【梅の香満ちる庭園・咲き替わる盆梅達】

国風展など、業界の慌ただしき2月も過ぎ、1ヶ月ぶりに“京都の我が家“、大徳寺盆栽庭園に
戻りました。
1ヶ月経つと、庭の空気も季節感も大きく変わっているのを感じます。

厳寒の冬姿から、庭全体が何処となく“春の空気“を纏っています。

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関東の“空っ風“の中から来ると、ここが“都“だった事が、潤湿さが漂っている事と、盆栽達がとても良い“色“で過ごしてくれている事でわかります。
2~3日に一度、天気が替わる“北山時雨“のせいか? 盆栽達に“潤い“を感じるのです。

庭内の盆梅達も、種類によって名残の花咲きから、これから咲き始めるもの、移ろう季節が梅だけでも教えてくれます。

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ここ芳春院は加賀百万石・前田家初代、前田利家公の夫人、“まつ様”諡“芳春院殿様“の建立。
前田家の家紋、“梅鉢紋“ に因んで、院内には、そこかしこに梅の樹があります。

盆栽庭園も負けずに数々の盆梅を飾らせて頂いています。

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枝垂れ梅の花が綻び始めると、早咲きの桜が後を追ってきます。
ここから季節の変化が日々感じる頃です。
手入れ・入替え・相変わらずの忙しさですが、訪れる方々に、静かな大徳寺盆栽庭園で、
ひとときの至福が盆栽を通して感じていただける様に尽くしたいと願っています。