【展示作品の重厚さは、前期を上回る⁉︎】

桜が咲くような暖かい日が続く中、第95回国風盆栽展も、後期展(13~17日)が始まりました。
前期展にも増して、展示作品の内容は高く、私見ですが後期展の方が全体としての内容が厚かったように思います。(中品・小品は前後期共に互角⁉︎)



特に国風展の中で総合的に優れた樹に与えられる「国風賞」は、やはり圧巻の存在感でした。


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しかし、私は世界の盆栽展の象徴的存在のなっている国風展は、選考の上入選した名品の数々を鑑賞する場であって、
どれが1番良いか?と言うような考えは不要だと思っています。
勿論、審査と言うものは、人が行うものなので、各自の思考によって優劣は多少違うのは当然です。
但し、多様化する盆栽美が世界に広がる中、上位の選考対象となった作品は、どれも素晴らしく、
“これが最高のもの“と、一般の観客が判断してしまう材料になりやすい事に、危惧も覚えます。

古典的な“刻と鋏“で仕立てられた古盆、名匠の技が生み出した絶品、風趣風韻を心に感じる味わい深い樹、
盆栽の美に対して捉える幅は広く、もっと深い意味で言えば、その人ごとの人生観が反映する部分もあると思うのです。

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ただ単に、超が付く名品に感嘆の声を挙げるのではなく、それぞれひとつひとつの盆栽が持つ「表情」のようなものを、
楽しみ、学び、ここまでに辿り着いた、盆栽達の“生きた姿“を味わう事こそが、国風展の真のあり方ではないでしょうか。

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でも、コロナ災禍の中、こうして100年の歴史を持つ展覧会が、
日本はもとより世界の盆栽を愛する愛好家の方々と、それを支える専業者の協力で、途切れる事なく、開催された事に感謝したいです。