【小品盆栽の大展覧!】

京都行きの予定がうまく合ったので、40年ぶりの雅風展を参観に行きました!
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秋の京都の盆栽展『大観展』と同じ 平安神宮前の「みやこメッセ」
当時は二階で開催されていた雅風展も、今は爆発的に増えた小品盆栽愛好家のおかげで、大観展と同じく一階会場となっていました。
小品盆栽となると“アマチュアレベル”の私から見れば、どの席も只々頭が下がる程の見事な丹精!
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樹種の構成・鉢合わせ・樹作りと持込み・・どこから見ても すごい!のひとこと!
近年は海外、特に台湾・韓国・中国の愛好家やバイヤーの人達による 作家小鉢の爆買いが凄いそうです。
私が小品鉢を扱っていたのは40年近く前、まだ二十代の駆け出しの頃、
銀座三越の店で 小鉢流通業界の長老話であった 杉浦國夫先生の指導で、
東福寺・湧泉・竹本・香山・真葛・小野・など、今では美術館行きの品々を日々一生懸命 商いをしていた頃です。
当時 5~10万だった湧泉が 秀作となれば50~100万と聞いて、時代の格差を感じるばかりです。
近年は 新作に近い絵付作家小鉢が 工芸美術として海外で大変な人気との事。
残念ながら私には、盆栽を入れて派手さの出てしまう絵付小鉢がなぜそんなに人気なのか?わかりません!
小品盆栽も、小僧の頃に教えを受けたのは「手のひらに載る程の中、
たったひと枝に持ち込んだ絵心深い味を楽しむ、商売にならない極上の趣味世界」と諭されたもの。
今の「大樹の相」を基本とした樹姿とは全然違うものでした。
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私にとって小品盆栽は、丹精と持主の愛情の結晶であって、商売の対象には見えないのです。
やっぱり 昭和の時代に小僧を経た、古い盆栽屋なんでしょうかね!