【蘇る真柏「昇天の龍」❗️】


日本盆栽界の“雑木盆栽の名人“と謳われる、大宮盆栽町「芙蓉園」に、
お預けしてある盆栽の管理料等をお支払いするのに、久しぶりに竹山先生にお会いしました。

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休園日の木曜日、門を開けて下さって中に入れば、手入れの行き届いた盆栽達が、塵ひとつない棚場に整然と並んでいました。
“いつも園の中の美しさは格別“と感心する姿です。

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冬の寒さを避ける為に、ハウスや軒下に取り込んである樹々、
釉薬鉢の古い物を使っている盆栽は、鉢に毛布を巻いて、根や鉢の“凍害“を守っていました。

ふと母屋の軒下を見れば、“日本盆栽界の宝“と謳われた、真柏名樹「昇天の龍」がありました。

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1970年、日本で開催された『万国博覧会』に造られた“盆栽庭園“は、
戦後の盆栽界の爆発的な発展のスタートで、その中でもこの“昇天の龍“は、シンボルとされた樹です。

以来50年以上、竹山先生と共に生きてきた樹。
一時は枝が広がり過ぎて、往時の姿からすれば、鷹揚となった樹、
数年をかけて先生が、切り戻し、針金整姿、植替えを施して、久しぶりに見れば、あの若き頃感動した姿に戻りつつありました。

刻をかけ、見守り続けた樹。
まさに名園芙蓉園を代表する真柏として、これからも盆栽界のシンボルであり続けてほしいものです。