12月に上野グリーン倶楽部で開催される「第49回・日本盆栽作風展」に、
この雨竹亭から巣立った盆栽家と現役のスタッフ達が出品に挑戦して、各樹共にそれぞれ受賞の評価を頂きました❗️

10年の羽生、1年の辛苦の中国、今は奥さんとお父さんと故郷宮城県多賀城市で、お客様の手入れを中心にした活動をしています加藤くん。
東北人らしい“朴訥“とした性格。
福島の著名愛好家の舩山様の所では、いつも手入れを手伝ってもらっています。
今回、舩山様のご厚意で、彼が長年手入れを続けてきた蔵樹を出品させて頂きました。

“本物の吾妻五葉松の古樹“として、プロ達も夙に知る名樹。
作風展と言えば真柏を中心とした、“表裏逆転“や、素材を大きく変える姿にどうしても注目が集まりがちですが、
多くの盆栽家達が、その樹の持つ“個性と味わい“を損なう事なく、
年々と愛培を重ねてこそ醸し出る“老樹の姿“を“作り過ぎずに培養する“ 事も、
立派なその盆栽家の“作風“では無いでしょうか!
中身の濃い樹と言う評価で、この樹も“委員会賞“を頂きました。
舩山様ごとく、“一所懸命手入れをしてくれる方々、少しでも若い皆さんの為になるなら“と、愛樹の出品を快諾して下さいました。

小店副社長、島田君も、同じく手入れのお手伝いをしている愛好家の方より、
岩しでの古樹をお預かりして、同じく委員会賞となりました。

スタッフの近藤君は、数年前より、先の舩山様より“この子に1本樹を預けてくれませんか?“とお願いして、
五葉松の根上がり盆栽を、整姿・針金・植替え・鉢合わせ、そして何よりも大切な“時間をかけた落ち着き“を培養で仕上げました。
結果、新鋭作家部門で、初挑戦での“銀賞“❗️
よく頑張りました。
盆栽家、将来に夢を持つ若い面々は、作風展などに出品したくても、その素材を自分のものとして長く持ち続けるには、資金力が足りないものです。
資産家や盆栽園の二代目など、恵まれた環境の者ばかりではありません。
今回のように愛好家の方々が、見守って協力してくださる事で、成り立つものです。
さて、3人とも来年への心構えが大変です💦
ガンバレ❗️ヒヨコ達‼️