青空の下、桧の伐採 庭園から比叡の眺め❗️
日照時間の極端に少ない晩夏からの9月。
久しぶりの青空はやっぱり良いものです♪

芳春院に隣接する古刹大仙院。
庭園からちょうど比叡山を仰ぐ方向に立っていた桧の高木3本。


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盆明けに業者さんが入り、枝の切り落としから、最終的に木そのものの伐採が行われて、
盆栽庭園から古都の守護山・比叡山がくっきり見えるようになりました。

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芳春院ご住職と大仙院尾関老師が相談されての結果と伺っています。
感謝です❗️

残暑こそ残る今ですが、彼岸も近づくにつれて、朝夕の山内の空気は“秋“を感じるものになりつつあります。
中旬までには、強い陽射しから盆栽を守ってくれていた遮光ネット設備を解体して、いよいよ庭園も秋本番の盆栽庭園へ向かいます。
コロナ感染で、訪れる観光の方々も10分の1程の京都。
ご住職には「来園の少ない中、庭を守るのに苦労をかける」と労って下さいますが、
私は生涯の仕事と位置付けているので、
「和尚様、どうぞ気になさらないで下さい。
10年30年50年と続ける覚悟でお預かりした庭。
1年2年でどうこう考えていません。
コロナは早く収束してくれると良いですが、この盆栽庭園をどのように守ってゆくか?
すべてが経験と思う中の1年目、のんびりと1年目が流れてゆくのもいいものです」
と申し上げました。
こんな中でも、日々、僅かでも訪れて下さる若いカップルさんもいます。
そんな方々と交わす会話は、日々盆栽業でクタクタの私に、忘れかけている昔の“あの頃“、
誰もお得意さんがいなくて、出会う人達みんなに“盆栽はお好きですか?“と声をかけていた頃を思い出たせてくれます。


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私はそれでもこの庭園は盆栽達と仏様を守って、皆さんの来園を毎日待っています。