【王者の真柏!大改作の末!師匠木村正彦先生も絶賛‼️】

2年の雌伏の時を経て、長く雨竹亭の非公開培養場で生育されてきた真柏大樹が、
日頃エスキューブの手入れの協力をしてくれる森山義彦君の手によって、今年の日本盆栽作風展審査会で、映えある大賞を受章しました。


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32歳と言う最年少での大賞、九州の地から、名匠木村先生の下で修行の日々を送り、
二代目と言う身でありながら、中央で己の技を極めたいと、私の所のそばに盆栽園を構えた彼。
技術者として真摯に盆栽と取り組む彼には、木村正彦先生の真の弟子として、技術者の道を歩んでほしいと、今回の改作の橋渡し役を務めました。




長く未公開名樹と噂されてきたこの真柏。
私の大旦那さんである舩山先生に、“若者の未来をご一緒に作ってほしい“と懇願し、
大金をはたいて、ご自分の名では数年は展示もできない事を理解して頂き、森山君の夢が叶ったのです。

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若き盆栽家が、誰もが夢に描く“作風展の内閣“。
立ちはだかる“大金がかかる素材の探索と入手“、作者だけでは叶わない事が殆どです。
“森前さんは、自分が20年も手がけた樹が、表裏逆転の末、自分でない者が脚光を浴びるのは良いのか?“
と、私を気遣ってくれる仲間もいました。

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60を超えている私。
願うことは、その盆栽が私が手掛けるよりも更に価値ある姿に導ける者に託す事、
そして、未来のある若者の背中を押す事になれる事、誰よりも森山君の大賞受章を喜んでいるのは私なのです。
勿論、私の言葉を信じて、夢の改作を見守って下さった舩山会長の懐の深さには感謝に堪えません。
いずれ、『近代盆栽』に改作の経緯が発表されます。
是非、皆さんも木村先生の愛弟子、森山君の晴姿を名樹と共にご覧になって下さい。