「日本の水石展」に特別出品!

水石文化の発展の為に 始まった 東京都美術館の「日本の水石展」もこの2月の開催で6回目。
全国から150点以上の各地の名石が水石協会の選考を経て出品されます。
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毎回「特別出品」として水石界に伝わる伝承の名石を、冠として公開しています。
第1回の上野寛永寺の「黒髪山」は、東日本を代表する大名石でした。
数々の名品がこの展覧会に登場していますが、水石界に身を置く者として、織田信長が石山本願寺との長い戦いの末、
和睦の証として贈ったとされる盆石『末の松山』は、日本水石界を代表する別格中の別格。
“末の松山の出品は無理”という業界人の評、何とか平成の最期の展覧に華を添えたいと1年の交渉の末、
所有者である西本願寺のご協力で、今回の出品となりました。
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水石協会は清廉と言えば聞こえが良いですが、私達が組織を預かった時、
予算も殆どなく、会員の協会費ではとても展覧会を開催できる状態ではありませんでした。
多くの方々の協力を得て、オークションや様々な活動で資金を捻出して、現在の活動となっています。
ただ!今回の「末の松山」には これに掛かる費用で頭を痛めました!
西本願寺様は、ご好意に等しい御礼で良いのですが、文化財級の歴史と内容を持つ盆石、
その取り扱いと運搬は、重要文化財と同じ仕組みなんです!
日本通運の美術運搬特別便だけに掛かる往復の費用だけでも、何と140万以上!
これに同伴する学芸員の日当・交通費・宿泊費・等々、今月27日に開催される「日本の水石展」での資金捻出の為のオークション、
もし2000万分の落札があっても、この石ひとつの経費で消えてしまいます!!(泣笑)
それでも稀代の名石、全国の愛好家の皆さんに観て頂く事に、協会は頑張ります!
是非、「城ひとつ分の石」をご覧に来て下さい!
勿論、美術館の中には 多くの水石が飾られ、一部は床の間飾りに設えられています。
河川に横たわる一塊の石が、人の美意識によって、
森羅万象を表現する美へと昇華される水石、
美術館で同時に開催されている「国風盆栽展」と共に 楽しんでください!
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