【「後の月」の 風情】

10日21日、今年の十六夜の月となりました。用向きがあって 
羽生市内の恩ある古老愛好家 根岸先生の所へ伺う時、
丁度名残りのススキの穂が上手く上がっていたので、数日の間 楽しんで頂こうと持参しました。
奥様共々大変喜んで下さったのですが、「座敷の方にこれと一緒に飾りましょうね!」と、
奥様が 月見団子と台飾りを運んで来ました。
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23代続く 名家、日本の歳時記の中で、ともすれば慌しい日々 
忘れがちな“大切な自然との対話”の刻を こうして何気なくされている・・・
頭の下がる思いでした。
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床の間には、蘇東坡の驢馬に乗った見事な木彫、名器 植松陶翠に設えられた舟形石の逸品!
石の銘は「浪浦」と言うそうです。
障子越しに影絵のように座敷に移るススキの姿、日常を豊かに楽しむことの素晴らしさを改めて教えて頂きました!