大徳寺「孤篷庵」小堀遠州の“綺麗寂び“の世界!すべてが重要文化財の中に、松平不昧公の盆石‼️】

芳春院盆栽庭園を預かって100日余り。
ここと同じく、寺内の各塔頭は、それぞれ室町期からの歴史を連綿と繋ぐ“日本文化の玉手箱“のようなもの。
庭を預かった程度で、他の塔頭へノコノコと行くような事は、
宗務総長としてのお立場を預かる芳春院の和尚様に対して失礼があってはならず、
1年2年と経つうちに、ご縁を頂ければ幸いと思っていた矢先、
萩の著名陶芸家である“三輪休雪“先生との縁で、小堀遠州公が創建した非公開名刹「弧篷庵」にお邪魔させて頂く機会を得ました。


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約束していた時間に山門を潜り、庫裡の玄関で声をかけると、奥より数えて19代となるご住職、小堀亮敬師が出迎えて下さいました。

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水石の世界に身を投じて四十数年、数々の伝承名石に登場する小堀遠州公。
その総本家と言える弧篷庵に、ご住職と約束して伺う事になるなんて、思ってもみませんでした。

もとより非公開の寺院、しかも建築を含めて室内すべてが重要文化財!
それをご住職の案内で、ひと部屋ひと部屋と、襖を開けながら奥へ奥へと案内頂きました。
襖に描かれた水墨画は狩野探幽が、この寺の為に描いたものがそのまま!
雪見障子のような造りの向こうに、日本の茶庭園の本なら必ず載っている「忘筌」!

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そして、この“小さくも大きい“茶庭を眺める書院こそ遠州公直筆の扁額「忘筌」が掛けられた部屋!
仄暗い室の中には、外からの間接的な光が、天井にそして壁に、、これが遠州公が趣向を凝らした“綺麗寂び“の空間‼️

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次なる室に案内されてびっくり!
付書院風の棚に飾れた漆盆に載せられた古石!

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「ここを再興してくれた、不昧公の石です。森前さんが来るので飾っておきました」!!

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遠州公の茶の湯の精神を受け継いだ、松平不昧公。
茶人として名高い歴史上の人物の遺した水石界未公開の盆石!
ここは、水石文化の歴史の玉手箱です!

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私ひとりの為に、時間をとって下さり、奥様よりお薄茶まで頂き、
私にとってこの日は、芳春院盆栽庭園を預かる責務の中で生まれた、新たな1ページの日でした。
長いのご無礼がないように、お暇をしました。
ここに息づく日本の美と精神に共鳴下さる、愛好家の方々を、いつかはご案内させて頂ける事を願って。