【いつの日か・・】

8年間の夏の銀座雨竹庵・軽井沢店、8月20日をもって役目を終了しました。
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はじめの5年間は、スタッフ中心で頑張りましたが、避暑地の夏、中々思うような結果とはなりませんでした。
このまま閉じるべきか? 悩んで社員の意見を求めましたが、「採算が無理」と言う答え。
悩んだ末に私が出した結論は「ここからは会長に任せてみて!」でした。
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銀座店の半分の小さい店、ご覧に入れている盆栽も どちらかと言えば 初心者向けの可愛らしいものが中心。
“ここで1カ月間で100万の収益をこの形であげるのはキツイ、何か別の方策はないか?”
・・私が出した答えは、「もうひとつの軽井沢応接室」でした。
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以前より親交のあった軽井沢名門貸別荘「前田郷」。
 8月のベストシーズンだけを借りると1ヶ月でなんと120万!
 “500万売ってやっと収益イーブン!?” 私はやる事にしました。
重要文化財「三笠ホテル※現在は観光公開のみ」の近隣、木洩れ陽の美しい軽井沢を絵に描いたようなロケーション。
“ここにお世話になっているお客様を招いて、夏の応接室にする!”
お陰様で 前田郷と軽井沢通りの店、この二ヶ所体制にして、売り上げは、毎年1000万台にのせることが出来ました。
私にとっても、普段とは違う場面での お得意様と一対一の時間。
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朝夕は、羽生では全体の盆栽管理や業務に心が動きますが、
ここでは 物事を考えたり、普段出来ない執筆を進めるなど、店に10時から16時、お得意様がいらっしゃれば、留守を頼んで別荘へ。
“この形でしばらく頑張ってみよう!”

昨秋、京都大徳寺・30年近く 私淑させて頂く芳春院のご住職より、「寺の中に盆栽庭園を作らないか?」と思いもしないお言葉を頂きました。
応仁の乱以後、500年の間、戦国大名が建立した名刹塔頭しか存在しない大徳寺、
しかもご住職が指定された場所は、織田信長公の墓所の北、
「利休に帰れ」の名著で有名な立花大亀和尚が創った如意庵、そして脇には最大塔頭芳春院。
幾度も分不相応と辞したのですが、ご住職の強いお勧めを頂き、盆栽庭園開園を決意したのです。
今年秋より工事に入り、建方を春までに終了し、作庭を夏前に終わらせる。
そして来秋には「大徳寺・芳春院 盆栽庭園」が 開園します。
“二兎は追えず”の例え通り、軽井沢の店を営みながら、大徳寺の庭を仕上げる・・どちらも中途半端になってしまう。
そして私が出した結論が、「100年後にも残る盆栽庭園」でした。
想いを込めて頑張ってきた軽井沢、こんなに複雑な気持ちになったのは初めてです。
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私が好きで始めた店など、いつ無くなっても、但し、大徳寺は私だけの想いで閉じられない。私の次までも守れる形を作るのが、私の役目。
軽井沢店をご利用下さった皆様、本当にありがとうございました。
心から御礼申し上げます。
羽生本店・銀座店・そして 来年秋からは、京都で皆様をお待ち申し上げます。
・・・でも、大好きな軽井沢、形を変えて・・考えたいです!
ここを好んで下さった私の様な
盆栽水石以外、何の役にも立たない者を良しとしてくださる方々の為に。