長野県須坂市、真柏の名園「井浦勝樹園」井浦貴史氏が、
先日の日本盆栽作風展選考会において、映えある内閣総理大臣賞を受賞されました。
作品は国内真柏名樹の中でも、秀でた名品として名高い「風神」! 

IMG_7901
十数年前、まだ三十代前半だった氏が、“涙の無冠“を味わった樹。
“捲土重来“ 以来栄冠を夢見て作出の日々を続けた樹です。

私は井浦氏の先代より、二十数年前、真柏逸材を数多く譲り受け、
山採りの真柏と言うものの素晴らしさを体感させて頂いた思い出が蘇ります。

この名樹「風神」先代が艱難辛苦の末に、長野へ運んだ井浦家の“宝“  幾度も譲渡の話があり、
私の所にも“仲介をしてほしい“と、何度も交渉願いの相談がありました。

家が建つほどの金額!
それでも彼は譲ることなく、“家族の生活が成り立たなくなったら“と、自園に残されました。
若き頃の作風展での屈辱💧
天界に散った亡き先代への想い、彼の心の内を想えば、今回の受賞は唯々拍手を贈りたいです。

IMG_7902
井浦家はここからも圧倒的な真柏の作出を続けるでしょう。
空に向かって先代に伝えたいです。
“お父さん!貴史さんが見事に果たしましたよ❗️“と。