オリンピックを迎える中でも、コロナ災禍は収まりません。
毎年この時期の盆栽飾りに欠かせない「祇園祭りの長刀鉾」の掛軸を使った応接室の気持ちも、
どこか“コロナ退散!“と叫びたい気持ちが込められています。

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千年以上続く、京都の夏の風物「祇園祭り」は、やはり疫病が都を覆う災禍を、神仏の力を借りて対峙する庶民の願いが込められていました。

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特に山鉾車の先頭を行く「長刀鉾」は、天頂部に付けられた長刀が、邪気を切り祓う意味を持っています。
今でもこの先頭の山車だけには、人形ではなく本当の稚児が乗っています。


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五葉松の根がひとつから成るこの樹は、京都を守る山々を表し、
脇の滝石は、その山々から湧き出る清らかな岩清水を表現しています。

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大自然そのままを包む山々、命を守る清らかな水、人はどんなに時代が変わっても、自然と共生して生きてゆくものなのです。
厳しい暑さとなる季節、心と身体の健康の祈りをこの飾りに込めてみました。