コロナ禍の前年秋、木村先生達一行と中国真柏山採りの現地視察に出向いて以来、
その後のコロナ禍もあって、4年と言う時間を海外に出かけませんでした。
雨竹亭オリジナルの盆器も在庫が底を付きはじめ、その制作現場との打合せもあって、久しぶりの訪中となりました。
まずは私の中国との“窓“を開けてくれ、木村先生と共に日本で3年間見守った若者2人、郝(ハオ)君と、趙(ツァオ) 君を、
“手軽な盆栽の商売人“にはならずに、真の盆栽家となるよう、屋敷内に住まわせて下さる、王永康先生の所へ伺いました。
70歳を超えて今なお、“中国盆栽界の良心“として多くの後輩に慕われる王先生。
伺った時も、黒松の逸材中の逸材を、友人の台湾名匠と見事な改作をされていました!
2万坪の庭内❗️
数えきれない程の真柏・黒松・五葉松の将来性高い所蔵樹達。
“4年経てば、日本の皆さんにも高い評価をしてもらえる樹になれば“と、
樹の将来を見据えた捉え方は、私達日本の盆栽業も見習わなければと、痛感しました。
もう一つ、11月に京都で開催される、“第43回日本盆栽大観展”の世界から3名選ばれた、
海外審査委員として、アジア地域を代表する、常熟市の張小寶会長への表敬と、大観展審査委員の招聘状のお届けです。
愛好家として、人徳者として、中国盆栽界の頂点に立つ張会長。
その盆栽コレクションは、4年ぶりに見ても、圧倒的な名樹群❗️
しかも、日々スタッフの方々への指示で、満点と言える管理状態と樹造り❗️
自身に関わるすべての人達に対する、真摯な思いやり。
国を超えても、社会制度が違っても、盆栽を愛する人達の“輪“は、“ひとつの願い“の中にある事を感じました。
“社会やそこに暮らす人達が安寧で幸福であること“です。
何十回も訪れて来た中国ですが、こうして長い期間を経ても、多くの事を教えて頂いたように思います。
さて、明日からは、“盆器の旅“の始まりです❗️