魔して、
お手入れのお手伝いもする事になり、日頃中国での手入れに苦労をかけている白石君と森山義彦君を、
将来の経験と記憶の為に、同行させました。
旅の途中ですが、ダグラス邸の素晴らしい盆栽庭園と道すがらの景色をご覧下さい。

【150年の五葉松根連り】

朝夕の秋風が身心ともにありがたい季節になりました。
ニューヨーク・ワシントンの講演旅行に 出かける前に、
雨竹亭の応接床の間に、先日 木村正彦先生に整姿針金施術をお願いした、
樹齢150年を超える五葉松の根連りを飾ってみました。

叢雲を抱く澄み切った秋夜の空に煌々と明けき姿を見せる名月。

遠くを仰げば、峻険な山々が刻の流れを嘲笑うように、凛然と山容を見せています。

五葉松の各幹は、それぞれに揺れ立ちながら、ひとつの大きな景色を描き、
まさに"松風を聴く"と言う言葉を一席に現出出来たかと思います。

名僧の残された詩を思い出します
「月落ちて 露光冷やかなり 松根 羅屋を照らす」
本格的な盆栽飾りを楽しむ頃となりました!

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