【椎野宝樹園の今!

“若手盆栽業の一方の旗手“と謳われた、神奈川県秦野市「宝樹園」椎野健太郎氏。
抜群の行動力で培った全国的な情報ネットワーク、海外勢との巨額取引、
コロナ以前の椎野さんを取り巻く業容は、対中国を中心とする圧倒的な流通市場での存在感を示していました。
名門「大樹園」の一門という正統派の彼、開園当時よりよく知る私は、彼の本来の姿を見てきました。




久しぶりに訪問したこの前、“あっ、変わった!“とまず思いました。

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見事と言える整備された塵ひとつない庭園と棚場、松柏から雑木まで幅広く、
一つひとつによく手入れが施され、彼自身も室内で名樹の手入れに勤しんでいました。
“会長に以前言われたように、盆栽を作っていかないといけないと、この頃つくづく思います“ 
彼の言葉はそのまま園内に満ち満ちていました。

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“激流のような業界の商売はどうだい?“と問いかけると、
“嫌いじゃないですけど、やっぱり樹を作っている方が自分らしいですね“と、苦笑いしながら答える彼は、
何処かひとつの刻を突き抜けて、自身の持っている元々の盆栽観に似たものを語っているように感じました。
“ここからが、彼の本領の長い刻が始まる!“ 誰もが当たり前に思う、自分の棚場とお客さん、
そして“10年作れば良いものになる“とした、盆栽人の基本的な価値観。
慌しい商売を共にしている頃から、彼が他のバイヤー的な思考者ではない事は分かっていました。


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年上として、失礼を覚悟で言えば、今ここにいる彼こそが、本当の椎野宝樹園だと思います。
反面羨ましく、反面“ガンバレ!“と応援したい、“いい男“です!