熊本へ出向く諸用を得て、久しぶりに九州八女地方、みやま市の田中古老の所へお邪魔しました。
初めてここを訪れた時、“こんな種の五葉松が九州の地にあるなんて!“と、興奮と驚きを持ったことが、昨日のように思い出されます。

盆梅の作出で生計を立てられている“梅花園“主人、田中古老。

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代々守り継いで来られた“絶滅危惧種“祖母五葉松の正統な血を守り抜いてきた方。
梅の鉢々に囲まれた中にある、信じられない葉性の細やかで美しい五葉松の巨群。

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無理を言って割愛を受けたあの頃と何も変わらない景色、古老だけが少し歳を取られたかなと思いました。
それでも二人で松についての会話をすれば、時が経つのを忘れるくらいの古老の矢継ぎ早の質問の嵐!
幾つになっても盆栽の作出にかける熱意はそのままの姿に頭が下がる想いでした。

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老成してゆく祖母五葉松達。
古老も同じように齢を重ねていらっしゃいますが、夫人によれば、今夏も体調を崩されて夫人が水掛けに苦労されたとの事💦

いつかはこの稀少種の“次なる担い手“にバトンタッチの時が来るのでしょうが、
古老は日々この樹達と過ごす事こそが、老の長寿の秘訣かと思います。

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美しい山々に囲まれた地。
古老も祖母五葉松達もいつまでも健やかに。