【植松家の巨大赤松一対・名匠の技で蘇る❗️】

京都盆栽美術館の準備打合せ・ここからの2人の将来設計を語り合う刻を、久しぶりに鈴木伸二氏の盆栽庭園で過ごしました。

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彼の作品群に囲まれた中、懐かしい樹に会いました。
中国清代、粛親王より明治政府に贈呈された稀代の名鉢『李鴻章の烏泥』を譲り受ける為に、
名家川崎家にお伺いした時に、一緒に譲ってもらった、日本盆栽界の歴史の象徴と言える赤松2本。
(李鴻章の烏泥は、その後、蘇州の仁者、楊家に譲り、今も大切にされています)

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(40年以上前、日本盆栽作風展に、皇居の盆栽と共に特別出品された時の姿)
250年前、江戸時代中期、東海道にその名を知られた名家、植松家は、各地の大名達の逗留処となっていました。
そこには、目を見張る巨大な赤松の盆栽がいつもあり、当時の権力者の間の噂になっていました。
私の下へ来てから間もなく、鈴木伸二氏の所へ移ってもう10年。
その姿は、威容と言えるほどになりました。
おそらく日本に現存する赤松の中でも、群を抜く巨大な老大樹と言えます。

時が経つのは早いもので、2人とも、ここからの残された時間の中で仕上げる“自分らしい仕事”を見つめる歳になりました。
まったく性格の違う二人。
だけど、一緒にいると“二人でしか出来ない事“が沢山ある事がわかる二人。


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ここから彼と何を見つめてゆくか?楽しみです。